<吉祥寺残日録>吉祥寺図書館📕 半藤一利著「遠い島ガダルカナル〈新装版〉」(2022年/PHP研究所) #230923

来月、南太平洋の旅に出発する前に、なぜ日本軍が遠く離れたニューギニアやソロモン諸島で戦うことになったのか、その理由を知りたいと思い図書館で1冊の本を借りた。 “歴史探偵”を自称した作家・半藤一利さんが書いた「遠い島ガダル…

<きちたび>南太平洋の旅2023🌴 パプアニューギニア🇵🇬 ラバウル空港が暴徒に襲われ無期限閉鎖になってしまった!

中央アジアへの旅を終えたばかりだが、もう次の旅行の計画を進めている。 行く先は以前から一度行ってみたかったパプアニューギニアとソロモン諸島。 ラバウルとガダルカナルと言った方が分かりやすいだろう。 ラバウルは太平洋戦争中…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 ウズベキスタン🇺🇿 プーチンや習近平の先を行く中央アジアの独裁者について考える

10日間に渡って中央アジア4カ国を駆け足で回ってきた。 カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン。 いずれもソビエト連邦の構成国として冷戦期を過ごし、1991年のソ連崩壊と共に独立を果たしたものの、ロシアと中…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 キルギス🇰🇬 天山山脈に抱かれた世界遺産「ブラナの塔」に並ぶ「石人」と「クルガン」の謎

カザフスタンとの国境を越えてキルギスに入国すると、白タクをチャーターして東へと向かった。 目的地は「ブラナの塔」。 11世紀に建てられたカラハン朝の都バラサグンの遺跡としてキルギスでは貴重な世界遺産に認定されている。 国…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 カザフスタン🇰🇿 国立中央博物館で見る「黄金人間」と「クルガン」、そして中央アジアの覇権を争った遊牧民たちの歴史

中央アジアの旅、その最初の訪問国カザフスタンに話を戻そう。 アルマトイ滞在中に訪れた場所の一つが「国立中央博物館」だった。 ホテルから緩やかな坂道を登っていくと、緑豊かな公園の中に立派な建物が建っていた。 正面の重々しい…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 ウズベキスタン🇺🇿 出国時に必要とされた滞在登録「レギストラーツィア」、私はノーチェックだった

10日間にわたって中央アジアを駆け回った旅行も終わり、ウズベキスタンを出国したのは8月28日のことだった。 サマルカンド滞在中、私はある驚愕の事実を知った。 ウズベキスタンの出国時には、宿泊した全てのホテルから発行された…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 タジキスタン🇹🇯 旅行直前に申し込んだソグド人の遺跡と7つの湖を巡るツアーは最高だった

『ペンジケント7つの湖とサラズム遺跡 日帰りツアー』 ウズベキスタンの現地旅行会社が主催するこのツアーを見つけたのは、旅行に出発する数日前だった。 たまたま中央アジアの地図を見直していて、ウズベキスタンのサマルカンドから…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 ウズベキスタン🇺🇿 世界遺産を望むテラス席と心地よい風が抜けるチャイハナで美食の街を堪能する

「青の都」サマルカンドは美食の街でもある。 少なくとも、中央アジアの国々を回ってきて、私にはそう感じた。 サマルカンドで私が訪れた3つのレストランを記録しておきたい。 サマルカンド到着の夜に選んだのは、サマルカンドで最も…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 ウズベキスタン🇺🇿 『青の都』サマルカンド!レギスタン広場のライトアップに魅了され、内部に入ってガッカリする

今回、中央アジアに来ようと思った直接のきっかけは、今年の2月、クウェートで出会った日本人女性に強く勧められたからだった。 「サマルカンドは絶対に行った方がいいですよ」 ということで、今回の旅行の最終目的地はウズベキスタン…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 ウズベキスタン🇺🇿 空港でも両替屋でも隣国キルギスの通貨交換は拒否された

24日のことだ。 この日私はキルギスの首都ビシュケクから空路、隣国ウズベキスタンの首都タシケントに飛んだ。 タシケントは人口200万を超える中央アジア最大の都市。 そしてウズベキスタンは私にとって94番目の訪問国となった…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 キルギス🇰🇬 冷戦期の社会主義国を思い出させる首都ビシュケクの宿「NAVAT HOTEL」

シルクロードと面影を求める旅行者にとってキルギスの首都ビシュケクは決して魅力的ではないかもしれない。 でも、私は気に入った。 この街には、背後に迫る山脈の迫力と昔取材した冷戦時代の社会主義国の静かさが残っているからだ。 …

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 キルギス🇰🇬 白タクに約束をすっぽかされミニバスの助手席で死の恐怖を味わう

中央アジアの旅も4日目となった23日。 この日はイシククル湖からキルギスの首都ビシュケクに移動するだけの予定で比較的余裕のある一日のはずだった。 おまけに前日利用した白タクの運転手から半ば強引にビシュケクへもその白タクを…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 カザフスタン🇰🇿 Yandex Goとマルシュルートカを乗り継いでキルギス国境の街コルダイを目指す

中央アジアの旅3日目。 この日は今回の旅行で一番過酷なスケジュールとなる一日である。 陸路で国境を越え、隣国キルギスにある「中央アジアの真珠」と呼ばれるイシククル湖を目指す。 ネットの情報によると、途中寄り道もするので片…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 カザフスタン🇰🇿 アルマトイの5つ星ホテル「ドスティク」は設備もロケーションも最高

初めて訪れる街は、どこに泊まるべきかも判断できずホテル選びも博打のようなものである。 今回、カザフスタンの最大都市アルマトイで私が予約していたホテルも5つ星の割に値段が安い、それが決め手だった。 でも実際に宿泊してみると…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 カザフスタン🇰🇿 巨木の街路樹が美しいアルマトイの街でカザフの麺「ラグマン」を食う

カザフスタン最大の都市アルマトイ。 1997年まではこの国の首都でもあったこの街を歩くと、まず驚かされるのは広い歩道と巨木の街路樹である。 街の南は天山山脈、豊かな水が水路を勢いよく流れ、町中が緑に覆われていると言っても…

<きちたび>中央アジアの旅2023🐪 仁川空港での6時間半のトランジット!70年代〜90年代の懐かし曲を聴いて過ごす

まだ一度も足を踏み込んだことのない中央アジアに行こうと思い立ったものの、具体的にどこの国に行くか、どういうルートで入ればいいのか、全くイメージがわかなかった。 旅行サイトていろいろシミュレーションした結果、韓国経由でカザ…

<吉祥寺残日録>吉祥寺図書館📕 栗本慎一郎著「シルクロードの経済人類学〜日本とキルギスを繋ぐ文化の謎」(2007年/東京農業大学出版会)

いよいよ今日、私は中央アジアに旅立つ。 カザフスタン、ウズベキスタンと共に、今回訪れる予定にしている国がキルギスである。 しかし吉祥寺図書館にはキルギスに関する文献は見当たらない。 そんな中で目に止まったのがこの本だった…

<吉祥寺残日録>吉祥寺図書館📕 「ウズベキスタンを知るための60章」(2018年/明石書店)で学ぶソグド人とティムール #230730

中央アジアへの旅行まで残り3週間。 カザフスタンに続き、今度はウズベキスタンについて学ぶ。 ウズベキスタンといえば、「青の都」サマルカンドなどシルクロードを代表する観光地が点在し、旅行好きな日本人の間では知られた国だ。 …

<吉祥寺残日録>65歳の誕生日プレゼントは中央アジア旅行!未踏のカザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタンへ #230302

今日は私の誕生日。 ついに65歳、前期高齢者の仲間入りだ。 明日には母が90歳の誕生日を迎えるため、今日これから岡山へ飛んで母の卒寿をお祝いするつもりである。 ということで昨夜、妻と2人で一足早い誕生日祝い。 コロナ禍の…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌サウジアラビア🇸🇦 “9.11の首謀者”ウサマ・ビンラディンを生んだサウジの矛盾

今日で2月も終わり、アラビア半島への旅の記録もこれが最後である。 旅の最終目的地ジェッダで体調不良のために果たせなかったことについて書いておきたい。 それは9.11世界同時テロの首謀者であり、「アルカイダ」のリーダーだっ…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌サウジアラビア🇸🇦 ムハンマド皇太子がぶち上げた壮大な未来プロジェクト「NEOM」は実現するのか?

サウジアラビア西部の中心都市ジェッダ。 この街に行ったら是非行ってみたい場所があった。 それが「ジェッダタワー」の建設現場である。 現在、世界で一番高いビルといえば、ドバイのシンボル「ブルジェ・ハリファ」、その高さは82…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌サウジアラビア🇸🇦 新時代の若者たちが集うジェッダのカフェ「Cafe Locals」

サウジアラビア西海岸の中心都市で、聖地メッカの玄関口に当たるジェッダは、閉鎖的だったサウジアラビアの中では最も早くから海外に開かれた街だった。 だから首都リヤドと比べても、古い街並みが残り世界遺産にも登録されている。 新…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌サウジアラビア🇸🇦 「イスラム世界の盟主」サウード家のアラビア王国はこうして誕生した

サウジアラビアの首都リヤドは、砂漠のど真ん中に築かれた大都市である。 人口は767万人。 海からも遠く離れ、川すらないこんな場所になぜこれほどの巨大都市ができあがったのだろうと疑問を感じる。 サウジアラビアの公式観光サイ…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌サウジアラビア🇸🇦 “時価総額世界一”の国営石油会社「サウジアラムコ」の本拠地ダーラン

バーレーンから陸路でサウジアラビアに入国し、最初に着いた街がアル・コバールだった。 バスを降り、とりあえずタクシーでも拾おうと大通りに出た。 この町は石油が発見された後、その積み出し港として発展するが、北部のラスタヌラに…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌バーレーン🇧🇭 首都マナーマで進む世界の富裕層向け大規模ウォーターフロント開発

ドバイの成功に触発されてか、今、アラブの湾岸諸国が競うように未来都市建設の巨大プロジェクトをぶち上げている。 まさにSFの世界でもし実現したらぜひ見てみたいと思えるようなすごいビジョンが描かれているが、人間の行動経済学的…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌クウェート🇰🇼 「世界で4番目に長い橋」の先に計画される未来都市「シルクシティー」と湾岸戦争の記憶「アル・クレイン・ハウス」

クウェート到着3日目の2月4日、私は現地在住の日本人女性の車に乗って郊外にドライブに出かけた。 女性とは、海外に暮らす日本人と旅行者をつなぐマッチングサイト「ロコタビ」で出会った。 現地の方と結婚した50代の元教師、今も…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌サウジアラビア🇸🇦 快適なプールがあるジェッダの宿「MOVENPICK HOTEL JEDDAH」でアラブビュッフェを堪能する

観光という意味では、今回の旅最後の滞在地ジェッダは最悪だった。 ジェッダの街が最悪なのではなく、私の体調が最悪だったのだ。 2月9日、リヤドから直接ジェッダに入った私は、そのままタクシーでホテルに向かった。 予約していた…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌サウジアラビア🇸🇦 首都リヤドの宿は「キングダムセンター・タワー」脇の「ibis Riyadh Olaya Street」

鉄道で首都リヤドに入った私は、白タクに連れられホテルへと向かった。 世界有数の産油国サウジアラビアの首都とあって立派な高速道路網を想像していたが、近隣諸国の首都と比べても見劣りする途上国並みの道路事情にがっかりした。 白…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌サウジアラビア🇸🇦 突然の発熱で急遽旅行を中止し、航空券を買い直して緊急帰国する

昨夜、日本に帰ってきた。 今、このブログも吉祥寺で書いている。 サウジアラビアのジェッダから東京行きの片道切符を購入しての緊急帰国であった。 ジェッダを出発する前日の朝に突然発熱したのが原因で、発熱から帰国までの経緯を記…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌バーレーン🇧🇭 中東感が半端ないマナーマ旧市街のホテル「ガルフ・ゲート・ホテル」は寒いけど満足度は想像以上

クウェートに続いて訪れたバーレーンでは、サウジ行きのバス会社のオフィスの近くに宿を取った。 首都マナーマ旧市街の中にあり、バスの便だけでなくスークをぶらぶらするなど、いろいろな意味で良い選択だったと思っている。 これが私…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌クウェート🇰🇼 クウェートシティで一番高いビルの隣にある「ibis Sharq」は街歩きの拠点に便利

風邪気味のため、今日はジェッダのホテルに一日籠ることにして、プールサイドでコーランの音色を聴きながら、これまでの旅を振り返りながら、忘れぬうちに書き留めておこうと思っている。 とりあえず、私が宿泊したホテルに関する記事を…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌サウジアラビア🇸🇦 ちょっと風邪をひいたみたいなので、聖地メディナをパスしてジェッダに飛ぶ

旅も1週間を過ぎると疲れが出るお年頃になったようで、リヤドに到着したあたりから咳が出て下手すると熱が出るかもという体調になってしまった。 症状からコロナではなく、私がよくかかる鼻水から喉にくる風邪だと思われる。 バーレー…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌サウジアラビア🇸🇦 ローカルな飲食店が異様に少ない変な街リヤドで美味しいクスクスとアラビアコーヒーを見つけた

サウジアラビアの首都リヤドは、変な街だ。 中東随一の金持ちの国というイメージとは違って、その首都は他の産油国より明らかにインフラが遅れている。 リヤドの定番観光地である「キングダム・タワー」の展望台に上がってみると、その…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌サウジアラビア🇸🇦 表情豊かな砂漠を堪能できるダンマン〜リヤド鉄道の旅

アラビア半島と聞いてまずイメージするのは石油、そして砂漠ではないだろうか。 トリップアドバイザーなどを見ると、砂漠を体験する日帰りツアーなどもあるのだが、結構値段が高い。 そこで私が考えたのは、アラビア半島を鉄道で移動し…

<きちたぴ>アラビア半島の旅2023🕌サウジアラビア🇸🇦 バーレーンからサウジへ!長い橋を渡ってバスで国境を越えてみた

トルコで大きな地震が発生した2月6日、私はそんなことも知らずにバスに揺られていた。 とうとう念願のサウジアラビアに入国したのだ。 日本がエネルギーを頼る石油大国だが、2019年までは外国人観光客の入国を許可してこなかった…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌バーレーン🇧🇭 「お酒が飲める国」バーレーンは空港で簡単にアライバルビザが取れる

2月5日、クウェートからバーレーンに入った。 バーレーンは、サウジアラビアの沖、アラビア海に浮かぶ小さな島国で、私にとっては91番目の訪問国となる。 島の南部4分の1ほどが米軍基地となっていて、第5艦隊の司令部もここバー…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌クウェート🇰🇼 インド料理の名店「MUGHAL MAHAL」の「チキンビリヤニ」が最高に美味かった

ホテルのすぐ近くにインド料理店がある。 店の外壁にはコロナと戦う医師たちの姿が描かれていて、一目見た時からすごく気になっていた。 時差ボケのため、夜中ほとんど眠れず、夕方には眠くなるため、午後4時ごろ早めの夕食を食べよう…

<きちたび>アラビア半島の旅2023🕌クウェート🇰🇼 クウェートタワーから金曜礼拝が行われるグランドモスクまで海沿いの心地よい朝散歩

2月3日、クウェート観光の初日、初めての街はまず歩くことから始める。 天気は快晴、海が見たいと思った。 方向感覚も何もわからないので、Googleマップを眺めながら、とりあえずクウェートのシンボルであり、アラビア海に面し…