🇺🇸 アメリカ/マイアミ 2024年2月16日
最初からマイアミが旅の目的地だったわけじゃない。
ガイアナからロサンゼルスへのフライトを検索すると、たまたまマイアミ経由のアメリカン航空機がヒットして、私はトランジットという形で初めてマイアミに来ることになったのだ。

ウクライナ人が運転する車で、リトル・ハバナからマイアミビーチのホテルに向かう。
途中、高層ビルが立ち並ぶエリアを通過した。
ここがマイアミのダウンタウンのようだ。

ダウンタウンの先は複雑な入り江になっているらしく、高速道路の対岸にはクルーズ船の桟橋がどこまでも続いている。
巨大なクルーズ船がこんなに何隻も並んでいるのを初めて見た。
ここマイアミをはじめフロリダ半島の東岸は、世界中から人を呼び寄せるカリブ海クルーズの拠点である。

そして長い橋を渡った先が、世界に名高いマイアミビーチ。
沖合に連なる砂州にリゾートタウンが建設されたということのようだ。
当然の如く、巨大なクルーザーが係留されていた。

当然のことながら、マイアミビーチのホテルは高い。
めちゃくちゃ高い。
でもせっかくマイアミに泊まるのであれば、なんとかマイアミビーチに泊まってみようとなんとか手が届く宿を見つけた。
「Casa Boutique Hotel」
小さなホテルだが、これでも1泊3万8899円もした。

なかなか可愛らしいプチホテルだが、飛び交う言葉はほとんどスペイン語だった。
フロントの女性は、部屋にワインが置いてあるがそれはホテルからのプレゼントだと言う。
どうやら私がいつも利用する旅行予約サイト「エクスペディア」のゴールドステータスを獲得したらしく、ちょっとしたVIP扱いがされるらしい。
まあ、今回の旅行だけでもかなり散財したので、ワイン1本ぐらいもらってもバチは当たらないだろう。

部屋はセンスよくまとめられているが、とてもコンパクトだった。
窓の外は隣の建物だが、まだ窓があるだけ息苦しさはない。

水回りも機能的にまとめられていて、1泊するだけなので特に問題はないのだけれど、やはりこれで4万円近いホテル代は高すぎる。
円安に加えて、コロナ禍後のアメリカのインフレはニュースでは聞いていたが、聞きしに勝るとはまさにこう言うことを言うのだろう。

フロントの女性が言った通り、部屋には白ワインのボトルが置かれていた。
セントルシアの宿ではシャンパンが置いてあったが、結局手をつけなかった。
一人でシャンパンを開けても盛り上がらないし、飲みすぎて旅行に支障をきたすのが嫌だったからだ。
でもカリブの旅行は終わり、アメリカに戻ってきた。
後は数日アメリカで過ごして日本に帰国するだけだ。
ありがたくワインをいただくことにする。

その前に、せっかくだからビーチに行ってみよう。
フロントの女性がもう一つ気になることを言っていて、確かこのホテルのゲストはビーチにあるサマーベッドが無料で使えるとか。
完全には理解できなかったが、とりあえず水着に着替えて部屋を出る。
ホテルから海までは2ブロック、椰子の木が植えられた道路はいかにも世界的なリゾートにふさわしい。

ビーチ沿いを走る「オーシャン・ドライブ」は車もシャットアウトされ開放的な雰囲気に包まれていた。
ロサンゼルスで行ったベニスビーチやサンタモニカとはかなり違い、ホテルやマンションが立ち並ぶいわゆる「ザ・リゾート」だ。

私のホテルから海に伸びる14番通りの先には、ビーチの手前に緑の公園が広がっていてここでゴロゴロ転がるのも気持ちよさそうである。

ビーチに出た。
マイアミビーチのシンボルといえば、このカラフルな監視塔だ。

ガイドブックで見た時はピンとは来なかったが、確かに実物を見るととても目立っている。
こうしたカラフルな監視塔が長いビーチにいくつもあってそれぞれデザインが違うから、これを見て回るのもマイアミビーチの楽しみなんだとか。
でも、この時点ですでに午後4時近くになっていて、とても見て歩くような気分にはなれなかった。

とりあえず、売店のお兄ちゃんにホテル名を告げサマーベッドを借りる。
パラソルは有料だと言うので諦め、代わりに日本から持ってきた残り少ない日焼け止めを塗る。
日はもうかなり傾いてはいるが、直射日光はまだまだ強くて、暑い。
2月だと言うのに、やっぱりマイアミは夏である。

たまらず海に入る。
カリブの美しい海を見てきた後だけに、マイアミビーチの水は見劣りするものの、水はひんやりして気持ちいい。
長く入っていると冷えそうなので、サッと浸かってすぐに浜辺に上がる。

濡れた体に海風があたり、すごく気持ちが良くなった。
ベッドに寝転がりながら周囲を眺める。
様々な人種の人たちがいるが、やはり一番目につくのはラテン系の人たちだ。

2月の夕方。
さすがのマイアミと言えども少し肌寒くなってきた。
ビーチでくつろぐ観光客を狙って、小型機が広告のバナーを引っ張りながら何度も旋回している。
ホテルで借りたビーチタオルを体に巻き付けて、もう少しここにいよう。

夕方の5時が近づくと、ポツポツとビーチを後にする人が出始める。
私のサマーベッドも午後5時には返却しなければならない。
ふくよかなラテン系の女性たちが楽しそうに談笑する向こうをクルーズ船が出航していく。
私もそろそろホテルに戻ろう。

ホテルに戻りシャワーを浴びてから、夕食の買い出しに行く。
選んだのはワインに合うだろうという理由で、近くのピザ屋にした。
アメリカのピザはとにかくデカくて、カットした状態でテイクアウトするのが一般的だ。

お店はホテル近くのピザ屋の中から、Googleマップの口コミが高い店を選ぶ。
ホテルの通りを隔てた位置にある「GRAFA PIZZA & PASTA」だ。

ホテルからプレゼントされたワインとテイクアウトのピザ。
栄養バランスはともかく量としては十分である。

数あるピザの中から「Pepperoni」と「Chicken Bacon Ranch」を選んだ。
2枚で17.27ドル、およそ2600円である。
でもまあ、ワインとの相性は良くて、それなりに美味しかったからアメリカでの夕食としてはこんなものだろう。

ワインを一本空けたのですぐにそのまま寝てしまい、翌朝は午前6時にはチェックアウトして空港に向かう。
Uberに反応してやってきたのは英語があまり話せないキューバから来た男性。
マイアミでは3回Uberを利用したが、コロンビア、ウクライナ、キューバと人種は様々で、3人のうち2人は全く英語が通じなかった。
人種のるつぼと言われたアメリカの中でもマイアミはまさにそう感じさせる街だった。
今日本でも議論になっているが、Uberなどの配車アプリのサービスは移民に貴重な仕事を提供している一面を知った。