<きちたび>アイスランドの旅2023🇮🇸 上海経由ロンドン行きの飛行機を予約したけど、中国での乗り継ぎに不安あり

来月、真冬のアイスランドとグリーンランドへの旅行を計画している。

この季節のアイスランドでは昼間の時間が4〜5時間しかない代わりに、運が良ければ街からでもオーロラが見えるという。

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アイスランドへの行き方を調べると、ロンドン経由が便利そうで、アイスランドからグリーンランドに飛ぶフライトは冬の時期でも運行しているようだということがわかった。

ということで、まずは東京〜ロンドン間の往復航空券を予約した。

直行便は25万円ぐらいするのだが、上海経由の中国国際航空だと10万円ちょっとで行ける安いチケットがある。

コロナ以降すっかりご無沙汰である中国にも久しぶりに行ってみたいと思い、この便を予約し、帰りわざわざ上海で降りて1泊することにした。

10月のことだ。

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その後で、アイスランドやグリーンランドの航空券やホテルを予約したのだが、とにかく物価が異様に高いため、当初の計画よりも少し島での滞在を短くして、ヨーロッパの未踏破国リヒテンシュタインにも立ち寄ることに変更する。

こうして全ての予約を取り終えてから岡山にやってきたのだ。

ところが、思わぬところで不安材料が持ち上がった。

経由地に過ぎない中国でのトランジットである。

徹底したコロナ対策を行ってきた中国でも、徐々に入国管理を緩和していて、直前のPCR検査は不要となったものの、コロナ前のようなビザなしでの入国はまだ認められていないらしい。

ただし、第三国へ向かうトランジット客に限り、短期間のビザなしでの入国を認め始めているのだという。

ネットを見ると、こうした特例を利用して事前にビザを取得することなく上海に一時滞在したという経験談がいろいろ出ているのだが、中にはトラブって入国できなかったという事例もあるようだ。

とにかく、コロナ後も日中関係の悪化を反映して、中国入国のルールはコロコロ変わるらしく、中国に行ってみなければスムーズに乗り継ぎができるかどうかわからないというのが実態のようなのである。

これは困った。

先月、パプアニューギニアのビザを持っていなくて羽田空港で飛行機への搭乗を拒否されたばかりで、まだトラウマが残っている。

再び空港でトラブルになるのは嫌なので、お金がかかることを承知ですでに予約した上海経由便をキャンセルして、直行便か別ルートのロンドン行きを買い直すべきか?

またまた悩ましい問題に直面している。

昨日、自動車の2年目点検に行った際、1時間ほどの待ち時間があったので、中国国際航空に電話をかけて問い合わせてみることにした。

日本語ができる男性スタッフが電話に出たので、「ビザなしでも上海でのトランジットは問題ないだろうか?」と聞いてみると、「わかりません」という予想外の答えが返ってきた。

男性は「ネット上にはいろんな情報が出ているが、公式にはこちらのサイトで調べてみてください」と言って、URLを教えてくれた。

http://www.nia.gov.cn

教えられたサイトにアクセスすると、それは中国の「国家移民管理局」のホームページだった。

しかし、このサイトのどこを見ればいいのかさっぱりわからない。

仕方なく、「中国 トランジットビザ 上海」で検索してみると、こんなサイトがヒットした。

「中国査証申請服務中心」

すなわち、中国へのビザを申請する公式窓口「中国ビザ申請サービスセンター」のサイトのようだ。

コロナ前には中国への短期の観光目的の場合、日本人はビザが不要だったためこのセンターを利用することはなかったが、現在は観光目的でも基本的にビザが必要となっているため、もしも正式に観光ビザを取得しようとする場合、こちらのセンターに申請することになる。

ただ、このセンターについての説明を読むと、こんなことが書いてあった。

『ビザ申請センターは駐在国の法律によって登記し、運営するサービス性ビジネス機構であり、中国大使館・領事館の認可を受けて中国の普通ビザ申請と関連事務業務をおこなう機関です。しかしそれは中国大使館・領事館の出先機関ではなく、公的性格を持ちません。』

つまり、中国政府の公的機関ではなく、大使館や領事館の業務を減らすために手足となって動く民間企業ということらしい。

とはいえ、中国政府の方針に基づいてビザの申請手続きを代行している機関なので、ある程度は信頼できるだろうと考えた。

この「ビザ申請センター」のサイトを見ると、「わたしは中国のビザが必要ですか?」の問いに対し次のように書かれていた。

『シンガポール、ブルネイ、日本3カ国の一般旅券を所持する国民が、観光、商用、親族知人訪問あるいは通過の目的で中国へ入国する場合、滞在日数が15日以内であればビザが免除され、外国人に開放された空港、港湾から入国することができます。』

しかし残念ながら、これはコロナ前の記述がそのまま残されているもののようだ。

シンガポールとブルネイについては7月26日にビザ免除が再開されたものの、外交関係が冷え切っている日本については、今もって一時停止されたままとなっている。

その一方で、同じページに第三国を目的地としたトランジット客に対しての別の記述があった。

53カ国の国民のうち、本人の有効な国際旅行証明と144時間以内の搭乗日時と座席が確定された乗り継ぎ航空券あるいは関連する証明を所持し、北京/上海/天津/成都/瀋陽/大連/昆明/武漢/江西/河北/浙江の空港から、厦門/青島の空港及び港から、第三国(地域)へ乗り継ぎをする場合、指定された地域内での144時間以内の停留にはビザが免除されます。それらの国(地域)は、(1)欧州でシェンゲン協定に加盟する24カ国。オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス。(2)欧州のその他15カ国。ロシア、イギリス、アイルランド、キプロス、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、セルビア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、マケドニア、アルバニア、モロッコ、ベラルーシ。(3)アメリカ州の6カ国。アメリカ、カナダ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、チリ。(4)大洋州の2カ国。オーストラリア、ニュージーランド。(5)アジアの6カ国。韓国、日本、シンガポール、ブルネイ、アラブ首長国連邦、カタール。

注:72時間、144時間のビザ免除政策の適用国、適用港および空港は不定期的に変化するもの。』

こちらのトランジットのビザ免除のルールは復活していて、日本人も対象に含まれるようなのだ。

私も上海経由で第三国であるイギリスのロンドンに行くので、このビザ免除の対象となる可能性が高い。

とはいえ、「ビザ免除政策の適用国、適用港および空港は不定期的に変化するもの」という注意書きが気になる。

ネット上には、ビザ免除をあてにして中国での経由便を利用したものの、入国を拒否され仕方なく空港で丸一日過ごしたという体験談がいくつもアップされている。

だが同時に、トランジットのビザ免除を利用して無事に中国に入国できたという報告もいくつも出ていて、ちゃんとルール通りにやれば私も予約してある中国国際航空便で安くヨーロッパに行けるのではないかと少し不安が和らいだ気がする。

それでも、健康申告QRコードを事前にダウンロードする必要があったり、現地到着後トランジットの申請用紙に記入したり、やるべきことがいろいろありそうなのだ。

多少のリスクは覚悟で割安の上海経由便にチャレンジするか、それとも無用なトラブルは避けるために、割高でもロンドン直行便に変更するか?

先人たちの情報を勉強して、もう少し迷うことになりそうである。

<きちたび>南太平洋の旅2023🌴 痛恨のミス!パプアニューギニアはビザが必要で羽田空港で搭乗を断られる

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