「言いたい事と言わねばならない事と」… 朗読で聴く桐生悠々

私の妻の父親はインテリの人で、いつもたくさんの書物に囲まれて暮らしていた。 そんな義父も、90歳を過ぎてから、あまり本を読まなくなったらしいと妻が言った。 その一言を聞いて、私の脳裏に浮かんだのは、オーディオブックだった…

<頑張れテレビ>NHKスペシャル「全貌 二・二六事件 ~最高機密文書で迫る~」&「昭和天皇は何を語ったのか ~初公開・秘録「拝謁(はいえつ)記」~」

ヨーロッパから帰り、2本のNHKスペシャルを見た。 1本目は、8月15日放送の「全貌 二・二六事件 ~最高機密文書で迫る~」。 そしてもう1本は、8月17日放送の「昭和天皇は何を語ったのか ~初公開・秘録「拝謁…

昭和天皇

宮中祭祀 大正天皇に続き、昭和天皇に関する本を読んでいる。 まずは、原武史著「昭和天皇」から気になった記述をピックアップさせていただこう。 原氏は、昭和天皇の特徴として明治・大正天皇に比べて「宮中祭祀を大切にした」ことを…

日本人なら絶対知っておきたい韓国の歴史

今月末ソウルに行くため、韓国関連の本を図書館で借りて読んでいる。 その中で大変タメになったのが山﨑赤秋著「日本人なら絶対知っておきたい韓国の歴史」という新書だった。 この本は、俳誌『春耕』に「新韓国紀行」という表題で連載…

韓国の歴史

水野俊平さんという北海商科大学の教授が書いた「韓国の歴史」という本を読んでいる。 なぜか? このところ、日韓関係が気になっているからだ。 従軍慰安婦問題、徴用工裁判、そして自衛隊機に対するレーザー照射問題。昨年から悪材料…

最後の天皇誕生日

朝早く目が覚めてテレビをつけると、天皇陛下が85歳の誕生日にあたっての記者会見の模様が放送されていた。 時折、声を震わせながら、自らの務めや信条について語る天皇の姿に心が揺さぶられた。 若い頃、天皇制に批判的だった私が還…

第一次大戦100年

つい数年前までは、世界の常識と思われた主張が今ではすっかり少数派になった気がする。 フランスのマクロン大統領は、「平和のために戦おう」と各国の首脳に呼びかけた。 BBCの記事を引用しておく。 『 パリで11日、第1次世界…

<きちたび>3泊4日ホーチミンの旅⑥ 忘れてはならない枯葉剤の悲劇!「ベトドク」の思い出を胸に夕暮れのホーチミンを歩く

私のアルバムに一枚の写真が残っている。 1986年、ホーチミンのツーズー病院で私が撮影した写真だ。 ベトナム戦争で米軍が使用した枯葉剤の影響で、結合双生児として生まれたグエン・ベトとグエン・ドクの双子の兄弟。日本では「ベ…

徴用工訴訟の棘

日韓関係はどんどん悪い方に進んでいる。 文在寅政権の下、韓国左派の反日世論がますます勢いを増す気配だ。 『第2次大戦中に強制労働をさせられたとして韓国人4人が新日鉄住金(旧新日本製鉄)に損害賠償を求めた訴訟の差し戻し上告…

秋バテと自己責任

このところ、なんだかだるい。 どうもやる気が起きず、ブログの更新頻度も下がっている。9月に行ったホーチミンの記事もまだ一つ書こうと思っているのだが、なかなか書き始めようという意欲が湧いてこないのだ。 「秋バテ」という言葉…

<きちたび>3泊4日ホーチミンの旅③ 旧大統領官邸で1975年4月30日「サイゴンのいちばん長い日」に想いを馳せる

私の手元に近藤紘一著「サイゴンのいちばん長い日」という文庫本がある。 近藤氏は産経新聞記者としてベトナム戦争を取材し、サイゴン陥落の歴史的な日に立ち会った。 1975年4月30日。北ベトナム軍と解放戦線の部隊が南ベトナム…

平成と大正

変な台風が日本列島に接近している。 八丈島の東側からどんどん西に回り込んできて、関東の南を抜け、東海に上陸、そして西日本へと、東から西に進む台風だという。 進路が通常のスライスではなく、フックなのだ。偏西風は一体何をして…

<きちたび>3泊4日ウラジオストクの旅⑦ 日露戦争、シベリア出兵、そして抑留! 日露は不幸な歴史を乗り越えられるか?

ホテルの近くに一つの銅像が立っていた。 日露戦争で戦死したロシア太平洋艦隊司令長官マカロフ将軍の像である。 彼は当時ロシア海軍屈指の名将として世界的に知られていたが、部下たちからは「マカロフ爺さん」と呼ばれとても愛された…

<きちたび>3泊4日ウラジオストクの旅⑤ シベリア征服!ロシアはいかにして世界最大の国家となったのか?

私たちが生まれた時には、ロシア(ソ連)はすでに日本の隣国だった。 しかし、それはわずか150年ほど前からの話に過ぎない。それ以前の時代、現在のロシア極東地方には誰が住んでいたのか? そんな素朴が質問に答えるだけの知識が旅…

<きちたび>3泊4日ウラジオストクの旅④ 旧式兵器を観光資源にする軍事都市ウラジオのあっけらかんとした現在

東方を支配する街 ウラジオストクとはロシア語で「東方を支配する街」を意味するという。 文字通りシベリアに拡大したロシア帝国の極東における軍事拠点として19世紀に新しく作られた人工都市である。その後、ロシア極東艦隊の基地が…

ハリー王子の結婚

どうして人々はロイヤル・ウェディングが好きなのか? 日本でもBSで生中継していた。   イギリス王室のハリー王子がアメリカの女優メーガン・マークルさんと結婚した。 沿道には徹夜組を含む10万人の人たちが祝福に詰…

昭和通商

佐野眞一著「阿片王 満州の夜と霧」という本を読んでいて、「昭和通商」という会社のことを知った。 どんな会社だったのか? 佐野氏の著書から引用させていただく。   『 昭和14年(1939年)4月に設立された昭和…

坂の上の雲

テレビニュースに突如、大連が登場した。 北朝鮮の金正恩委員長が空路、大連を訪れたようなのだ。 中国の習近平主席も空母試験運航式出席のため大連に滞在中で、再び中朝首脳会談が行われたと伝えられた。米朝首脳会談を前に駆け引きが…

メディア政治

明日から大連に旅行するにあたり、日露戦争に関する本を読んでいる。 読売新聞取材班がまとめた「検証 日露戦争」という本の中に「「メディア政治」の始まり」という項がある。こんな文章から始まる。   『米ポーツマスで…

シリア攻撃

トランプ大統領が事前の予告通り、シリアに対する軍事攻撃に踏み切った。イギリスとフランスを共同作戦に巻き込むため、当初ツイッターで予告した期日を過ぎてからの実行となった。   BBCニュースから引用する。 『 大…

「皇帝」習近平②

中国の全人代が閉幕した。 後世の歴史家から見れば、中国の、いや世界の歴史を大きく変える全人代だったかもしれない。 最高権力者の地位に無期限で居座ることを宣言した習近平氏は、「中華民族の偉大なる復興」という言葉を使ったとい…

プーチン圧勝

ロシアのプーチン大統領が7割を超える得票を得て圧勝した。事前の予想通り。通算4回目となる大統領任期は2024年までとなる。   どんな選挙だったのか? 日経新聞の記事を引用する。 『 政権はロシア全土で大規模な…

<きちシネ>#03「二百三高地」(1980年/日本映画)

アマゾン・プライムビデオで東映映画「二百三高地」を観た。言わずと知れた日露戦争最大の激戦、旅順攻防戦を描いた戦争大作だ。 乃木大将を仲代達矢、児玉大将に丹波哲郎、伊藤博文を森繁久弥、明治天皇を三船敏郎という日本映画を代表…

ムッソリーニ

この夏旅行する予定のイタリアで総選挙があった。事前の世論調査の通り、過半数を制する政党のいなかった。 ポピュリスト政党「五つ星運動」が単独政党としては第1党となったが、政権にもっとも近いのは極右政党「同盟」や元首相のベル…

東グータ地区

シリア情勢がますます複雑怪奇になっている。 ダマスカス近郊の反政府勢力の拠点・東グータ地区へのシリア政府軍による攻撃は激しさを増している。ジャーナリストさえ入ることが困難な戦場からSNSで生々しい映像が発信され、世界中で…

名護市長選と陸自ヘリ墜落

沖縄県の名護市長選で、普天間基地の辺野古移転に反対する現職が負けた翌日、佐賀県で自衛隊の対戦車ヘリが民家に墜落した。 この事故が選挙前に起きていたら、市長選の結果にも影響を与えたかもしれない。 まずは名護市長選。自民、公…

王宮占領

先日のソウルへの旅行で、私は初めて朝鮮の王宮が日本軍によって占領された事実を知った。 漠然としか知らなかった日清・日露の戦争について今更ながらちゃんと知らなければならないと思い、手始めに中公新書「日清戦争」を読み始めた。…

JSA

年明けから南北融和の動きが目立つ中、アマゾンプライムビデオで映画「JSA」を観た。 2000年(日本では2001年)に公開された韓国映画。韓国全土で538万人を動員し空前の大ヒット映画となった。 JSAとは「共同警備区域…