<きちたび>永平寺の旅2024🇯🇵 京都・福井経由で永平寺へ!門前でいただく「おろしそば」「ごまどうふ」「そばだんご」

🇯🇵 福井県/福井市&吉田郡永平寺町 2024年1月17日

曹洞宗の総本山「永平寺」といえば、やはり雪のイメージがある。

この冬再放送された1976年制作のNHK特集「永平寺」でも、深い雪に閉ざされた冬に撮影を行っていた。

このところ、なぜかお寺への旅行が続いている。

きっかけは、去年亡くなった伯母の永代供養のために高野山を訪れたことだったが、同じ年の夏には比叡山延暦寺も訪ね、そして今回は永平寺である。

私にとっては初めての永平寺。

だから雪の季節と思い、ブドウの剪定のために岡山に行くタイミングに合わせて念願の永平寺参りを実現させることにしたのだ。

当初の予定では金沢で1泊してから永平寺に入るつもりだった。

北陸にはあまり行ったことがないということで妻も同行することになる。

しかし元日に発生した能登半島地震を受けて妻の希望で金沢行きをキャンセルし、永平寺だけの1泊2日の旅となった。

17日の朝、妻の用意ができるのを待って家を出て、丸の内線で東京駅へ。

みどりの窓口で一番早いルートを調べてもらったら、京都経由の特急サンダーバードだった。

東京から永平寺に行く場合、金沢経由の北陸新幹線ルートと東海道ルートがあり、東海道新幹線を利用する場合には米原で乗り換えるのが最短ルートなのだが、特急の本数が少ないため私たちは京都経由で福井駅に向かうことにする。

この日は抜けるような青空が広がり、京都を出ると左手に雪山が見えてきた。

琵琶湖の西側を走る湖西線。

若狭湾を越えて吹き込む冷たい風が琵琶湖の西に連なる比良山地にぶつかり雪を降らせる。

その名だけは聞いたことがある「琵琶湖バレイスキー場」もこの山にあることを知り、京都からの近さに驚いた。

右側の窓からは青い琵琶湖も見えてきた。

この季節に琵琶湖に来るのは初めてなので、いい所だなあと感じながら車窓からの眺めを楽しんだ。

そういえば、司馬遼太郎の『街道をゆく』シリーズの初回は「湖西のみち」であった。

『近江からはじめましょう』という言葉からあの壮大な紀行文集は始まるのだ。

今でも印象に残っているのは、琵琶湖西岸に居住した渡来人の話。

いにしえの時代、この地は「楽浪(さざなみ)の志賀」と呼ばれていたそうだが、司馬さんはこの「楽浪」は新羅と同義でだという見方を示して、この地には新羅からの渡来人が住んでいたと記した。

琵琶湖の北部に来ると、平地が広がり、京の都に近いこの湖の周辺に有力な武将たちが居城を築いたのも頷けると思った。

私は飛行機が好きだが、こうしてのんびり鉄道で旅するのも歳をとると悪くないとも感じていた。

福井駅に到着したのは12時半を回った頃だった。

永平寺行きのバスに乗り換えようと駅の東口から出てみると、新しい駅舎が完成し、構内の工事が続いていた。

今年3月には北陸新幹線が福井・敦賀に延伸するため、福井はちょっとしたお祭り気分に湧いているようだ。

駅前広場では新たなモニュメントを設置する工事が行われていた。

曹洞宗の開祖である道元禅師かと思いきや、これまた恐竜のモニュメントのようである。

確か西口にも巨大な恐竜たちがいるのを見た記憶があるので、福井駅の東西が恐竜で固められるのだ。

日本最大の恐竜博物館を有する「恐竜県・福井」の面目躍如といったところか。

福井駅の東口に来るのは初めてなのでちょっと迷った末に、えちぜん鉄道の駅と並んで「京福バス」のチケットセンターを見つけた。

福井駅からの直行バス「特急 永平寺ライナー」の切符はここで買い求めることになる。

1人片道750円。

えちぜん鉄道で永平寺口駅まで行くルートもあるようだが、このバスだとお寺の門前までダイレクトに行けるので簡単だ。

永平寺ライナーは1日6便、始発は10時で、およそ1時間に1本の間隔で運行している。

私たちは12時55分発のバスに乗り込む。

平日ということもあり、乗客は私たちを含めて8人ほど。

福井の市街地を抜けると、眼前に雪を被った山々が見えてきた。

ちょっとした遠足気分だ。

バスは30分ほどで終点の永平寺に到着した。

と言っても、お寺までは250メートル離れた門前町の入り口にバス停があり、参拝客は土産物店などが並ぶ参道を歩いて永平寺に向かうことになる。

私たちはまず、軽く昼食を食べてからホテルにチェックインすることにしていた。

あいにくこの日は水曜日で、多くの売店や飲食店が休業しており、ホテルの方向に進みながら店を探すがどこも閉まっているので、仕方なくバス停まで戻って営業していた「一休」という蕎麦屋で食事をすることになった。

1階が土産物屋で2階が飲食店という典型的な門前のお店。

でも広い窓からは木々やせせらぎを見下ろすことができて、なかなか気持ちのいいお店である。

私たちの後から何人かバスに乗っていたと思しき人たちが店に入ってきたので、どうやら私たち同様、他の店が閉まっていて仕方なくこの店に集まってきた格好らしい。

お店の代表メニューは「永平寺そば」(2200円)。

おそばの他にいろいろ精進料理的なお皿がついてくるようだが、この日の夜も精進料理なので、ここは軽く「おろしそば」(880円)をいただくことに。

見慣れた「おろしそば」に比べると、麺は少し幅広で、つゆは浅めの器に入れられていた。

「福井では大根おろしをそばの上に載せて、つゆをかけて召し上がる方が多いです」

お店の女性が福井流の食べ方を教えてくれた。

教えてもらった通りにやってみる。

まあ、いわゆる「ぶっかけそば」である。

つゆが上品な薄めの味付けなので、個人的には少々物足りない感じもした。

私と同じように感じる人も多いのか、瓶に入った薬味が添えられている。

たしか「柚子辛子」と言っていたか?

ちゃんと聞くのを忘れてしまったが、ちょっと味変が楽しめる。

禅の故郷・永平寺の門前町だけに、ある意味清々しさを感じさせるそばである。

妻は、永平寺の名物「ごまどうふ」(330円)を注文した。

私も一口もらったが、これまたあっさりとしていて清々しさを感じる豆腐である。

一番美味しかったのは、やはり妻が注文した「そばだんご 5ケ」(770円)。

素朴な見た目の団子が5つ、きな粉と一緒に運ばれてきた。

女性は「このうちの2個にあんこが入っています」と言った。

どれにあんこが入っているのか目印はなく、「ちょっと大きめなのに餡が入っていると思うんですが」と言ったが、正直大きさの違うもほとんど見分けられない。

結局、全部を切り分けて中身を確認。

私は餡入りの団子を1個と餡なしの団子を半分もらった。

素朴なだんごに素朴なきな粉をつけるとそこはかとない甘味が口に広がり、これはなかなか美味であった。

もし永平寺の門前で食事をするなら、「そばだんご」はオススメである。

食べログ評価3.44、私の評価は3.30。

食事を済ませてコーヒーを飲むと、ちょうどチェックインの午後2時になる。

雪が溶けた門前町を横目に見ながらホテルに向かった。

街を歩く人はほとんどいない。

高野山や比叡山に比べて永平寺を訪れる観光客は少ないと見える。

本当はもう少し雪深い風景を期待していたのだが、今年は暖冬、致し方ない。

この後私は、大本山永平寺での座禅体験や早朝のお勤めに参加することになる。

「永平寺そば亭 一休」
電話:0776-63-3433
営業時間:10:00 - 17:30
定休日:火曜
https://zen-eiheiji.jp/shop/entry-50.html

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