<きちたび>大阪府の旅2025🇯🇵 伯母の三回忌で高野山にお参りするついでにオムライス発祥の店「北極星」&難波グルメを楽しむ

🇯🇵大阪府/大阪市 2025年5月13日~15日

早いもので長年一人で農地を守ってくれた伯母が亡くなって2年が経った。

命日は3月だけれど、どうせならいい季節になってからということで2ヶ月遅れで伯母の永代供養をお願いした高野山にお参りに行く。

岡山から新大阪までは九州新幹線の「みずほ」に乗る。

普通車両でも1列4席というゆったり感で、座席も広々。

初めて「みずほ」に乗った妻も「のぞみ」よりもずっといいとご満悦だ。

ちょうど昼時ということで、久しぶりに駅弁を食べる。

私が選んだのは「たこめし」。

広島県三原駅の名物駅弁だそうで、やさしく炊き上げられたタコが柔らかく美味い。

大阪では去年も宿泊したなんば駅近くのホテル「グリッズプレミアムホテル大阪なんば」にチェックイン。

大阪はほとんど知らない妻を案内して難波界隈を散策したのち、店が混む前にと早めのディナーをいただくことに。

この日選んだお店は「西洋御料理 北極星 心斎橋本店」。

オムライス発祥の店として有名な創業100年を超える老舗レストランである。

洋食のお店ながら、大正ロマンを感じさせる漆喰の和風建築。

雑居ビルが立ち並ぶ道頓堀近くの路地にポツンと建っているのも不思議な印象である。

しかし、この心斎橋本店がオープンしたのは平成元年のこと。

昭和的なビルからあえて大正をイメージさせる和風建築に変えたのは先見の明があったと思う。

入り口の開戸を開けると、まるで民宿のような雑然とした玄関。

銭湯のような下駄箱があり、ここに靴を入れてから奥に入る。

そんな玄関に飾られた一枚の写真。

この店は大正11(1922)年4月13日「パンヤの食堂」という名前で創業、ケチャップライスを薄焼き卵で包んだオムライスが誕生した。

オムライスのルーツとしては、東京の洋食店「煉瓦亭」の「ライスオムレツ」が起源とも言われるが、現在私たちがイメージするオムライスを考案したのは紛れもなく「パンヤの食堂」の創業者・北橋茂男氏である。

「オムライス誕生秘話」も掲げられている。

『創業間もない大正14年、ご常連のお客様で胃の具合が悪い方が、いつもオムレツと白いご飯を食べておられました。ある時店主が「いつも同じものでは」と、工夫して玉ねぎを炒めトマとケチャップライスとしたものを薄焼き卵で包み特製料理としてお出ししました。するとお客様が大変驚かれて「これ、何ちゅう料理や?」とおっしゃったので、店主はとっさに「いつものオムレツとライス、これをくっつけた“オムライス”でんな。」と答えたのが誕生の由来です。』

大阪らしいシンプルで温かみのある料理、それがオムライスなのだ。

玄関脇の壁には、この店を訪れた著名人のサインが並ぶ。

今回の旅行までこの店のことは全く知らなかったけれど、日本人に広く親しまれるオムライスを初めて世に出したお店ならば一度は訪れてみたいと思うのが人情だろう。

私たちが訪れたのが午後5時前という中途半端な時間ということもあり、案内された座敷には先客がポツポツといる程度。

建物に囲まれた庭を眺められる純和風な部屋。

廊下越しに雑然とした厨房が丸見えなのもご愛嬌だ。

メニューはほぼ全てオムライス。

スタンダードなものは、ハム、チキン、きのこ、ビーフ、カニ、エビの6種類で、ベーシックなトマトソースをカレーソースやハヤシソースに変更することも可能とのこと。

次のページには「明太子とイカのオムライス」などちょっと変わったオリジナルオムライスが並ぶ。

さて、どうするか?

少し迷った末、一番伝統的なオムライスを食べようと思い、店員さんに確認するとチキンオムライスだというのでそれを注文した。

こちらがオムライス発祥の店「北極星」が提供する「チキンオムライス」(1100円)。

ケチャップではなく、トマトソースがたっぷりとかかっている。

妻が注文した「きのこオムライス」も見た目は全く同じだった。

特徴的なものといえば、付け合わせのガリ。

お店によってオムライスのプレートに添えられる食材は様々だと思うが、ガリが添えられているのは初めて見た。

オムライスが誕生した時代背景を想像しながら、創業者が寿司屋のガリをオムライスに添えるシーンが思い浮かぶ。

スプーンで卵を破ると、中からライスがこぼれ出る。

思ったほど赤くはない。

口に入れると、ふわっとしていて優しい甘みがあった。

美味しい。

このオムライスが創業当時の味かどうかはわからないけれど、気のせいか大正ロマンの味がした。

串カツと粉物の街という印象があった大阪ミナミで出会ったオムライスの老舗。

道頓堀の喧騒を忘れさせてくれる静かな和空間はとても好印象だった。

食べログ評価3.43、私の評価は3.70。

その日の夜、妻を一人ホテルに残し、私は再びネオン煌く道頓堀界隈に繰り出す。

特にお腹が空いていたわけではないけれど、せっかく「食い倒れの街」に来たのだからもう少し何か食べておきたい。

そう思いながら路地から路地へと店を物色する。

そして選んだのがこちらの「金龍ラーメン」だった。

道頓堀をはじめミナミ界隈だけに5店舗を展開するローカルチェーン店で、隣の敷地に出っ張っていた看板の龍の尻尾に撤去命令が下ったと全国ニュースでも取り上げられたほどの有名店である。

私がぶらついた夜、人気の道頓堀店は大行列だったけれど宿泊したホテルに近い戎橋店は空いていて、試しに食べてみようとふらりと入った。

24時間営業の店舗は一人の従業員で回しているようで、店内の壁や天井は巨大な龍の絵で飾られていた。

順番が呼ばれ私が注文した「ラーメン」(800円)が出来上がった。

豚骨スープにチャーシューや4枚。

今時にしてはなかなかのコスパの良さだ。

さらにこの店の特徴は、白菜とニラのキムチ、さらにご飯が無料で取り放題というサービスだ。

カウンターの前にキムチが山盛りにされた器と炊飯器と置かれ、ラーメンを受け取った客たちは当然のようにキムチとご飯を取っていく。

お米の値上がりが社会問題化する昨今、この太っ腹なサービスは庶民には嬉しいだろう。

肝心のラーメンも普通に美味しくて、ちょうどいい夜食となった。

飲食店ひしめくミナミで商売を成功させるためには、他の店と差別化する何かが必要なのだ。

食べログ評価3.42、私の評価は3.50。

翌朝、高野山に参拝する前に立ち寄ったのが南海なんば駅の2階にある老舗喫茶店「南海パーラー」。

駅の観光案内所で教えてもらったこの店では朝7時からモーニングを提供している。

3種類のモーニングセットの中から私たちが選んだのは「山食セット」(650円)。

ミニ山食パンにベーコンエッグ、サラダ、ドリンクが付いている。

この可愛らしい山食パンは、100年以上の歴史を持つ京都の老舗パン屋「進々堂」のものらしい。

特別な個性があるわけではないが、旅先の朝ごはんはこんなので十分である。

常連らしきサラリーマンが一人、また一人と入ってくる。

ほとんどが一人客で、落ち着いた店内で静かに朝のひと時を過ごす。

通勤ラッシュの喧騒から離れて、駅ビル内にもこんな静かな場所があるんだ。

悪くない。

食べログ評価3.41、私の評価は3.50。

朝食を済ませた後、南海特急に乗って高野山を目指す。

午前8時40分発の「こうや1号」に乗れば、11時までにはお寺に着くことができる。

高野山に参るのも今回で3回目。

最初のワクワク感はないものの、人間味あふれる難波の街を離れ山に分け入るたびに少し神聖な空気を感じる。

伯母の永代供養をお願いしている「西室院」。

ご住職が待っていてくれて、到着するとすぐに三回忌の法要を営んでくれた。

以前はバスが目の前の停留所に止まっていたが、崖崩れのためにバスのルートが変更となり、10分ほど歩かなければならなくなったのは少し残念だった。

法要を済ませた後は昼ごはん。

金剛峯寺の目の前にある白壁のお店に入る。

「西利」という名前なので、てっきりお漬物屋さんが営むお店かと思ったが全く関係ないとのこと。

もともと古美術屋さんだったという。

いただいたのは「うどんとかやくご飯」のセット(1000円)。

質素ではあるが、いかにも高野山らしいメニューで、これはこれで美味しくいただいた。

せっかくなので、胡麻豆腐も食べようということで一つだけ注文すると、小さなお豆腐が運ばれてきた。

宗教都市である高野山は、俗世の極みとも言える難波とはまさに対極にある。

大阪に戻り万博見物をした後、15日の夜に訪れたのが「オオサカチャオメン(大阪炒麺) 難波千日前店」である。

「なんばグランド花月」のすぐ近く、去年12月にオープンしたばかりのまだ新しいお店のようだが、派手派手しい外観は目を惹き夕方から多くの客で繁盛していた。

とりあえずの生ビールを注文すると、お通しのワカメが一緒に出た。

さらにつまみとして「台湾ソーセージ」(390円)と「ザーサイ」(420円)を。

全体的に台湾系を意識したお店のようである。

そして、この店の一番の売りが看板メニューの「チャオメン」(980円)。

カリカリに焼かれた麺の下には・・・

せいろで蒸された海鮮の餡が詰まっている。

結構濃い口で、主食というよりも酒のアテとして食べる人が多いらしい。

食べログ評価3.49、私の評価は3.50。

ちょっとした台湾気分を味わいながら、久しぶりに紹興酒をロックで注文する。

大阪ミナミには、日本列島から失われて久しいアジアの熱気がまだ残っている。

そんな熱気を求めて世界中から観光客が押し寄せるのも頷けるところだ。

喧騒の難波と静寂の高野山。

この組み合わせは私の余生のルーティンになりそうである。

「西洋御料理 北極星 心斎橋本店」
電話:06-6211-7829(予約不可)
営業時間:11:30 - 21:30
定休日:無休
https://www.hokkyokusei.online/

「金龍ラーメン 戎橋店」
電話:06-6213-6825(予約不可)
営業時間:09:00 - 22:00
定休日:無休
https://kinryuramen.com/

「南海パーラー」
電話:06-6644-3600(予約不可)
営業時間:平日07:00 - 21:00
     土日祝09:00 - 21:00
定休日:元日
https://www.instagram.com/nankai_parlor/

「オオサカチャオメン(大阪炒麺) 難波千日前店」
電話:050-5594-6062
営業時間:月〜木・祝前日・祝後日 17:00 - 23:00
     金土日・祝日 12:00 - 23:00
定休日:無休
https://osakachaomen.com/

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