<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 今年の初収穫は立派なタマネギ!カメムシの大発生に備え早めに桃の袋かけをする#240509

5月は何かと忙しい。

1日に岡山にやってきてから毎日あれやこれや畑仕事に追われる。

ショウガを植えて・・・

メロンも植えて・・・

トマトやキュウリなどの夏野菜も植えた。

さらには、畑だけでなく庭の手入れもしなければと、お花の苗を求めて岡山市の南区まで足を伸ばして「むらかみ農園」という人気の園芸店にも行ってみた。

ここで、黄色い花を咲かせるつる植物を見つけた。

ドクダミに覆われた花壇をなんとかしたいと考えている妻は、この名も知らぬ植物に一目惚れしたらしい。

名前は「ツンベルギア アラータ “レモンイエロー”」と書いてあった。

『黒い瞳のスーザン』の名で親しまれるつる植物だそうだ。

他にもいくつか小さな苗を買い求めたが、農園の入り口にあるような素敵がガーデンにはまだまだ遠い道のりである。

「水捌けの悪い粘土質の畑にはスイカがいい」と近所のおばあさんに教えてもらい、遅ればせながら、スイカの苗も植えてみた。

「大玉赤スイカ 夏特急」

またまた、「ど定番」「収穫まで一直線」というコピーに釣られてこの苗を選んでしまった。

ついでに先日発見できなかったししとうの苗もあったので、こちらも買い求める。

こうして夏野菜の準備に励む一方で、伸びてきた雑草も刈らねばならない。

この季節には草丈が膝から腰の高さだが、どの草もまだ軟弱で、ほとんど抵抗らしい抵抗も受けずにスイスイと草刈りができる。

昨日と一昨日、2日に分けてそれぞれおよそ2時間ずつ、合わせて2000平米ほどの畑の草を刈る。

ちょうど気温が下がって曇り空、草刈りにはもってこいの天気だった。

かつて耕作放棄地だった頃には同じ面積を刈るのに、数日まるまるかかったことを考えれば、面倒でも雑草が軟弱な間にこまめに刈る方が体力的にも楽だし、機械に無用な負荷をかけることも避けられると感じる。

そして今日も朝から大忙しだった。

朝から私が苦手とする農薬散布のお仕事だ。

2年前から毎年5月に散布する3種類の農薬を水で希釈してから、まずは最初にブドウ畑から始める。

噴霧器の3つあるノズルのうち2つが詰まっているのに気づいたのは、畑に着いてからだった。

仕方がなく、残った1つのノズルだけを頼りにブドウの葉などに農薬をかけていくのだが、ノズルが1つしか使えないということは、作業の効率も3分の1になってしまい、それでなくても雨ガッパにゴーグル、マスクを付けての不快な作業に余計手間取ってしまう。

ブドウ畑が終わると、今度はモモの畑に移動して同じ農薬を撒いていく。

例年だとこの作業を行うのは5月20日ごろなのだが、今年は作業を早めた理由が2つあった。

1つは、果樹の天敵であるカメムシが過去に例のないほど大発生すると言われていることである。

暖冬の影響で多くのカメムシが越冬に成功し、平年に比べて発生数は数百倍とのことで、各地でカメムシ注意報が発表されているのだ。

もう一つの理由は、明日から私たちが暮らす古民家で左官工事が始まるからだ。

畳をあげて古い土壁を剥がす作業をするため、しばらく家に寝泊まりすることができない。

工事のスケジュールによっては、農薬散布のタイミングを逃してしまう可能性もあるため、害虫にやられる前に農薬散布を済ませて、さっさと桃に袋かけしてしまおうと考えたわけである。

午前中に農薬散布を終わらせて、汗びっしょりになった体のまま風呂に飛び込む。

人体に影響がない程度に薄めてはいるというものの、やっぱり農薬を扱うのは気持ちのいいものではない。

昼食を済ませると、サツマイモの植え付け。

サツマイモ栽培のために今年新たに作った畝に「安納芋」と「紅はるか」合わせて20ほどの苗を植えた。

その帰り道、別の畑をのぞいてみると、早生のタマネギの葉がおおかた倒れているのを見つけた。

これが収穫適期のサイン。

このまま放置しているとせっかくのタマネギが地中で腐ってしまうので、急遽全部収穫することにする。

この早生のタマネギは、これまでも少しずつ抜いて「葉タマネギ」として食べていたのだが、さすが収穫適期まで畑で育ったタマネギは丸々と太って立派だった。

カゴから溢れんばかりのタマネギ。

これが2024年、私の畑から採れた最初の本格的な収穫である。

お店でもこれほどの大玉は、なかなかお目にはかかれないだろう。

家に持って帰り、夕方まで庭で天日干しをする。

こうすることで保存性が良くなると以前どこかで読んだ気がするからだ。

もうタマネギ作りも3年目、マニュアル本もほとんど読まなくなった。

夕方まで太陽にさらしたタマネギは、根をカットした上で鶏小屋にぶら下げる。

最初読んだマニュアルによれば、葉の部分も短くカットしてぶら下げることになっていたが、去年タマネギが暑さで腐って落下した事件があったので、今年は落ちにくいように葉を残したままの状態で吊り下げることにした。

完全な我流、でもこうしたトライアンドエラーが私のマニュアルになっていくのだ。

タマネギの天日干しをしている間にもうひと仕事。

午前中に農薬散布を終えたモモ畑で、妻にも手伝ってもらって袋かけの作業を行う。

枝についた桃の小さな実を残すものと摘果するものに選別し、残す実に1個1個袋をかけていくのだが、作業を始めるといろんな虫が桃の木で食事をしているのを発見した。

人間様にとって桃は美味しい食べ物だが、虫たちにとってもこれ以上ない最高の食材である。

マニュアルでは通常、袋かけは6月に行うことになっているが、一昨年、袋をかける前に害虫にほとんどやられて全滅してしまった苦い経験から、去年は自分の判断で5月15日に袋をかけ無事に害虫被害を軽減することができたため、今年はさらにその時期を前倒したのだ。

プロの農家は、すずなりになった実の中から下向きの一番いい実を選んで袋かけを行うらしいが、我が家の桃の木はすでに老木で、YouTubeで見るような具合に実も葉もついていない。

さらにこの後、「自然落果」する実もあることから、多少向きが悪くても無理やり袋をかけてみる。

果たして今年の桃はどうなるのか?

一昨日は害虫、去年は害獣にやられてしまったため、早め早めに手を打ってみたいと思っている。

本当であれば、岡山名産の「清水白桃」の収穫適期は8月。

でも7月半ばには残っている実は全部収穫して追熟させて食べる予定だ。

明日からの工事に合わせて、私は一人で岡山近郊の旅行しながら、時折家に戻って畑の様子を観察し必要な作業を行うことにしている。

図書館でガイドブックを借りた帰り、図書館の近くにあるこれまで行ったことのないホームセンターを覗くと、妻が以前から欲しがっていた月桂樹の苗が販売されていた。

去年から、あちこち探していたのに見つからなかった苗が偶然見つかったのだ。

これは何かの吉兆かもしれない。

妻は喜んで、すぐに畑の片隅に植えにいった。

東京で用事がある妻は明日の新幹線で吉祥寺に戻るが、岡山を離れるのが寂しくて仕方がないという。

自分たちで種を蒔き、苗を植え、手を加えるほどに、この土地が私たちのかけがいのない場所になっていく。

東京と岡山の二拠点生活。

私たちは本当に最高に恵まれた老後を送っているのだとつくづく感じる今日この頃だ。

<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 やっぱり桃は難しい!今年も全滅を覚悟しつつ摘果・袋かけにトライ #230515

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