<きちたび>両国国技館で一日中大相撲を観戦する① 国技館はワンダーランドだ

当日券と再入場

国技館の敷地内に入るためには、入場券が必要。もぎり台に座っているのは親方たちだ。

「暴力団または暴力団関係者の入場はお断りします。」

八百長疑惑などで揺れた角界は、暴力団との縁を切るために努力しているようで、場内アナウンスでも何度も同じ文言が繰り返されていた。それだけ、暴力団とは深い関係があったということだろう。

前売券は連日完売。国技館の収容人数は1万人なので、1回の場所だけで15万人を動員する計算だ。ある意味、すごいコンテンツである。

わずかながら当日券(2200円)が用意されているのだが、このチケットの入手は極めて困難で徹夜で並ぶのが当たり前なのだという。

毎朝7時45分から当日券の販売が始まるが、7時ごろには整理券が配られ、1人1枚に限り購入できる。つまり、家族や仲間の分も買おうと思ってもできない強気の商売なのだ。

「再入場」と書かれた矢印がある。

一度敷地内に入っても、一回だけなら再入場が認められる。朝から来て、お昼ご飯を外に食べに行くことも可能なのだ。

矢印の方向に進むと、「一時外出手続所」と書かれたテントがあった。

入場券を持って、ここで手にスタンプを押してもらうと外出ができるそうだ。

ちなみに、このゲートは力士たちが入退場する場所でもあるので、時間がうまく合えば、人気力士と一緒に再入場することも可能である。

天皇と神社

正門の脇には、「御製記念碑」がある。

1955年 5月24日、昭和天皇が蔵前国技館で10日目の相撲を観戦した際に詠んだ歌が石碑に刻まれている。

「ひさしくも 見ざりしすまひ 人びとと 手をたたきつつ 見るがたのしさ」

天皇が本場所を観戦するのは史上初のできごとだった。昭和天皇の相撲熱はその後さらに高まり、1970年からは年に 2回、85年と86年は 3回国技館で相撲を観戦している。 最後は崩御の2年前1987年 5月16日( 7日目)で、昭和天皇の戦後本場所観戦は実に40回に及んだそうだ。

敷地内には2つの神社もある。

左が「豊国稲荷神社」、右が「出世稲荷神社」だ。豊臣秀吉とゆかりのある神社のようだが、相撲との関連は調べてもよくわからなかった。

国技館の正面には、横綱白鵬と鶴竜の等身大パネルが並び、記念撮影の場所となっている。その横には、遠藤関にお姫様だっこしてもらうパネルもある。

さあ、国技館の中に入ってみよう。

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