相撲茶屋
そんなロビーから、観客席を取り囲むように廊下が一周している。何があるのか、試しにぐるっと回ってみた。

ロビーから左手に行くと、こんな賑やかな通路がある。
いわゆる「相撲茶屋」、現在では「相撲案内所」と呼ばれる店が並んでいる。
相撲茶屋とは、大相撲の本場所において、入場券の売買仲介や会場での接客・案内を行う店舗のことだ。たとえば、入場券の仲介についてウィキペディアではこのように書かれている。
『 相撲茶屋は枡席などの上等の席について日本相撲協会からの委託により入場券の販売権を持っており、その割り当ては慣例によりそれぞれの縄張りが定まっている。例えば、現在両国国技館には約1500の枡席があるが、そのうちの70%から80%が相撲茶屋の持分として売りさばかれる。さらに、その一割以上を最大手の「四ツ万」が「保有」しており、他の相撲茶屋はこの席を売ることはできない。』
なるほど・・・。

一旦建物から出て、通路の反対側を見てみる。
私が入場した正面入口の左手に「案内所」と書かれた別の入口がある。ここが「相撲茶屋」で席を予約した客が使う入口だ。

この通路には20の相撲茶屋が並んでいる。
すべての茶屋は「国技館サービス株式会社」という会社が運営しているというのだが、ウィキペディアによれば、2番は元横綱柏戸・鏡山親方の未亡人、3番は春日野親方の義妹、14番と17番はそれぞれ出羽海親方の長女と次女が女将を務めていると言う。何だか不思議な世界。利権や闇の臭いがプンプンする。

相撲茶屋を利用する客は、この入口から入り、注文した店に行くと、出方と呼ばれる店の人が席まで案内してくれる。客には、湯茶・弁当・取組表・土産物が提供され、必要なものがあれば何でも出方が調達してきてくれる接待つきだ。
その代わり、客は出方に祝儀を渡す慣例があるという。ちょっと面倒だ。
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