<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 ミモザが咲いた!「ミモザの日」に摘んだ黄色い花束を2人の母に贈る #240310

啓蟄を過ぎると、今年も我が家の農作業がスタートする。

高野山へのお参りも済ませて、その足で岡山に入った。

東京から新幹線で先乗りしていた妻とも合流して、まだ寒さが残る岡山での畑作業が始まった。

真っ先にチェックしたかったのが、この季節に咲くはずのミモザだ。

お墓の近くにあるこのミモザの木は、ちょうど1年前の去年3月に私たち夫婦の高齢者入りをして植樹したものである。

この場所が気に入ったようで、1年で見違えるように大きく育ち、今年初めての花を咲かせてくれた。

私たちがこのミモザを見に行ったのは3月8日、まさに「ミモザの日」の当日である。

この日は西高東低の気圧配置が強まり、冷たい西風がものすごく強くて、黄色い花を咲かせ始めたミモザの枝はとても重そうで、慌てて支柱を追加して倒れないように補強した。

状況から言うとまだ三分咲き程度だが、中にはもう満開の枝もあり、そうした枝を選んで摘み取って黄色い花束を作ることにした。

ミモザとして売られている樹木にもいろんな種類があって、我が家のミモザは多分「ギンヨウアカシア」という樹種だと思う。

オーストラリア原産の常緑高木。

我が家のミモザもどんどん樹高が高くなるため、去年のうちに先端を切ってそれ以上高くならないように育てている。

この樹種は黄色い小さな花が丸いボール状になる。

満開の枝を見ているだけで幸せになれるようなまさにイメージ通りの花を咲かしてくれた。

満開の枝にこれから咲くであろう枝も加え、小さな花束を2つ作る。

一人暮らしを頑張っている私の母と、施設に入っている妻のお母さん。

2人の母にこの幸せのブーケを届けるのだ。

2人の母は揃って現在91歳。

一時弱っていた義母も施設での手厚い介護のおかげなのか、このところ元気な頃のような会話ができるようになった。

今すぐに何か対応しなければならないこともなくなって、おかげで私たちも心配事からとりあえず解放された感じだ。

もちろん年齢が年齢なので、いつ何があっても不思議ではないのだが、伯母を見送り、義父を見送ったここ数年に比べると今年は平穏な一年になるかもしれない。

ミモザの花束を持って、私は母のマンションに、妻は義母が入所している施設を訪ねた。

早速、ミモザのブーケは花瓶にいけて窓辺に置かれた。

91歳になったばかりの母は、とても元気そうで、最近通い始めた体操のデイサービスがとても気に入ったらしい。

週1回、午後の2−3時間だけの短い介護サービスだが、岡山の至る所に支店を構えるドラッグストアの「ザグザグ」が運営する施設で、マンションまでの送り迎え付きで15人ほどの少人数で体を動かしたりおしゃべりを楽しんだり、新入りの母も暖かく迎えてもらえたようだ。

近頃では親しい友達も施設に入ったりして電話でのおしゃべりの回数も減ってきたようなので、一人でマンションに閉じこもっているよりも新しいお仲間と過ごす時間ができたことは息子としても安心である。

母を誘って近所のとんかつ屋さんに行った。

私がとんかつを食べたかっただけなのだが、母が注文した「みやび御膳」のボリュームにびっくりしながらも91歳の母はエビフライとヒレカツ、小鉢などをしっかり食べた。

残りは私がいただいたが、まあこれだけ食べられれば立派なものだ。

まだまだ、元気に一人暮らしを続けられそうだとちょっと安心した今年の「ミモザの日」であった。

<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 前期高齢者になった記念に妻はミモザ、私はソメイヨシノを植樹する #230310

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