<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 今年初めての真夏日に母のマイナンバーカード受け取りを手伝う #230517

今日は朝から快晴、そして昼間には岡山も30度を超え今年初めての真夏日となった。

とはいえ、朝のうちはまだ涼しく、朝6時に起き出して、遅ればせながらブドウの芽かき作業を始めた。

露地のブドウ栽培は5月6月が最も忙しい時期で、やらねばならないことがたくさんあるのだが、他のことを優先し今まで後回しにしてきた。

その間にブドウの新梢もかなり伸びていて、ブドウ棚のトンネルの中はすでに混雑している。

今日から数日かけて、順序立ててブドウの作業を済ませ、このブログにもその様子を記録したいと思っている。

今朝はもう一つ、重要な作業をした。

先月解体業者に依頼して耕作放棄地となっていたブドウ畑を片付けてもらったのだが、更地となった土地で何か作物を栽培できるように土づくりの作業をしたのだ。

この話もいずれ、作物を無事に植え付けた時に改めて記録しようと思う。

こうして午前中を農作業に費やした後、昼食のソーメンをかき込んでから妻と一緒に外出した。

行き先は、義父母が入所している老人ホーム。

妻が面会の予約を取ったので、妻を老人ホームまで送ってから私は自分の母を訪ねることにした。

義父母の老人ホームでは今月半ばから部屋での面会が認められるようになり、これまでの玄関先での対面ではなく直接顔を見ながら話ができたようだ。

私は妻を一人老人ホームで降ろした後、母のマンションに向かった。

到着したのは午後1時過ぎ、すでに気温は30度を超えていただろう。

仏壇に供えるお花を買いたいという母を車に乗せ店に向かおうとしたが、車内での会話がマイナンバーカードのことに及び、急遽市役所に行って受け取りの手続きをしてみることになった。

マイナンバーカードについては、マイナポイントの締切間際に全国的な駆け込み申請がニュースになった頃、母は近所の郵便局で申し込みをしたという。

ネットが使えない高齢者を対象に郵便局が申請を代行するサービスを行なっていたらしい。

そして先月、母のカードができたという通知が届き、マイナンバーカードを受け取るという仕事が母の重要なミッションとなっていた。

今月帰省して最初に会った時、市役所まで車で連れて行ってあげると誘うってみたのだが、その時にはそういう気分にならなかったらしく、「一人でできるから」と言って断られた。

年寄りになると妙なところが頑固になって、「自分で、自分で」というのが母の口癖のようになった。

しかし今日は素直に市役所に行くことに同意したので、炎天下ではあるが90歳の母を連れて市役所に行くことになったのだ。

暑い日には年寄りが出歩かないに違いないという読みがあたったらしく、マイナンバーカード受け取りの窓口はものすごく空いていた。

窓口でもらった用紙に必要事項を記入する。

母の手が震えて字を書くのも一苦労だ。

手の震えだけでなく、耳も少し遠くなり、相手の話が即座に理解できない様子である。

年のわりには若々しかった母だが、ここにきて老いが急速に表れ始めた印象を受けた。

ようやく記入が終わったらすぐに順番が回ってきて、ほとんど待ち時間がなく担当者との確認作業は終わった。

あとは母が申請したパスワードなどをカードに打ち込む間しばらく待つように言われたので、すぐに受け取れるだろうと思ったのだが、これはさすがにお役所仕事、なかなか母の番号が呼ばれない。

カードにパスワードを記録するだけの作業にどうしてこんなに時間がかかるのか、相変わらずの効率の悪さに呆れてしまう。

市役所での手続きが終わり、近所で買い物を済ませて帰宅する。

スーパーで買い物をする母の姿もいつの間にかものすごく頼りない印象になってしまった。

90歳なんだから仕方がないと言って仕舞えばそれまでだが、健康番組をよく見て定期的な体の検査も欠かさなかった母は80代としてはかなり若く見えた人だった。

それがこの1、2年、急速に衰えた印象を受ける。

これもまた90歳の現実なのか。

それでも気丈に一人暮らしを続け、どうにもならなくなるまではマンション暮らしを続けたいと言う。

できることなら、本人の希望通りにさせてあげたいが、最近の衰えぶりを見ると思ったよりも限界が近づいているのかもしれないと感じる。

伯母に続き、義父母と母。

30度の暑さをジリジリと肌に感じながら、近い将来再び、お年寄りの介護に追われる日々が迫っていることを実感した一日であった。

<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 父の命日に私の母がお墓参りに来なかった理由 #221216

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