<吉祥寺残日録>定年後を考える😃 会社を辞めてから4年、長年ため込んでいた名刺をようやく整理した #240701

今日から7月。

38年間勤めたテレビ局を退職して4年が経った。

キッチンをリフォームして収納が大幅に増えてことにより、これまで戸棚にしまっていた食器類の大半がキッチンに収まり、戸棚のスペースが空いた。

そんなちょっとした変化が人間の行動を変えるきっかけになるらしく、私にある決断を促した。

退職後、衣装ケースに放り込んで物置に入れっぱなしにしていた現役時代の名刺を、この機会に整理することである。

ちゃんと名刺ホルダーに収められているものもあれば、名刺箱の中に無造作に詰め込まれたままのものもたくさんあって、名刺だけで衣装ケースが1箱いっぱいになっていた。

これでもさまざまなタイミングで処分してきたはずなのだが、仕事をしていればどんどん名刺は増えていき、退職後も何かの時に必要になることもあるかもしれないと自分に言い訳しながら面倒な片付けを後回しにしてきたのだ。

まずは、ゴミ袋を用意して、残す名刺と処分する名刺を仕訳する作業から始める。

名前を見ても、その人の顔を思い出せない名刺がなんと多いことか。

初対面の時に名刺交換してそれ以来一度も会わなかった人もたくさんいる。

中には、何枚も同じ名刺があるのに全く思い出せない人もいた。

こうした人は大抵、その時の私の職務に利害関係を持っていた人で、度あるごとに挨拶に来られたのだろう。

自分から積極的に会いにいった人のことは忘れないが、向こうから挨拶に来たり誰かに紹介されたり、パーティーで会っただけの人たちの名刺が予想以上に多いことに気づく。

案外、仕事上で付き合いの深かった人の名刺というのは少ないものだ。

よく知っている人にはわざわざ名刺を渡さないので、当然と言えば当然だろう。

だから、膨大な名刺を前にしても、いざ仕分け作業を始めてみるとさほど迷うことはない。

名前を見て、すぐに誰かを思い出せ、記念にとっておこうと思った人の名刺だけを残して、それ以外はゴミ袋に投入すればいいのだ。

こうして2日がかりで名刺を整理した結果、衣装ケースいっぱいに詰まっていた名刺が、わずか1冊のバインダーに収まったのである。

当然、ほとんどの人は異動で肩書きも連絡先も変わり、すでに退職した人も多いので、名刺の情報が役に立つことはない。

でも、残った名刺は私の仕事の履歴であり、さまざまな場面でお世話になった人たちなのだ。

この中には若い頃に出会い、名刺を見るまではすっかり私の頭から抜け落ちていた人も含まれている。

名刺を見ることでフワッと当時の記憶が蘇り、自分が歩んできた現役生活を振り返ることができた。

テレビ関係者、他メディアの人、取材や出演してもらったさまざまな分野の専門家、政治家、役人、芸能関係者、スポーツ関係者、海外取材で出会った世界各国の人々。

暴力団住吉会の親分やオウム真理教、さらにはあの加計学園の加計孝太郎理事長の名刺も出てきた。

加計問題が起きるずっと前に、安倍昭恵さんに連れられて六本木のカラオケ店に行った時、加計学園の人と会った記憶はあったが、あの時いたのが理事長本人だったとは名刺を見るまで気が付いていなかった。

菅前総理の名刺も出てきて驚いた。

安倍さんには会ったことがあるが、菅さんにはお会いした記憶は全くない。

どうやら官房長官になる以前に横浜のイベント会場で名刺交換をしたらしいが、当時の私は菅さんのことを全く認識していなかったようである。

芸能界のお歴々の名刺を見ると、いろいろと無理難題を言われて嫌な汗をかいた記憶が蘇る。

あれからジャニーズの問題もあって、芸能界も世代交代が進んだのだろうか?

名刺の整理を終えて、またひとつ身軽になれた気がした。

今から2年前の7月1日、私はこのブログに【私が見つけた「幸せな隠居生活」を築くための『10の習慣』】という投稿をしている。

会社を辞めてから2年、コロナ禍の中で私が導き出した“隠居の極意”である。

今読み返してみても、我ながらなかなか役に立つ指針が詰まっていて、今回行った名刺の整理も「習慣3」に沿った定年後に必要な作業だったということになる。

あれから1年経って、去年の7月1日に記しているのは「二拠点生活」の決意。

そして東京と岡山を往復しながら、好きな旅行も楽しむ今のライフスタイルが完全に定着した。

おかげで、退職前後に頻繁に投稿していた『定年後を考える😃』というシリーズはすっかりご無沙汰となっている。

それだけ、退職後の第二の人生を模索する試行錯誤の時期が終わり、自分なりの新たな生き方が確立したということだと思う。

一方で、2年前のブログを読み返して少し反省した点もあった。

畑仕事にかまけて「学び」にかける時間が知らぬ間に減っていることに気づいたのだ。

何度も挫折して今度こそ頑張ろうと決意したはずの英語学習はすっかり頓挫している。

図書館は今も利用しているものの、借りる本は旅行関係ばかりになり、自分が触れたことのない新鮮な知識を吸収することを忘れていた。

コロナから解放されて一気に盛り上がった旅行熱も、今年2月のカリブ旅行で当面の目標としていた100カ国渡航を達成してしまったことで、やや熱が冷めている気もする。

要するに、退職後の生活にもすっかり慣れてしまって、徐々にマンネリになりつつあるのかもしれない。

とはいえ、今の生活に何の不満もないし、最高に幸せだと常日頃妻とも話している。

だから基本的なライフスタイルはこのままに、この幸せがマンネリにならないよう新たなスパイスを少しずつ加えながら、人生の「味変」を楽しむのがいいのではないか。

そのためにも、名刺の整理を手始めに現役時代にため込んだ物のダウンサイジングをもう一段進めることにした。

残るは自分で書いたニュース原稿や取材メモの類。

すなわち自分がこれまでに行ってきた「仕事」に正面から向き合うことだ。

会社を辞めて4年、自分の「仕事」を客観的な目で見直すにはいい時期かもしれない。

<吉祥寺残日録>定年後を考える😄 会社を辞めて2年!私が見つけた「幸せな隠居生活」を築くための『10の習慣』 #220701

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