ビルケナウ収容所へ
少し休憩してから次の目的地「ビルケナウ強制収容所」に移動する。距離にして2〜3キロ、バスで5分ほどの距離だ。
この日は快晴。爽やかな青空が広がるビルケナウの前には野の花が一面に咲いていた。
アウシュヴィッツのイメージからすると、ちょっと悲壮感が足りない。
アウシュヴィッツを代表する映像といえば、ビルケナウのこの線路と門だろう。
ビルケナウ強制収容所の中央門を囚人たちは「死の門」と呼んだ。ここにはナチス親衛隊(SS)の中央監視塔があった。
列車から降ろされた囚人たちは、その場で男女に分けられた上で、労働可能と判断された者は強制収容所に収容され、残りの人たちはそのままガス室に送られた。
「選別」というのがここビルケナウのキーワードだ。
ビルケナウにあった殺人施設はドイツ軍によって破壊され残っていないが、囚人たちが収容されていた建物は今も残されている。テレビでもよく見る3段の棚に囚人たちはぎゅうぎゅうに押し込まれた。
売店に日本語資料も
ビルケナウでの滞在時間は1時間。展示はほとんどないので、30分ほどの自由時間が与えられ、広い施設内を自分のペースで見て回ることができる。
ただ、晴天の下に整然と並ぶ煉瓦造りの建物を見て、往時の悲劇を重ね合わせるのはとても想像力の求められる作業だ。
中央門の一角に売店がある。
ここにはアウシュヴィッツ関連の本も売られている。日本語のものも置かれていたので数冊購入した。
次回は、その資料を参考にしながら、アウシュヴィッツで今何が見られるか、具体的に書いてみようと思う。
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<参考情報>
私がよく利用する予約サイトのリンクを貼っておきます。
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