<きちたび>ルクセンブルクの旅2019🇱🇺 絶品ホット・チョコスプーン& 大公家御用達の店

🇱🇺ルクセンブルク 2019年8月10日

ルクセンブルクは、「美食の街」。ミシュランの星付きレストランもたくさんあって、国民一人当たりの星の数は世界一だと言います。

でも、自炊中心の気楽な旅に高級レストランは似合いません。

その点、気楽に楽しめるのが、チョコレート。私の一押しは、何と言っても「ホット・チョコレート・スプーン」です。

グルメではない私たち夫婦がルクセンブルクで食べたお店を全部ご紹介します。

チョコレート・ハウス

ルクセンブルクの正式名称は、ルクセンブルク大公国。

世界で唯一、「大公」をトップとする立憲君主国です。

現在のルクセンブルク大公は、アンリ殿下。

アンリ殿下は、2000年に大公に即位されました。

旧市街の中心部に大公が執務する大公宮殿があります。

ルクセンブルク滞在3日目の朝、散歩の途中に訪れたのは、そんな大公宮殿の目の前にあるチョコレートのお店です。

お店の名前はズバリ、「チョコレート・ハウス」。

入り口の看板には、コーヒーやアイスクリームよりも目立つ位置に「HOT CHOCOSPOON」の文字。

この店の名物「ホット・チョコスプーン」です。

店内に入ると、有名なチョコレート屋さんにしてはごちゃごちゃした印象。

ケーキなども並んでいますが、お目当のものは壁際に並んでいました。

「チョコレート・ハウス」の名物「チョコレート・スプーン」です。

木のスプーンの先に様々なチョコレートが付いて売られていました。

店のロゴに使われている「NB」とは、経営者ナタリー・ボンさんの頭文字。「絶対に忘れられないチョコレートを作りたい」という信念のもと、この「チョコレート・スプーン」を生み出したのです。

こちらのチョコは、「子供オンリー」。

アイリッシュ・ウィスキーなど、様々なお酒とセットになったチョコスプーンもあります。

1階のお店で好きなチョコスプーンを買ってから、2階へつながる階段を上ると・・・

石造りの壁が印象的なカフェスペースになっていました。

私が選んだチョコスプーンは「カラメルソルト」、妻は「ヘーゼルナッツカラメル」を選びました。

メニューをもらいます。

チョコスプーンをミルクに入れるのはわかりますが、普通のミルクが見当たりません。どのように注文していいのかよくわからず店員さんに聞くと、一番上の「chocospoon with marshmallow」(4.25ユーロ)を頼めばいいと教えてくれました。

マシュマロと生クリーム。

そして、普通のホットミルクが運ばれてきました。

ホットミルクにチョコスプーンを投入します。

しばらく沈めて、引き上げると・・・

チョコがミルクに溶け出します。

このチョコを舐めても美味しそうです。

スプーンをミルクにつけるたびに、チョコが小さくなり、ミルクがホットチョコレートに変わっていきます。

これは面白い。

木のスプーンが見えてきました。

これを何度か繰り返すうちに、チョコは消え、美味しいホットチョコレートが出来上がりました。

味で言えば、私が選んだ「カラメルソルト」の方が圧倒的に美味しかったと思います。

塩が合うようです。

値段は、チョコ代とミルクとマシュマロをセットで、2人で26.50ユーロ(約3120円)でした。

2階で「ホット・チョコスプーン」を飲んだ後、孫たちのお土産に6本のチョコスプーンを買いました。

ルクセンブルク土産としては絶対にオススメです。

「チョコレート・ハウス Chocolate House」
営業時間:
月-金 08:00-20:00
土曜  09:00-20:00
日曜  10:00-20:00
祝日  11:00-20:00
http://chocolate-house-bonn.lu/en/

オーバーヴァイス

その日のランチは、ルクセンブルク大公家御用達のショコラティエで食べました。

「OBERWEIS」と書いて、「オーバーヴァイス」と読みます。

オーバーヴァイスは1964年に創業、1990年から大公家御用達の店となりました。

1階は店舗。

ケーキやチョコレートなど、美味しそうなお菓子がオシャレに並んでいます。

創業者のピット・オーバーヴァイス氏は世界的なパティシエやショコラティエの協会「ルレ・デセール」の名誉会長を務めていて、世界中から若い職人たちが修行にやってくるそうです。

さすが大公家御用達だけあって、とても上質な印象を受けます。お土産用にいくつか買いましたが、実際にとても濃厚で文句なしの美味しさです。

ルクセンブルクのチョコレートは、なぜこんなにクオリティーが高いのか?

その理由は、ルクセンブルクの歴史に求めることができるかもしれません。

小国ルクセンブルクは、過去様々な国の支配を受けてきました。

その中には、ショコラティエの王国フランス、有名店が目白押しのベルギー、ココア発祥の地オランダがあります。そうした国々の伝統の技を吸収しながら、独自のチョコレート文化を育ててきたのがルクセンブルクなのです。

このオーバーヴァイスの2階は、ちょっとしたレストランになっています。

それほど高級すぎず、手頃なランチをいただくことができます。

オススメは、妻が注文した「手長海老とマンゴのサラダ Scampi & mango salad」(14.50ユーロ)。

軽く揚げたエビにフレッシュなマンゴ、そのほかスモークサーモンやパッションフルーツなども入っていて、とても完成度の高いサラダです。

何より、その美しい見た目。

量も十分で、これだけでランチには十分でしょう。

一方、私が注文したのは、「コテージパイとグリーンサラダ Cottage pie with salad」(13.70ユーロ)。

マッシュポテトの中にひき肉を入れて焼き上げた伝統のパイです。

メニューの「OUR CLASSIC」というカテゴリーの中から選んだのですが、これはちょっと失敗でした。

味は見た目通り、ひき肉とマッシュポテトです。

別に不味いわけではありませんが、これはランチとしては重すぎて、見た目も悪い。ちょっとガッカリでした。

口直しにホワイトワインを注文します。

ルクセンブルクワインがありました。国外にはほとんど出回らない貴重なワインです。

「Riesling Wellenstein Koeppchen ” Domaine Desom “」

ドイツワインでも人気のリースリングを選びました。とても美味しい。

値段は、12cl で5.80ユーロでした。

「オーバーヴァイス OBERWEIS」
営業時間:
月-金 07:30-18:30
土曜  08:00-19:00
定休日:日曜
https://www.oberweis.lu

ブラッスリー・デュ・セルクル

ルクセンブルク滞在4日目のランチは、何も調べず勘だけを頼りに店を選びました。

旧市街の中心ダルム広場にはたくさんの飲食店が並んでいますが、その中から地元の料理が食べられて比較的落ち着いた雰囲気の店を探しました。

その結果選んだお店は、「Brasserie du Cercle」。

ダルム広場の北東の角、2階にあるレストランです。

2階に上がると、大きな窓からダルム広場がよく見えます。

内装も落ち着いていて、イメージ通りのお店でした。

窓の外には「Cercle Cité Luxembourg」の建物がそびえ、いかにもヨーロッパで食事をしているという雰囲気が味わえます。

この店で私が注文したのはソーセージ。

「White wine Sausage typical from Lux, with mustard sauce and mashed potatoes」(18.50ユーロ)

「ホワイトワインソーセージ」というのも興味がありましたし、「ルクセンブルク伝統の」という表現にも惹かれました。

何とも無骨な見た目ですが、味もやはり無骨でした。

今のルクセンブルクは星付きレストランが多数ひしめくグルメの街ですが、かつてのルクセンブルクは貧しく無骨な国だったことがうかがえます。

ここでも、ルクセンブルク産リースリングワインをグラスでいただきます。

グラスワインと言っても国外ではお目にかかれない特級ワイン、たっぷり量もあって値段も4.80ユーロと良心的です。

一方、妻はあっさりとスープのみ。

「Soup of the day」(7.50ユーロ)

素朴ながら美味しいスープだったようです。

ダルム広場で多くの観光客に混じって食事するのもいいですが、ちょっと落ち着いて食べたい時には、悪い店ではないと思いました。

「Brasserie  du  Cercle」
営業時間: 11:00-22:00
定休日:無休
http://www.brasserie-du-cercle.lu/

コーヒー・フェローズ

アメリカ軍墓地に行った帰りに、急に降り出した雨を避けようとカフェに飛び込みました。

カフェの名前は、「COFFEE FELLOWS」。

窓ガラスに貼ってあるロゴで、店の名前を知りました。

旧市街からルクセンブルク中央駅に向かうリベルテ通り沿い。

パリ広場に面した古い建物の1階にあります。

ソファーがたくさん置いてある店内は、とても居心地がよく、多くの若者たちが思い思いに時間を過ごしていました。

「エスプレッソ」を注文しました。

値段は2.40ユーロ。

ちょうどいい雨宿りでした。

後でネットで調べていると、「COFFEE FELLOWS」はドイツのコーヒーショップチェーンだとわかりました。

プラスチックを一切使わないテイクアウト用のカップを開発、今年から使用を開始したそうです。

さすが、環境意識が高いドイツの会社です。

まったりしたい方には、オススメです。

「Coffee Fellows GmbH」
営業時間:
月-金 07:00-20:00
土日  09:00-20:00
https://www.coffee-fellows.com/

レストラン・ボッソ

ルクセンブルク最後の夜、谷底の街「グルンド地区 Ville basse」で食事をしました。

家々に覆い被さりそうな崖。

ルクセンブルクが世界遺産に登録された要塞都市ならではの不思議な光景です。

でも、谷底にあったのは、ドイツっぽい可愛らしい街並み。

その中に一軒のレストランを見つけました。

「Restaurant Brasserie Bosso」

宿泊施設も完備する歴史あるレストランのようです。

お店には中庭もありますが、この日は雨が降ったり止んだり・・・。

室内で食べることにして正解でした。

食事中に激しい雨が降ってきて、庭で食事をしていた人たちも逃げ込んできました。

店内に入ると、いきなり木彫りのドラゴンがお出迎え。

照明は薄暗く、ちょっと山小屋のような雰囲気です。

この日私が頼んだのは、こちら。

「Curry – Schnitzel」(15.50ユーロ)

サラダやポテトフライも付いてすごいボリュームです。

シュニッツェルといえば、ドイツやオーストリアで食べられるカツのような肉料理ですが、この店のシュニッツェルには衣がありません。

焼いた牛肉にカレーソースがかかっているような感じ・・・。

ちょっとイメージが違いました。

妻は野菜が食べたいと言って、サラダを注文しました。

「Large house salad」(12.50ユーロ)

ラージと言うだけあって、ど迫力で荒々しいサラダです。

選ぶ店のせいなのか、注文する料理のせいなのか、どうもルクセンブルクのレストランは大雑把な印象を受けます。

そんな時はお約束のリースリングワイン。

もちろんルクセンブルク産で100mlで3.30ユーロ。

これだけは間違いありません。いつも安定した美味しさです。

私たちは、なるべく地元の名物料理が食べたいと思ってお店を選びましたが、本当に美食の街を堪能したいと思ったら、やはりフランス料理やイタリア料理店を選んだほうがいいかもしれません。

でも、グルメでない私たち夫婦にとっては、高級レストランよりも自分たちのその日の気分と勘で料理を選ぶのは楽しい経験です。

よければ参考にしてみてください。

「Restaurant  Brasserie  Bosso」
営業時間:
金-日 11:00-25:00
火-木 17:30-25:00
定休日:月曜
http://www.bosso.lu/

4泊5日ルクセンブルクの旅

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