<吉祥寺ライフ>井の頭公園の植物【8月】「コムラサキ」&「ヨウシュヤマゴボウ」&「ヤブミョウガ」

2021年のテーマとして掲げた「井の頭公園の植物」観察。

立秋も過ぎると、井の頭公園も花の季節から実の季節へと変わるようだ。

様々な植物が個性豊かな実を付け、子孫を残そうとアイデアを競う。

そんな中から私の目についた実のなる植物たちを記録しようと思う。

「コムラサキ」、「ヨウシュヤマブドウ」、「ヤブミョウガ」の3つである。

「コムラサキ(小紫)」

まず最初は、この季節の公園で一番目立っているこちらの紫色の実。

その名もズバリ、「コムラサキ」という。

本州から九州にかけての湿った場所に繁殖し、その愛らしい紫色の実は「ムラサキシキブ」同様、庭木として愛されてきた。

ちょうど今、実の色が薄緑色から紫色に変わり始めたところで、来月になれば、紫色ももっと落ち着いた色に変化するようだ。

同じように紫色の実をつける「ムラサキシキブ」が樹高3メートルほどに成長するのに対し、こちらの「コムラサキ」はせいぜい1.5メートルほどにしかならず、庭の下草として使われる。

それにしても美しい紫色。

日本人の美的感覚にもきっと影響を与えたことだろう。

花言葉は「気品」。

「コムラサキ」
分類:クマツヅラ科 ムラサキシキブ属
特徴:落葉広葉樹・低木
花が咲く時期:7〜8月
実がなる時期:9〜11月

井の頭公園の「コムラサキ」はここ!

「ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)」

井の頭池北岸の「ハンノキ再生地」でもブドウのような実をつけた植物を見かけた。

植物識別アプリ「Picture This」で調べると、「ヨウシュヤマゴボウ」という聞いたことのない名前が示された。

この実、どこかで見たことがあると思ったら、閉店した老舗蕎麦店「上杉」の店の前に飾ってあった植物である。

北アメリカ原産で、明治時代に日本に入り込み各地で野生化した帰化植物である。

6月から9月にかけて白色ないし薄紅色の花からなる花穂を枝先に付け、夏季に扁平な果実を付けた後に初秋に黒く熟す。熟した果実は柔らかく、潰すと赤紫色の果汁が出る。この果汁は強い染料で、衣服や皮膚に付くとなかなか落ちない。この特性のため、アメリカ合衆国ではポークウィード(Pokeweed)やインクベリー(Inkberry)などとも呼ばれている。

出典:ウィキペディア

花よりも実の方がインパクトのある植物である。

しかし一見旨そうに見えるこの実には毒がある。

誤食すると、2時間ほど経過後に強い嘔吐や下痢が起こり、摂取量が多い場合はさらに中枢神経麻痺から痙攣や意識障害が生じ、最悪の場合には呼吸障害や心臓麻痺を引き起こして死に至る。幼児の場合は、種子を破砕した果汁を誤飲すると、果実数粒分でも重篤な症状を引き起こしうるために十分な警戒を要する。

出典:ウィキペディア

花言葉は「野生」。

「ヨウシュヤマゴボウ」
分類:ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属
特徴:多年草
花が咲く時期:6〜9月

井の頭公園の「ヨウシュヤマゴボウ」はここ!

「ヤブミョウガ(薮茗荷)」

今の季節、公園のあちらこちらで見かけるのが、こちらのブラックベリーのような黒い実。

これは6月に白い花が咲く植物としてこのブログにも書いた「ヤブミョウガ」。

秋になると花が散った後に黒い実をたくさんつける。

「ヤブミョウガ」の花は咲いたその日に散る「1日花」だが、次々に咲くため、白い花と黒い実が入り混じっているのが今の時期だ。

地下茎で繁殖し群生する特性があるため、公園内での激しい生存競争に勝ち残り、かなり広範囲に縄張りを広げている。

ほとんど注目されることのない植物ではあるが、樹木に覆われた日当たりの悪い場所では間違いなく「勝者」なのだろう。

「ヤブミョウガ」という名前は、その葉がミョウガに似ていることから来ているというが、季節が進めばその葉も全て落ちるという。

花言葉は「報われない努力」。

「ヤブミョウガ」
分類:ツユクサ科ヤブミョウガ属
特徴:多年草
花が咲く時期:8〜9月

井の頭公園の「ヤブミョウガ」はここ!

<吉祥寺ライフ>井の頭公園の植物【6月】「ヤブミョウガ」&「タケニグサ」&「リョウブ」

井の頭公園の植物2021

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