<吉祥寺グルメ>フランスアルザス地方の郷土料理!「ブラッスリー・エディブル」の「タルトフランベ アルザス」 @フレンチ@各国料理

キッチンのリフォームの契約を済ませた。

担当者の病気により延期となった契約だが、別のスタッフがプランの概要や見積もりについて説明してくれるというので、午前11時にリフォーム業者のオフィスを訪ねた。

私たちに対応してくれた女性スタッフは、病気で休んでいる担当者に雰囲気が似ている。

若くて癒し系。

福島県に本社を置くこの会社の採用基準なのだろうか。

一通りの説明を受けて疑問点について確認し、私も妻も提示されたプランに同意した。

初めてお付き合いする会社だが、担当の女性たちを信頼して工事をお願いすることにする。

これから取り付けるキッチンを発注して、取り付けの工事は6月中旬になる予定だ。

無事に契約が終わり、オフィスを出たのは12時20分だった。

さて、昼ごはんでも食べて帰るか。

二人でいくつか候補の店を挙げながら吉祥寺の街中に戻ってきた。

最終的に選んだのは妻が提案したフランス料理のお店である。

「ブラッスリー・エディブル」

コピス前の元町通りから細い路地に入ったところに佇むこの店は、パリのブラッセリーに入ったような雰囲気を漂わせる隠れ家的な場所だ。

客の大半は中年から年配の女性たち。

文字通り、吉祥寺マダム御用達のお店である。

1階はカウンター席にテーブル席が2つ。

広くはないが、全体に落ち着いた雰囲気で落ち着く。

床に敷かれたタイルなど、明らかに日本とは異なる色使いである。

2階にもテーブルが用意されていて、20人以上で貸切もできるそうだ。

このお店のランチといえば、一つのお皿に料理とサラダ、ポタージュとパンが盛り合わせになった「ランチプレート」が定番だ。

メインの料理は3種類の中から選ぶことができ、それによって値段も変わってくるものの、フレンチとしては極めてリーズナブルな価格設定になっている。

妻は珍しく魚料理ではなく「鶏モモ肉のコンフィ」(1430円)をチョイスした。

一方私は、以前から気になっていた「タルトフランベ」というアルザス地方の郷土料理にトライすることにした。

写真では四角いピザのように見えるが、こんな説明が添えられていた。

『フランス北東部。ドイツと国境を接するアルザス地方の郷土料理で、薄く伸ばした小麦粉の生地に、フレッシュチーズ、ベーコン、玉ねぎを乗せてオーブンで焼き上げた素朴な料理です。フランス各地方の美味しい食文化を、“ソースの料理”と呼ばれるフランス料理の考え方で表現した、エディブルオリジナルのタルトフランベで是非お楽しみください!』

なるほど、そば粉で作るフランスノルマンディ地方の伝統料理「ガレット」とは違い、どちらかと言えばピザに近い食べ物のようだ。

タルトフランベは焼き上がるのに時間がかかるというので、まずは妻が注文したランチプレートが運ばれてきた。

まさにプレート。

量はさほど多くはない。

緑色の豆のポタージュは、あっさりとした味付けだ。

添加物を警戒してお店のスープは普段飲まない妻も、このポタージュには警戒心を抱かなかったようで、珍しく全部飲み干した。

そして特筆すべきは、この「鶏モモ肉のコンフィ」。

「コンフィ」は塩漬けにした肉を低温の油でじっくりと煮る料理のことで、フランスのブラッスリーやカフェではよくお目にかかるのだが、大抵は塩辛くパサパサなことが多い。

しかしこの店のコンフィはとても柔らかく、おまけにヴィネガーや砂糖、オレンジジュースを使った「ビガラードソース」がかかっているので、爽やかな甘みもあってとても美味しい。

量はわずかだが、この鶏肉は最近食べた中で最高と妻も嬉しそうだ。

私はというと、タルトフランベが焼き上がるまでの間、プラス400円で追加したサラダセットのグリーンサラダを食べながら待つ。

フランスらしく野菜にビネガーとオリーブオイルをかけただけのシンプルな味付け。

妻が可哀想に思ったのか、鶏肉を一切れくれた。

注文してからおよそ20分。

注文したタルトフランベが焼き上がった。

この店のタルトフランベには、「アルザス」「シャンパーニュ」「プロヴァンス」「バスク」「ロワール」とフランスの地方名を冠した5種類が用意されていたが、私は迷わず「アルザス」を選んだ。

『フロマージュブラン・ソースにラルドン、ベーコン、ソーセージ、オニオンソテー、半熟卵をトッピング』したもので、値段は1430円である。

第一印象は、予想したよりも小さいということだった。

同じぐらいの価格のピザに比べると、形が四角いだけではなくサイズ的にも明らかに小さい。

でも、食べ始めると、意外なほどにボリュームがあることを感じる。

そして、期待した以上に美味しかった。

その理由は、通常のピザに比べて具材の量が多いことが関係しているようだ。

「ラルドン」というのは豚の背脂を燻製にしたもので、フランス料理ならではの濃厚な旨味がある。

それにベーコンやソーセージなどドイツの味を加えているのだから、見た目以上のボリュームがあって、カロリーも相当なものだろう。

初めて食べたタルトフランベの後には、サラダセットに含まれるデザートが運ばれてきた。

私は「アールグレイのプリン」を選んだ。

見た目もいいが、食べるととても大人の味のするプリンだった。

最後はサラダセットに含まれるホットコーヒーで締めて、久しぶりのフランスの味を堪能した。

フランス特派員時代に慣れ親しんだフランス風角砂糖が添えられていて、ちょっと嬉しくなった。

コーヒーにはやはり、私はスティックシュガーではなく角砂糖派だ。

私は知らなかったが、このブラッセリー、どうやら創業70年の小金井の老舗フレンチ「TERAKOYA」が運営するお店らしい。

一軒家レストランの「TERAKOYA」には行きたいと思いつつまだ一度もお邪魔したことがない。

機会があれば、近いうちに何かの記念日にでも訪ねてみたいと思った。

食べログ評価3.48、私の評価は3.60。

「ブラッスリー・エディブル」
電話:050-5869-7677
営業時間:平日11:30 - 15:00/17:30 - 22:00
               土日祝11:30 - 15:30/17:30 - 22:00
定休日:火曜・第1月曜
https://www.facebook.com/edible1821/

<吉祥寺グルメ>「ブラッスリー・エディブル」のテイクアウト「山形豚のコンフィ ランチプレート」 @フレンチ

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