コロニアルデラックス・ツインルーム

部屋は、天井が高く広々とした落ち着いたツインルームだった。
白い壁と重厚感のあるウッドフロアがマッチした気持ちのいい部屋。

私が選んだのは「コロニアルデラックス ツインルーム シティビュー」。
広さは35平方メートル、2人3泊朝食込みの料金は4万5000円ほどだった。
テレビではNHKをはじめ各国の国際放送が見られる。

ベッドは硬めでとても寝心地がいい。
空調の効き具合も申し分なく、エアコンを付けっ放しにすると寒いぐらいだ。

バスルームは大理石張りでとても広い。洗面台などの陶器はフランス製だ。

ホテルのオリジナルタオルは、1日2回交換してくれるサービスの良さだ。

部屋には小さなベランダが付いていて、3階(日本式の数え方だと4階)にある私たちの部屋からもサイゴン川を見ることができた。
「シティビュー」の私たちの部屋は、ホーチミン随一の繁華街ドンコイ通りに面しているため、窓を開け放つとオートバイの騒音がうるさい。ただ、二重窓を締め切っていると、外の喧騒が嘘のように遮断され、遮光カーテンを閉めれば夜が明けたこともまったく気づかないほど部屋が暗くなる。
ブリーズ・スカイ・バー

部屋に荷物を置き、エレベーターで5階の屋上に上がる。
そこは24時間営業のスナックバー「ブリーズ・スカイ・バー」になっていて、朝と晩にはビュッフェ形式の食事も食べられる。

そこからは、サイゴン川が一望できる。
川の向こう側にそびえるのは、年内の完成を目指す81階建てのベトナム一の超高層ビル「ランドマーク81」だ。完成すれば、東南アジアで一番高いビルになるそうで、周囲には高層の商業ビルやホテル・マンションが整備されている。
30年前、当然こうしたビル群は存在しなかったけれど、屋上に上がってみて、やはりここに来たことがあるという記憶が蘇って来た。
当時は、オートバイではなく自転車が通りを埋め尽くす、もっと静かな時代だった。自分たちで勝手にホテルを予約することなど叶わず、情報省に取材ビザを申請しようやく許可が下りると宿も車も通訳も当局が用意する、そんな時代だった。
多くの場合、バンコクの記者団がまとめて招待されるプレスツアーという形での取材で、ここあジェスティック・ホテルが記者団の宿泊場所だった。

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