<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 雨が続いた9月!ブドウの収穫と並行して93歳母のお引越し準備を開始する #260916

会社を辞めて以来、9月は岡山でブドウの収穫に追われる季節だ。

今年は、9月3日に岡山に来て、早速その日から少しずつ収穫を始めた。

これまでで、一番早い収穫開始である。

とは言っても、何年もやれば私も妻も手際が良くなり、さほど時間もかからず収穫、梱包、荷出しという一連の作業ができるようになった。

亡くなった伯母が残したブドウ畑の主力は「ニューピオーネ」という黒ブドウ。

今年の西日本は、猛暑に加えほとんど雨が降らない夏だったので、これでブドウが実をつけてくれるのだろうかと心配したが、とうに盛りを過ぎたピオーネの老木は喘ぎながらも例年並みの実りをもたらしてくれた。

食べてみると、例年以上に甘い。

これも暑さのせいだろうか。

さらに、伯母が亡くなる前に植えていた「シャインマスカット」の苗木もだいぶ大きくなり、今年はそれなりに緑のブドウを生産し始めたのだ。

以前から書いている通り、私はシャインマスカットよりも旧来の岡山特産「マスカット・オブ・アレキサンドリア(通称アレキ)」の方は好みなのだが、巷では相変わらずシャインマスカットの人気が高いらしく、人にあげるのには役に立ちそうである。

まず最初に、家族に1箱ずつ送った上で、続いて友人たちのLINEグループで希望を募る。

私が作るブドウは仲間内ではなかなか好評で、今年も次々に注文が舞い込んだ。

最初は無料で送っていたが、「それでは申し訳ない」と言うので、今ではブドウ4〜6房入りの1箱で送料込みで3000円もらうことにしている。

送料や材料費、東京・岡山間の交通費を考えれば、利益など残らない額ではあるが、元からブドウで儲ける気などないので、送料が賄える金額をいただけるだけで持続可能なスキームになっていると納得している。

家族からも、友人たちからも、「立派なブドウでとても美味しい」と感謝の言葉が返ってくる。

今年のブドウは、誰が食べても甘くて味が濃いのだ。

そして、最後はいつものように残ったブドウを全部フードバンクに寄付して、今年のブドウの作業を終わらせた。

そして今年の9月は、カラカラ天気だった先月までとは打って変わって、とにかく雨が多い。

こんなに雨が降る日が続くのは、最近では全く記憶にないほどである。

9月に入ってからずっと秋雨前線が日本列島に居座り続け、そこに南の湿った空気を運ぶ台風や熱帯低気圧も次々にやってくるものだから、前線の動きに合わせて今日はこちらかと思えば明日はあちらという具合に、日本各地に連日記録的な大雨をもたらしている。

「晴れの国」と呼ばれる岡山も例外ではなく、毎日雨が降ったり止んだりの天気が続く異例の9月なのである。

しかし我が家的には、それ以上に今年の9月は特別だ。

なぜなら、93歳で一人暮らしを続けてきた私の母を、東京に連れてくるというまったく新たなミッションが加わったからである。

引っ越しの予定日は11月中旬。

それまでにやらないといけないことが、いろいろ待っている。

まず最初に行ったのは、入居する予定の老人ホームに提出する書類の準備。

書類にサインをしてもらい、介護保険証など必要書類をコンビニでコビーする。

転出届や賃貸マンションの退去届などを母に代わって私が代行できるよう、委任状にも母の署名をもらう。

続いて、母に同行してかかりつけのクリニックと新たに通院を始めた総合病院にも行き、それぞれから東京の老人ホーム宛ての紹介状をいただく。

こうして用意した書類を八王子市に住む弟に送り、弟が家族を代表して施設の入居手続きを進めた結果、今月13日に正式に母の受け入れが決定したのだ。

人気がある施設は空き部屋が出てもすぐに埋まってしまうため、母の引っ越しは11月の半ばの予定だが、9月末日から支払いが始まることで弟と施設の話がまとまったという。

まあ、東京の老人ホームは地方に比べてかなり割高なので、私が暮らす武蔵野エリアでは、たいていの施設は入居にあたって数百万から数千万の一時金が必要なようなので、それに比べれば母が入居することになる八王子エリアはまだリーズナブルと言えるのだろう。

結構大変そうなのが、母の部屋の片付けだ。

亡くなった父が勤めを辞めた時に引っ越してから30年以上住み続けている賃貸マンションは、一見きれいに見えても、使わない物が大量に溜め込まれている。

母に聞くと、押し入れの中には引っ越した時のままの荷物が詰め込まれているという。

中には母が捨てるのは惜しいと思う品もあるようで、たくさんある備前焼の花瓶や反物などは八王子の弟家族のもとへ送り、着物類は福島で暮らす姪が引き取ってくれることになった。

こうして少しずつ物を減らしたうえで、最後は片付け業者に生前整理を依頼して、部屋を空にしてもらうことに決め、さっそく見積もりをお願いした。

おそらく結構な金額になるだろう。

お年寄りの引っ越しは、とにかく時間がかかる。

「持っていく服や食器は自分で選んでね」と言っても、作業は一向に進まない。

長年気ままにのんびりと暮らしてきた母は、「あれこれ考えていると夜寝られなくなった」と言い出した。

あまり急かして倒れてしまってはもっと大変になるので、「片付けはおふくろが東京に行ってから俺たちでやるから、とりあえず11月まではこれまで通りの生活を続けて」と母に伝えて今回は東京に戻ることにした。

すると、片付けから解放された母は少しホッとしたのか、「東京に行く前に親戚に挨拶したい」と言い、頭の中は親戚や知人への挨拶のことでいっぱいになったようだ。

10月に岡山を訪れる際には、病院の付き添いとともに、母を車に乗せて親戚に挨拶して回ることが重要なミッションとなりそうである。

引っ越しまで残り2ヶ月、その間元気に過ごしてくれることを祈るばかりだ。

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