昭和天皇の武蔵野陵
多摩陵から東に向かって杉木立ちの中を進む。
大きな樹木を間に挟んで、2つの陵墓が並んでいるのが見えてくる。
東側にあるのは昭和天皇の妃・香淳皇后のお墓「武蔵野東陵」だ。
香淳皇后は96歳まで生きて2000年に亡くなったので、まだ記憶に新しい。
香淳皇后も子作りで苦労した。4人目までの子供は全員女の子だったため、華族たちから「皇后さまは女腹」と非難された。側室制度の復活が本格的に検討されたが、昭和天皇が「人倫に反することはできない」として、これを拒否したという。
男の子を産めない皇后への風当たりはいつの時代も厳しかったようだ。
そして、最後にお参りしたのは昭和天皇の陵墓「武蔵野陵」。
昭和天皇が崩御したのは、1989年1月7日。当時警視庁クラブで取材していただけにこの日の記憶は鮮明だ。大喪の礼を狙ったゲリラ事件も起きた。
昭和天皇のお墓は、大正天皇に比べて石段の数がかなり少ない。
皇后のお墓とさして変わらない高さになっていたのは、意外だった。威圧感を減らす狙いがあったということだ。
軍部により現人神に祭り上げられ、戦後は象徴としての役割を演じることとなった。文字通り、激動の天皇だった。
60年を超えるその在位期間は、実在したと考えられている継体天皇以降の天皇の中で最長だを記録した。
昭和も文字が輝かしく思えます。
高尾山、しばらく行ってませんけど、なかなかおしゃれな雰囲気ですね。
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