参道の鯉のぼり

代替わりの10連休に訪れた歴代天皇の墓。
思いの外空いていて、とても面白かった。大正天皇や昭和天皇がどのような人で、時代の荒波の中で何を考えていたのか、興味が湧いてきた。

帰り道は正門からまっすぐ伸びるケヤキ並木の道を進み、あえて遠回りしてみることにした。
これが正式な参道である。

両サイドに歩道が整備されていて、歩きやすい。
ケヤキも大きく育ち、太陽の日差しを遮ってくれた。ケヤキの新緑も美しい。

途中、南浅川にかかる橋を渡ると、下流にたくさんの鯉のぼりがたなびいているのが見えた。
今日は、5月の節句だ。

まっすぐ進むと、参道は甲州街道にぶつかる。
ここを右に曲がると高尾駅に至る。

「多摩御陵参道」と書かれた石碑が建っていた。
昭和天皇が亡くなる前まで、武蔵陵墓地は多摩御陵と呼ばれていたのだ。

甲州街道の街路樹は、ケヤキではなくイチョウに変わる。
甲州街道のイチョウ並木は有名だ。秋の黄色いイチョウもいいが、新緑のイチョウもいい。
この正式な参道を通ると、高尾駅までは30分ほどかかる。かなりの遠回りだ。

誰でも無料で参拝できる武蔵陵墓地。
東京近郊の意外な穴場で、日本人と天皇を考える上では絶対に訪れる価値のある場所である。
オススメだ。
昭和も文字が輝かしく思えます。
高尾山、しばらく行ってませんけど、なかなかおしゃれな雰囲気ですね。
(=^・^=)