🇨🇳中国/深圳 2019年6月28日
空の産業革命をもたらしたドローンの世界トップ企業が中国の「DJI」。中国名は、「大疆创新科技」と言います。
2006年深圳で創業したDJIは、民生ドローン市場の7割を独占するガリバー企業です。
映像の世界ではもはやDJIのドローンを使った空撮は欠かせないものとなっていますし、建設業界や農業分野でも重要度はどんどん増しています。最近では軍事目的で安価な民生ドローンを利用する事例が注目されているそうです。
そのDJIが2015年に深圳にオープンした旗艦店に行ってきました。
DJI旗艦店
DJIの旗艦店へは、地下鉄9号線の「深圳湾公園駅」が最寄りとなります。

「E」出口を地上に上がると、すぐ目の前にDJI旗艦店の個性的な建物が目に飛び込んできます。

一帯は「欢乐海岸 OCT HARBOUR」と呼ばれる広大でまだ新しい商業施設です。
駅の前を走る大通りは「濱海大道」という大通りで、この通りをまっすぐ西に行くとテンセントの本社ビルがあります。
濱海大道の南側は海が広がっていて、人工的な砂浜が作られていました。

「オクト・ハーバー」は、広さがおよそ1.25平方キロ。2011年にオープンした施設で、ショッピングモールやホテル、様々な飲食店やIMAXシアター、水族館などがあるそうです。
とってつけたようなヤシの木に恐竜。
どう見ても私好みの施設ではないようです。

見る方向によって姿を変えるDJI旗艦店。
平日の午前10時ということで、人影はまばらでした。

店の前のスペースには、なぜかアメリカのキャンピングカーやイギリスの2階建てバスが置いてあります。
その意味はよくわかりません。

とりあえず、中に入ってみることにしました。

店内もガラガラでした。
私が訪れた時にはお客さんは一人もおらず、店員さんはみんな暇を持て余していました。かといって、私が店に入っても、特に声をかけてきたりドローンの実演を見せようとすることもありません。
正直、商売っ気が全くないという印象です。

旗艦店というだけあって、この店にはDJIの全ての商品が展示されているということでした。

例えばこちらの超小型ドローン「Spark」。
手のひらサイズなのに、最高時速は50キロ、15分間の飛行が可能で、高品質な映像を撮影することができる優れものです。
値段も5万4800円からというお手頃価格。
使い方をマスターして旅先に持っていきたいミニドローンです。

さらにお手軽なドローンがこちらの「Tello」。
重さわずか80g しかありません。自分でプログラムして自由に飛ばし、高性能カメラで自撮りだってできるドローンです。
教育用にプログラムの授業などにも活用が期待されるモデルです。
値段も1万1340円から購入できます。

そしてこちらが、今年6月発表されたばかりのDJI初の地上走行ロボット「RoboMaster S1」です。
プログラミングが学べる教育用ロボットとして売り出していますが、ドローンとの組み合わせで、対戦ゲームもすでに行われています。
値段は6万4800円。
eスポーツに代わるリアルなロボットゲームへの活用を狙っているようです。

いずれの製品も日本よりずっと先を行っていて、しかも圧倒的に安いのです。
AIとの組み合わせでますます自動制御が進み、この分野でDJIに追いつくことは容易ではありません。

旗艦店の一角にはカメラのコーナーがありました。
「HASSELBLAD」
ハッセルブラッドは、スウェーデンの老舗カメラメーカーですが、2017年にDJIが買収しました。

DJIは現在深圳に新本社ビルを建設中で、完成すれば新たな深圳のランドマークになりそうです。
オクト・ハーバー
DJI旗艦店を見学した後、商業施設「オクト・ハーバー」をぐるりと回ります。

中央には、大きな人工池が作られていました。

敷地内には運河が巡り・・・

レストランが並びます。
こちらは日本料理店です。

こちらも日本料理・・・

ハローキティのお店も・・・。
日本関連のお店が目につきます。

この未来的な建物は、シアターのようです。

こちらでは「アナ雪」が上映されているようです。
それともイベントでしょうか?

オクト・ハーバーの北側には、マリオットホテルとショッピングモール「O’ Plaza 欢乐海岸购物中心」があります。
ショッピングモールをのぞいてみました。

大理石の床と高い天井。
最近中国でよく見かける巨大ショッピングモールですが、驚くほどお客さんがいません。

冷房がすごく効いていて、外歩きの汗ばんだ体にはとても心地よかったです。
それにしても、お客さんがいません。

個人的に気になったのは、「FVR乐园」というVR体験ができるゲームセンターのような施設。

コンテンツのリストが掲示されていましたが、よくわかりません。
3回体験して100元(約1600円)ほど。時間がなかったので、体験はしませんでした。
行列も嫌ですが、あまりに人がいないと、逆にやってみたいという気にならないから不思議です。

モールの一角には、アメリカの電気自動車メーカー「テスラ」の販売店もありました。

ある意味では、かなり力の入った立派なショッピングモールですが、なぜこれほどお客さんがいないのか、それがとても気になりました。

ちなみにこのモールには、中国の電気自動車メーカー「小鵬 Xiaopeng」のショールームもありました。
中国では電気自動車(EV)の普及を政府が支援したこともあり、世界のEV保有台数の約4割を占めています。中国は今やアメリカを上回るEV大国で、「テスラキラー」と呼ばれるEVベンチャーが次々に立ち上がり、シェアを伸ばしつつあります。

ホテルのチェックアウトタイムが迫ってきたので、急いで地下鉄の駅へ。帰りは地下鉄1号線「侨城东站」を目指します。
オクト・ハーバーから北へ向かうと、気持ちのいい並木道が続いていました。この一角は緑に囲まれた高級マンション街のようです。
見上げるような超高層ビルやだだっ広い再開発エリアだけでなく、こうした自然豊かな環境があるのも他の中国の都市と違う深圳の魅力だと感じました。
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