ビーチへお散歩
初日、ホテルにチェックインできたのは8時半だった。
夕日が沈む時間の街が見たくて、すぐに外に出た。ホテル前の道からロシア教会が見えた。タマネギ屋根の上に取り付けられた十字架が夕日を浴びて輝いていた。
海を望む坂道には、夕日見物の人が集まる。
爽やかな海風が気持ちいい。気温はおそらく25℃程度。日本の暑さが嘘のようだ。
夕日をバックにポーズを取る少女。
すらっと伸びた手足、長い髪。モデルさんみたい。本当にロシアの女の子はきれいだ。
ホテルから坂道を下ると海沿いの公演に出る。
この公演には、海をバックにしたステージが作られていて、人々は観客席に腰を下ろして太陽が沈むのを静かに眺めている。
カナダのバンクーバーで見た夕日の時間を思い出すような光景だった。
ウラジオストクの日没時間は、午後9時前だった。
週末の午後、公園のステージを訪れると、少女たちが民族舞踊を披露していた。
この公園は、市民の憩いの場となっている。ロシアにも静かで幸せな日常がある。
ステージの先には小さなビーチがある。
スポーツ湾と呼ばれるこのエリアは、日本で言うとお台場のような場所である。
ビーチ沿いに遊歩道が整備され、遊園地やVRなどのアトラクション、屋台が並ぶ。
記念撮影用の着ぐるみは、やはり熊だ。
露店で売られているぬいぐるみは、素朴だが意外にかわいい。
強面のイメージが強いロシアだが、こうして街を歩いていると違う表情が見えてくる。
このスポーツ湾、夜になると大音量の音楽が流れ、多くの人たちが食事やお酒を求めて集まる。
なぜか、たこ焼きも・・・。