🇯🇵 兵庫県/神戸市 2024年1月21日~22日
「神戸ルミナリエ」を目当てに訪れた兵庫県神戸市1泊2日の旅。
拠点に選んだのは、元町駅からほど近い「神戸元町 東急REIホテル」だった。
正直、土地勘もないままに適当に選んだのだが、行ってみると神戸中華街「長安門」のすぐお隣、大丸百貨店の目の前という大変便利な場所だった。
仰々しいエントランスもなく、街と一体化したその雰囲気は私好みのビジネスホテルである。
ロビーは2階にあり、フリードリンクも用意されている。
チェックアウト後も荷物を預かってもらえて、観光の拠点としては申し分ない。
料金も1泊7000円台とリーズナブルで、おまけに旅行サイト「エクスペディア」のポイントを使って予約したので、支払いは一切なしで宿泊することができた。
シングルルームもベッドの広さは十分あり、コンパクトながら清潔で使いやすい部屋である。
水回りもゆったりと作られていて、バスタブはないもののシャワーが充実していた。
今回は利用しなかったが1500円で朝食ビュッフェも食べられて、観光の拠点としては申し分ない。
そして、ホテル周辺のグルメも充実している。
神戸中華街の海鮮広東料理「昌園」
ホテルを一歩でると、すぐに賑やかな中華街が広がる。
名物の肉まんや点心だけでなく、北京ダックや麺類も少量ずつ屋台で売られていて、日中いつ訪れても大賑わい、文字通りの食べ歩き天国である。
中でも一番の人気は、1915年創業の元祖豚饅頭「南京町 老祥記」。
行列は店の前だけでなく、道を挟んだ広場まで伸びていた。
お店の休みの日には、別の店が「老祥記」の豚饅頭を販売する人気ぶりだ。
夜になると中華街のゲートもライトアップされ、一層艶かしい雰囲気に包まれる。
午後8時ごろには閉店する店も多いので、お目当てのお店がある場合には早めに行くのが良さそうだ。
横浜中華街に比べて神戸はコンパクトなので、夜になっても通りは人で埋め尽くされていた。
赤い提灯についつい引き寄せられるのは人間が持って生まれた習性なのだろうか。
様々な中華料理が軒を連ねる中で、私が直感的に選んだのは海鮮広東料理の老舗「昌園」。
手頃な飲茶セットの看板が目に止まったからだ。
創業は1981年。
店内はパーティションで区切られたテーブル席、壁には店を訪れた有名人のサインがたくさん貼られている。
私が入った入り口はどうやら裏口だったらしく、正面は中華街の中心「南京町広場」に面していた。
名物は「蟹身と春雨の土鍋煮込み」と「湯葉皮春巻き」だそうだが、神戸牛を使った料理も気になる。
でも今回は初志貫徹、「飲茶セットA 全10品」(1760円)で決まりだ。
飲茶とくれば、まずは「生ビール」(550円)。
飲茶セットの野菜サラダと一緒に運ばれてきた。
すぐに「揚げ物二種」も。
下に3つ並んだのがこの店の名物「湯葉皮春巻」。
上の三角のが「貝柱入り春巻」らしい。
個人的には、名物の「湯葉皮春巻」よりもサクッとした「貝柱入り春巻」の方が美味しいと感じる。
おそらく食感のせいだと思うが、普通の春巻も美味しいに違いない。
続いて登場したのは、最後に出て来るはずの「チャーシュー入り中華そば」。
もう閉店が近いためか、順番関係なしにできたところから運ばれてくるようだ。
量は少なめで、表の露店で売られている麺もこのくらいの量なのだろう。
麺の後から出てきたのは「蒸し物五種」。
少し大きめのせいろにスカスカに入っているのが気になったが、色とりどり、形もいろいろだ。
上から、翡翠蒸し餃子、肉汁たっぷり小籠包、海老シューマイ。
どれも美味しいのは美味しいが、特別感動するような目新しさはない。
残る2つは、海老入り蒸し餃子と桜シューマイ。
個人的には最後に食べた桜シューマイが一番美味しく感じた。
そして〆に、杏仁豆腐がデザートとして出されコースは終了。
まあ、可もなく不可もないといったところか。
どうせなら、もっと変わった料理を頼めばよかったと後で思った。
食べログ評価3.43、私の評価は3.40。
ちょっと物足りなかったのか、店を出てホテルに向かう途中の屋台で「肉まん」を買って食った。
1個200円。
「元祖・南京町おばちゃんの屋台」、こちらの方が私にはしっくり来て美味かった。
「海鮮広東料理 昌園」 電話:050-5600-7375 営業時間:11:00~21:00 定休日:不定休 https://www.kobe-shoen.com/
老舗喫茶「エビアン」のモーニング
神戸では、老舗の喫茶店でモーニングを食べようと思い、ホテルは朝食なしを選んだ。
ネットで元町周辺の喫茶店を探すと、やはりいくつか候補が見つかる。
その中から選んだのは、元町商店街から1本入った路地裏にある「エビアン・コーヒー」。
開店時間の午前8時30分に店を訪れると、火事かと見紛うほどの煙がもうもうと立ち上っていた。
あたりにはコーヒーを焙煎する芳しい香りが漂っている。
1952年創業の老舗のコーヒーショップは、まるでヨーロッパの街角にありそうな素敵な店構えである。
店内に入らなくても、ここでコーヒー豆や紅茶、洋菓子などが買えて、淹れたてのコーヒーもテイクアウトできるようだ。
お店がオープンすると同時に、常連さんに混じって席につく。
店内はゆったりとしていて、落ち着いた雰囲気だ。
常連さんたちはカウンターに座り、昔ながらのサイフォンでコーヒーを淹れるマスターと話をしたり新聞を読んだりして朝の時間を過ごすのが日課らしい。
なんでもこのお店、関西で初めてサイフォン式のコーヒーを提供したのだとか。
「珈琲回数券」というものがあるらしく、11回券で4500円という張り紙が目に止まった。
壁には創業当時なのか、白黒の写真が飾られていた。
今とはだいぶ店の外観も違っていたらしい。
このお店では、「アサビアンセット」という名のモーニングが用意されている。
「トーストセット」と「ロールセット」の2種類。
どちらも飲み物が付いて550円とリーズナブルだ。
私は迷わず「ロールセット」をホットコーヒーで注文した。
2個のロールパンに、1つはコンビーフと生野菜、もう1つは生クリームとブルーベリージャムがサンドしてある。
ロールパンが小さめなので、口に入れるとコンビーフがはみ出してちょっと食べにくい。
でも、個人的には生クリームの背後に隠れたブルーベリージャムが美味しかった。
お店自慢のコーヒーは、普通に美味しく、ホテルの朝ごはんも悪くはないが、こういう老舗の喫茶店でモーニングを食べられるのが地方都市の魅力である。
今度神戸に泊まることがあれば、別の喫茶店のモーニングも味わいたいものだ。
食べログ評価3.64、私の評価は3.40。
「エビアン・コーヒー」 電話:078-331-3265(予約不可) 営業時間:[平日]8:30~18:30 [日祝]9:00~18:00 定休日:第1・第3水曜 https://www.evian-coffee.com/
明石焼きの老舗「たこ焼 たちばな」
神戸では、出汁で食べるたこ焼きが昔からの名物。
蛸の産地と知られる明石の名をつけて、全国的には「明石焼き」として広まった。
神戸に来たからにはぜひ本場の「明石焼き」を食べたいと思い、ホテルをチェックアウトした後、近くにある老舗に向かった。
「たこ焼 たちばな」
三宮センター街にあるこちらのお店が、1956年創業の本店である。
この店では、あえて「明石焼き」の名前を使わず、昔ながらの「たこ焼」と今でも呼んでいる。
1人前は10個で700円。
特製だし付きでお土産にもできるらしい。
複数で分け合おうとする客もいるようで、1人1品の注文はマストである。
私がカウンターに座ると、すかさず「一人前?」とおばさんたちから声が飛ぶ。
飲み物以外には、メニューは基本的に「たこ焼」だけなので、実にオーダーは簡単だ。
目の前でたこ焼を焼くおばさんたちの手捌きを楽しんで見ていると、あっという間に私の前に、板に載せられた10個のたこ焼と出汁のお椀が置かれた。
どうやって食べるのか躊躇している私を見て、おばさんが食べ方を教えてくれる。
まず最初は、シンプルにたこ焼を出汁につけていただく、王道の「明石焼き」だ。
普通の大阪風たこ焼に比べて、あっさり。
たこ焼自体もフワッフワで美味しい。
続いては、たこ焼に直接ソースをかけて食べる。
ソースには甘口と激辛の2種類があって、それぞれかけて食べ比べてみると、どちらも違う美味しさがある。
甘口ソースは赤っぽく、激辛ソースは黒ずんでいる。
甲乙つけ難いが、強いて言えば私は激辛の方が好みのようだ。
最後に、ソースをかけたたこ焼を出汁につけて食べても美味しいというので、そのやり方にもトライしてみる。
確かに。
どの食べ方でも確実に美味いのだが、個人的には激辛ソースをかけて出汁に浸して食べるやり方が一番美味しいと感じた。
コテコテの大阪風たこ焼も大好きだが、ちょっと上品な神戸のたこ焼もふわふわトロトロで最高である。
やっぱり私は高級な料理よりもB級グルメの方が相性がいい。
そんなことを再認識しながら空港に向かった。
食べログ評価3.49、私の評価は3.80。
「たこ焼 たちばな 本店」 電話:078-331-0572(予約不可) 営業時間:11:00~18:30 定休日:木曜
こうして元町周辺でグルメを堪能した私は、初めて利用する神戸空港に行くため三宮に向かった。
三宮は神戸の中心で、JRのほか阪神、阪急、市営地下鉄、さらに神戸新交通のポートライナーの駅が集中する。
厄介なのは駅名が微妙に違うことで、JRは三ノ宮駅、阪神や阪急は神戸三宮駅、市営地下鉄の西神・山手線は三宮駅で、同じ市営地下鉄でも海岸線は三宮・花時計前駅なのである。
私のようなよそ者にははなはだ分かりづらく、その中から私はポートライナーの三宮駅を見つけなければならない。
地下街で迷いながらようやく見つけたポートライナーの入り口。
ここまで来れば案内に従って、電車に乗り込めばいい。
三宮駅を出た電車は、本土とポートアイランドを結ぶ橋を渡る。
天気も良くてなかなかの眺めである。
ポートアイランドには、病院や学校がたくさんあり、飛行場の利用客だけではない幅広い乗客が乗っていた。
電車は20分足らずで神戸空港に到着。
海の上に作られた人工島の空港は、神戸の都心からも近く、必要に応じてさらに拡張することができる将来性を感じられる空港である。
実際に2025年に予定される大阪万博に合わせ、新ターミナルの建設が進められているそうだ。
タワマンを規制し独自のまちづくりを進める神戸。
とても魅力のある街であることを再認識する旅であった。
