<きちたび>アイスランドの旅2023🇮🇸 クリスマスシーズンのレイキャビクでベトナムの麺フォーを食う

🇮🇸 アイスランド/レイキャビク 2023年12月2日

首都レイキャビクのホテルにチェックインしたのは2日の午後6時すぎ。

とりあえず、荷物だけ片付けて街に出てみることにした。

ホテルはどうやらダウンタウンの西の端にあるらしく、ホテル前の通りはレイキャビクの町が誕生した頃のメインロードを意味する「アーザルストラエティ」と呼ばれている。

バスを降りた市庁舎からホテルまでの暗い路地裏とは一転、キラキラしたクリスマスイルミネーションがそこかしこに煌めいていた。

中でも、ホテルから数十メートル離れたところにある広場は光に溢れ私の目に飛び込んできた。

何やらお祭りのようである。

12月のレイキャビクは明るい時間は極端に短くなるが、街中がクリスマスムードに包まれるので、案外狙い目のシーズンだと言う人もいる。

イルミネーションは広場の先にある通りにも続いていて、私は引き込まれるように光の方向に歩いていく。

お祭りらしきものの正体は、仮設のスケートリンクのようだ。

東京でも冬になると出現する小さなスケートリンク。

多くの子供たちがヘルメット姿で氷に挑戦し、それを親たちが一生懸命応援する姿はどこの国も同じである。

広場から東に伸びるこの通りは「オイストゥルストラエテイ」、すなわち「東の道」と呼ばれる。

メインロードから東に向かって街が広がっていったことを示している。

通り沿いには多くのレストランやバーが並び、土曜日の夜なので、どの店も賑わっていた。

100年続く老舗も多いようだ。

面白いのは、どの店もガラス越しに中の様子がよく見えるように作られていること。

そして、お店だけでなく、一般の住宅でも窓にカーテンを掛けず代わりにクリスマスの電飾で飾り付けている家が多い。

街灯や室内の灯りが暗めな分、そうした窓の飾りが一段と美しく見えて、ただ散歩しているだけで楽しい気分になってくる。

せっかくなので、どこかで晩めしでも食べて帰ろうと思い、店の前に置かれたメニューを見て回る。

伝統的な肉料理や魚料理、ピザやハンバーガーもある。

でも、総じて値段が高い。

簡単なものでも一皿3000円、メイン料理だと5000円は下らない。

長旅の疲れでお腹もさほど空いていないのに、わざわざ高い金払ってボリュームのある料理を食べる気になれない。

しかも、窓から眺める限り家族連れや団体客ばかり。

一人でも居心地が良さそうな店はなかなか見つからない。

Googleマップで見つけた路地裏のパブにも入ってみたが、どうもしっくり来なくてすぐに出てしまった。

さて、どうしよう?

そうしてあてなく歩いていると、路地裏にベトナムの麺フォーの店を見つけた。

そう、今日はこういう気分だと思った。

しかも窓から覗くと、広い店内に客が一人もいない。

不味い店なのか?

一旦そう思って通り過ぎたが、お腹はフォーを求めていた。

思い切ってドアを開けると、暇そうにしていた東洋系伸びるお兄さんがこちらを見た。

クリスマスシーズンの週末の夜、この店は見事なまでに客がいなかった。

私はお兄さんのいるカウンターに近づいてメニューを見せてもらった。

フォーの他にも中華風の麺料理やメイン料理もあったが、私は迷わずフォーを選んだ。

「Pho Chicken Noodle Soup」

値段は2250アイスランドクローナ、日本円にすると2400円くらいだった。

鶏肉のフォー1杯が2000円以上というのは、ベトナムは言うに及ばず日本でもぼったくりの類だが、ここアイスランドでは安く感じてしまうから不思議だ。

私はあえて窓際の席に座り、Wi-Fiのパスワードを教えてもらって、気になっていたオーロラの状況などを調べながらフォーができるのを待つ。

すると、私の姿に引き寄せられたのか、観光客らしき白人女性が店に入ってきた。

やっぱりみんな一人で食事をする場所に困っていたのだろう。

そうしている間に、私が注文した鶏肉のフォーが出来上がった。

見た目は悪くない。

スープを啜ってみる。

うん、悪くない。

やさしい甘めのスープで、疲れた胃がホッとしているのを感じる。

鶏肉もそこそこ入っていて、ボリュームも申し分ない。

口コミの評価に頼らず、勇気を出して誰もいない店に入って自分を褒めてあげたいと思った。

後でGoogleマップでこの店を探すと、評価は3.5となっていた。

ちなみに店の名前は、看板には「Pho Bistro」と書いてあり、レシートには「Vietnamese Cuisine Ehf」と書いてあり、Googleマップには「PHO Vietnamese Restaurant」と記されていた。

本当の店名は不明のままだが、一人の食事は賑わっていない店がいいと改めて感じたレイキャビク最初の夜であった。

「PHO Vietnamese」
住所 Tryggvagata 20, 101 Reykjavík, アイスランド
https://pho.is/

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