<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 岡山に待望の雨!畑を耕して、種を蒔いて、ジャガイモを植えた #230911

今日は9月11日。

あの世界同時多発テロからもう22年が経った。

コロナ禍やウクライナの戦争を経験したこともあって、もはやこの事件がテレビニュースで扱われることも無くなったようだ。

20年という歳月は、知らず知らずのうちに私たちの意識を大きく変えているのだろう。

今夜のNHK「クローズアップ現代」では、ジャニー喜多川氏の性加害問題とメディアの沈黙をテーマにNHKや民放の番組責任者たちを取材していた。

そういう意味では私も当時の番組責任者の一人なので、どんな話が出てくるかと注目して見たが、「ジャニーズ問題はタブーだった」という証言とともに「性加害の認識がなかった」「芸能スキャンダルなので報道が扱うネタではないと判断した」という証言が目立っていた。

そうなのである。

今と20年前ではニュース価値の判断が間違いなく変わっているのだ。

少なくとも20年前には、芸能界でのスキャンダルはテレビニュースの範疇ではなかったのである。

文春とジャニーズ事務所の裁判ではなく、もしもあの段階で被害者たちがジャニー氏を相手に集団訴訟でも起こしていたら、テレビニュースの扱いも変わっただろうと思いながら番組を見ていた。

でも今日はジャニーズのことを書こうと思ったわけではない。

さて、私にとって今日の一番のニュースは、岡山に雨が降ったということだった。

昨夜降り始めた雨は、深夜になって突然激しくなり、今日の日中も時折雨がパラついた。

この夏、全国的には大雨に見舞われ被害が出たところもあったが、今月私が岡山に来てからは一滴の雨も降らなかった。

だから、畑はカチカチで、秋野菜を育てようにも耕すことさえ難しかった。

仕方がないので、草刈りをしながら雨が降るのをじっと待っていたのだ。

まさに、待望の雨だった。

私は早速、ミニ耕耘機を畑に持ち込み、雨で柔らかくなった土を耕し始めた。

この畑は、去年までは耕作放棄地となっていたブドウ畑で、今年解体業者に頼んで棚を撤去してもらったところである。

ただ、耕し始めてすぐに、雨で柔らかくなっているのは表面部分だけだということがすぐにわかった。

耕耘機のローターが回転しても、表面部分が薄く耕せているだけで、奥の方は固く引き締まっていてローターの刃が入っていかない。

逆にローターに泥と雑草の切れ端が絡みつき、どうにも始末におえない状況に追い込まれる。

これではジャガイモを植える畝を立てるのは難しそうだ。

この畑に新しい畝を作るのを断念して、この夏にトウモロコシを育てた別の畑にジャガイモを植えることにする。

ジャガイモの植え付けは去年からやっているので、もうドギマギすることはない。

ただ今回のチャレンジはこれまでのようにホームセンターで種芋を購入して植えるのではなく、自分でこの春に収穫したジャガイモを種芋として利用する点にある。

納屋で保管していたジャガイモの中にはすでに芽が出始めているものがあり、それをいくつか選んで種芋として地中に埋めてみるのだ。

これで本当にジャガイモができれば、今後ホームセンターで新たな種芋を購入する必要がなくなり、半永久的にジャガイモ栽培が継続できることになる。

ジャガイモだけではない。

この雨に合わせて、放置してあった裏庭も少しきれいにして、いくつかのタネを蒔いてみた。

春菊、パクチー、ラディッシュ、小かぶ、ルッコラ、ほうれん草。

こちらも手抜きで、夏に収穫を終えた畝をそのまま使って種まきをしたのだから、果たしてちゃんと育つかどうか。

少し慣れるとすぐに手を抜く、それが私の悪い癖なのだ。

それでも、ジャガイモを植え、種まきをした直後にまた雨が降り始めたのはありがたかった。

おかげで水撒きの手間が省ける。

草刈りも以前よりいい加減になって、朝起きて涼しい間だけちょろっと刈って、暑い昼間は部屋でゴロゴロ。

でもこんなやり方の方が、私のような人間には持続可能性が間違いなく高そうなのである。

決められた植え付けの時期を守るよりも、雨を待って植え付ける方が私には合っている。

それでどんな結果が得られるかを見て、またやり方を修正していけばいい。

自然の力を信じて、自然の摂理のままに、自然に自分を融合させるのだ。

<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 雨が降らずジャガイモの植え付けができない中、保管していたジャガイモを寄付する #230906

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