今回のソウル旅行、ホテルは明洞にとった。空港からバタバタと駆け回って、明洞に着いたのは午後8時ごろだった。
屋台が立ち並んだ通りは人でごった返していた。
何だかよくわからない食べ物も多いが、活気があって楽しい。
たこ焼きの店も繁盛していた。
ソラリア西鉄ホテル
この明洞繁華街のど真ん中に私が予約したホテルはあった。
中国で言葉が通じなくて不便だったので、今回は日系のホテルに泊まることにした。さすがに日本語がわかるスタッフがいるだろうから、わからないことがあればホテルで聞けばいいと思ったのだ。
フロントはビルの21階にあった。エレベーターで直接21階に上がる。オープンからまだ数年ほどで内装は綺麗だ。
フロントの韓国人女性は流暢な日本語で対応してくれた。とても丁寧で安心感がある。
ロビーからは眼下に明洞のざわめきを見下ろすことができる。
部屋はシングルルームだが、十分な広さがある。
水周りもゆったりとして設備もまだ新しい。なかなか快適なホテルだ。
値段は朝食付き2泊で、2万7000円ほど。利便性と施設を考えれば悪くない。
テレビでは文大統領の記者会見の映像が流れていたが、日本のBS放送も見ることができた。
さすが日系のホテルだ。
牛里ガーデン
チェックインしてすぐに夕飯を食べに出かけた。「地球の歩き方」に出ていた焼肉店「牛里ガーデン」。ホテルから歩いて数分だ。
お店は地下にあった。入ると日本の焼肉屋とあまり違わない店構えだ。
観光客中心で、私の隣はベトナム人家族だった。日本人客も多く、日本語があちらこちらから聞こえる。
メニューには日本語もあり分かりやすい。「地球の歩き方」によると、『おひとり様にはお得な盛り合わせのひとりセットがある』と書かれていたので、この店を選んだ。
ということで「一人セット」40000ウォン(約5000円)を注文した。この日は機内食しか食べていないので、まあいけるだろう。
飲み物が一杯ついているというので、まずは生ビール。
「MAXビール」は韓国で初めての麦芽100%ビールで、ポピュラーな銘柄だそうだ。
テーブルには炭火が用意され・・・
次々に小皿が運ばれてくる。
白菜キムチ、もやしのナムル、豆腐・・・
ほうれん草のナムル、大根の酢漬け、かぼちゃ・・・
そして焼肉のつけダレ各種。
そしてお肉が登場。これが一人前だ。
手前がチャドルバギ、左が牛タン、奥がサムギョプサル、そして真ん中が味付カルビだ。
チャドルバギというのは私は初めてだったが、脂肪の多い牛のあばら肉のことで薄くスライスして食べる。厚さ2mmが一番美味しいらしく、この店でも薄くカットされていた。
ということで、あっという間にテーブルの上は食材で埋め尽くされた。これが「一人セット」である。
おじさんが流暢な日本語で食べ方を説明しながら、焼いてくれる。
最初は炭火の上にジンギスカンのような鉄板を置き、脂の多い肉から焼くという。まずはチャドルバギとサムギョプサルから焼いていく。
チャドルバギはすぐに火が通るので、ごま油のタレにつけ、野菜サラダを肉で巻いて食べる。
豚のバラ肉サムギョプサルはハサミでカットしながら焼いてくれる。
コチュジャンをつけてサンチュで巻いて食べる。もちろん美味い。
続いては鉄板を網に代えて、牛タンを焼く。日本ではまず牛タンとなるのだが、韓国では順番が違うらしい。
レモン汁につけて食べる。
そして味付カルビを豪快に焼く。網は代えない。
今度はおばさんがカルビを切ってくれた。
甘口のタレがついているのだが、ちょっと甘すぎるのでコチュジャンをつけて食べる。
そうして何だかんだ言いながらも、「一人セット」を完食。頑張れば食べられるものだ。でも、お腹が張り裂けそうだ。
お店を出ると、すぐに地下鉄の明洞駅。駅前には開幕まで1ヶ月に迫った平昌オリンピックのマスコット、白虎の「スホラン」とパラリンピックのマスコット、ツキノワグマの「バンダビ」がいて、子供連れが記念写真を撮っていた。
ホテルの朝食
翌朝7時過ぎ、ホテルで朝食をとる。ソウルの朝は遅く、まだ街は暗い。
ホテル21階のレストランにビュッフェスタイルの朝食が用意されている。
前の夜、食べ過ぎたので、ちょっと軽めの朝食。
お粥とビビンバの具、ヨーグルトと梅ジュース。結果的にはちょうど良いチョイスだった。
7時半、朝食を済ませて通りに出ると、昨夜の喧騒が嘘のように街は静まり返っていた。
卵のパン
この日も昼食も食べずに一日走り回って、明洞に戻ってきたのは夕方の6時半だった。街には屋台が並び朝とは打って変わった賑わいだ。
ちょっとお腹がすいたので昨夜から気になっていた屋台料理を一つつまむことにする。
「Egg Bun」と書いてある。「卵のパン」ということか?
「アーモンド+ピーナッツ+ヒマワリの種」。確かに食べ物の表面に種らしきものが載っている。これはどんな味の食べ物だろうか?
一つ食べてみた。フレンチトーストの上に卵を落として焼いた感じだ。黄身はしっかりと残っている。不思議な食べ物。でも、ちょっと小腹がすいた時にはちょうどいい。
1個、2000ウォン(約250円)。
明洞餃子
一旦ホテルに戻り、Wi-Fiを使ってお店を検索する。
「コネスト」という日本語の韓国旅行サイトが便利で、「明洞でおひとりさまOKの人気韓国グルメ店10選」という特集があった。
そこにホテルの目の前のお店が出ていた。「明洞餃子」というお店だ。
「明洞餃子」という店名にもかかわらず、ほとんどの人が注文するのは「うどん」。
韓国風うどん「カルグッス」、値段は8000ウォン(約1000円)だ。
店内は広めのラーメン屋といった印象。相席のテーブルに衝立が立てられ、お一人様が多いことがうかがえる。次から次へとお客が入ってくる。2階席もあるようで、大繁盛だ。
もちろん「カルグッス」を注文する。
すぐに運ばれてきた。ワンタンとひき肉が入っていてキムチがついている。
お箸とスプーンは引き出しに入っていた。ちょっと面白い。
一口食べた感想・・・「うどんが柔らかい」「スープが薄い」。
うどんは溶けてしまいそうに柔らかく、コシのある麺が好きな日本人好みではない。まるで中南米で食べるスパゲッティーのようだ。
スープも出汁が効いていないので、キムチを投入する。するといきなり辛くなった。辛くなり過ぎた。このキムチ・・・辛い。これが本場の味か。
仕方なく、お酢を投入する。これはいい。少し味に深みが出た。気がつけば、ほとんどスープを飲み干していた。
ということで、ソウルの超人気うどん屋は私好みではなかったが、試してみる価値はある。
ちょっと口直しをと探しながら街を歩くと、バラの形のアイスクリームを見つけた。
1個3800ウォン。
ショーケースには美しいバラの花が並んでいた。帰国してからネットで調べたら、日本各地にもバラ型のアイスクリームがいろいろあるようだ。
ちょっと迷ったが、結局買わなかった。
セブンイレブンで小さなチョコを買ってホテルに戻った。
翌朝はカレーを食べた。前の夜は軽めだったので・・・
朝8時過ぎだったので、外の様子がわかった。レストランの窓からは韓国カトリックの総本山「明洞聖堂」が目の前に見えた。
午前中もソウル市内を歩き回り、11時半にホテルをチェックアウトした。
昼間にホテルにいたのはこの時が初めてだったので、窓からの眺めが新鮮だった。
イエジ粉食
ソウル最後の食事はぜひスンドゥブチゲが食べたいと思った。ネットで見つけた店は、ホテルから歩いて3分ほどの裏路地にあった。
店の名前は「イエジ粉食」。変わった名前だ。
ビニールシートで覆われ、通路も台所になっているようだ。
狭い店内は客でいっぱい。カウンターが1席だけ空いていた。
メニューにも日本語。
私の目の前の壁には、日本のテレビ番組のロケ写真がびっしりと張られていた。
そうここは日本メディアに頻繁に登場する有名店だったのだ。
だから、耳をすますと日本語ばかりが聞こえてくる。この路地裏の怪しげな店の客のほとんどが日本人だったのだ。これにはちょっと驚いた。
オヤジさんは、私が座るなり「スンドゥブ?」と聞く。
ここを訪ねる日本人はみんなスンドゥブチゲを頼むのだろう。私も迷わず「スンドゥブ」を注文した。
おばさんが狭いスペース内で器用に体を動かしながら食事の用意をしてくれる。
ジャジャーン!!
これが本場の「純豆腐チゲ」、6000ウォン(約750円)だ。
見よ、この溶岩のような色。しかし、味は見た目よりもマイルドだ。美味しい。
白菜キムチは酸味が強く、日本のキムチに近い。私好みだ。
そして、スルメのキムチもとても美味しい。
これは日本人が集まるのも理解できる。ソウルの最後を飾るにふさわしい、美味しいランチだった。
12時が近づくと、次々に韓国のサラリーマンがやってきた。観光客だけでなく、地元サラリーマンにも愛される本当の名店のようだ。
イエジ粉食を出て、明洞聖堂に行ってみた。尖塔の高さは、46.7mあるという。
案内板には、こう書いてあった。
『ミョンドン・ソンダン(明洞聖堂)は、長年の迫害に抗して勝ち取った信仰の自由、孤独で貧しい民衆のための安息の場、民主化運動の象徴である。』
明洞という街、地下鉄の便もいいし飲食店も多く、しかも奥深い。
今度ソウルに来る時も、ぜひ明洞に宿泊したいと思った。
<関連リンク>
⑤「ドラゴンヒルスパ」で韓国式サウナ「チムジルバン」を初体験
<参考情報>
私がよく利用する予約サイトのリンクを貼っておきます。

