ちょっと気が早いが、私たちの相続の話をしておきたいと、3人の息子に声をかけ、ランチを食べることになった。
珍しく孫たち抜きで、大人の話をするということで、落ち着いたお店を予約することにした。
「吉祥寺エクセルホテル東急」の2階に去年オープンしたばかりの「鮨 以とう 一路」。
テレビ局勤務の頃、何度かお世話になった「赤坂 以とう」の系列ということで、ちょっと期待してこの店を予約した。
一人数万円という超高級店が多い赤坂で、比較的サラリーマンでも手が届く値段でお寿司が食べられるので、「赤坂 以とう」は軽い接待などに便利なお店だったからだ。
店内は、吉祥寺にしてはきちんとした感じのお寿司屋さんで、整ったカウンターを中心に、半個室のテーブル席や個室が配置されている。
もともと5人の予約だったので半個室をお願いしていたが、前日になって三男から風邪で行けないと連絡を受け、人数が4人になったため通常のテーブル席ということになった。
ちなみに、個室や半個室を予約しても追加料金を請求されないのも良心的である。
ランチメニューは、平日限定の「吹き寄せチラシ」「サービスランチ」(各2464円)も用意されているが、週末だったので「香り」というセットを4人分注文した。
上握り鮨9貫と巻物3つに先付、焼物、茶碗蒸し、椀物、デザートがセットになっていて、ドリンクもグラスの白ワインか烏龍茶がついて4312円。
接待で利用した「赤坂 以とう」のランチと同じ、豪華ではないが失礼でもない線のお店である。
料理は一品ずつ運ばれてきて、まずは先付。
春菊と鶏肉の和え物とごぼうを穴子で巻いた八幡巻きだろうか。
話に夢中になって料理の方に意識が集中しなかったが、可もなく不可もなしという上品な味付けだったと思う。
グラスの白ワインと一緒に楽しいランチが始まる。
続いて、焼物。
確か店員さんは「サワラ」と言っていたと思う。
しっかり味が染みていて、美味しくいただく。
いくらの入った茶碗蒸しは、甘みを抑えた大人の味付け。
具には蟹肉も入っていて、ちょっと高級感のある茶碗蒸しだった。
いよいよメインのお寿司が運ばれてきた。
メニューには、「上握り鮨9貫と巻物ハーフ」と書いてあったが、細巻きはなくて握り鮨10貫と玉子焼きが並んでいる。
ウニ、イクラ、蟹、ホタテ、穴子のほか、マグロや白身のネタで構成されていた。
妻は苦手なウニ、イクラ、中トロを息子たちにあげて量の調整をしている。
話が盛り上がり、寿司の味がどうだったのか厳しく吟味はしていないが、みんなペロリと平らげたので悪くはなかったんだと思う。
料理の最後は、卵豆腐が入ったお椀。
あっさりした上品な味で、お寿司の味を引き締める。
デザートは小さなシャーベット。
久しぶりに息子たちと2時間ゆっくりと話ができた。
私たちもシニアと呼ばれる年齢になり、今後息子たちと相談することも増えてくると思われる。
今回は三男が来られなかったので、できれば年一回程度、こうした集まりを催せればと息子たちに伝えた。
食べログの評価は不当に低いが、大人の集まりには悪くないお店だと思う。
食べログ評価3.06、私の評価は3.50。
「鮨 以とう 一路」 電話:0422-27-5577 営業時間:11:30~14:30/17:30~22:00 定休日:無休 https://www.sushi-ichiro.jp/