<きちたび>バルカン半島の旅2024🚌 アルバニア🇦🇱 首都ティラナの宿「ホテル クルヤ」の隣にある海鮮料理店「Detari Fish」は連日大盛況

🇦🇱アルバニア/ティラナ 2024年10月23日~25日

今回の旅行の準備でティラナ市内のホテルを探していて、ヨーロッパにしては有名チェーンのホテルが少ないことに気づいた。

その代わり、個人経営のローカルなホテルがたくさん生き残っている。

どうせなら中途半端に近代的なホテルではなく、アルバニアらしい素朴な宿がいいと思って予約したのがこちらのホテルだ。

「ホテル・クルヤ Hotel Kruja」

街の中心「スカンデルベグ広場」からも歩ける距離で、予約サイトに掲載されていた庶民的な食堂に惹かれてこのホテルを選んだ。

実際に行ってみるとちょっと予想していた感じとは違ったが、2泊朝食付きで1万3500円はこの物価高の折とても助かる。

建物の1階はほとんどレストランが占め、その横にこじんまりとしたホテルのフロントがある。

私が来たのに気づいて、レストランにいた男性スタッフが受付をしてくれた。

渡された部屋の鍵は今時のカードキーではなく、昔ながらの金属製の鍵だった。

この宿にはエレベーターもない。

しかし私の部屋は2階だったし、重いスーツケースも持っていないので全く問題はない。

不潔な印象さえなければ、こんなレトロなホテル、私は嫌いではないのだ。

部屋に入ると、窓際にシングルベッドが2台。

天井の照明も含めて、古き良き宿といった印象だ。

窓の外は大通り。

窓にはカーテンの代わりに木製のシャッターが設置されていた。

開け方はわかったのだが、閉め方が分からず、しばし窓と格闘する。

この宿の最大の問題は車の騒音。

夜中になっても交通量が減らず、猛スピードで走り抜ける車の音がかなりうるさい。

ただ、木製の家具もどっしりして天井も高く、落ち着く部屋ではある。

ベッドの寝心地も悪くない。

エアコンをつけなかったため明け方少し冷えたが、どうせ時差ボケで早く目が覚めてしまうので特段大きな問題ではなかった。

水回りも広々としていて、お湯もしっかりと出る。

時差ボケだと何度もトイレに通うので、清潔なトイレは何より重要だ。

早速、Tシャツや下着の洗濯をしたが、翌日までには乾いていた。

Wi-Fiも普通に使えて、滞在中困ったことといえば、部屋の鍵に癖があって二度ほど開かなくなってスタッフの人に助けてもらったことぐらいだ。

ホテルの前の通りには様々な飲食店が並んでいて、食べるところに困ることはない。

伝統的な肉料理、魚料理、オシャレなバーやカフェもよりどりみどり。

ただ、機内食疲れであまり食欲がなかったため、初日はカフェで甘いものを食べることにした。

「LE BON」という洒落たパティスリーに入ると、美味しそうなパンや綺麗なケーキがずらりと並んでいた。

ティラナの街中を歩いていると、日本でも流行りそうなこうしたお店がたくさんあるのだ。

そんな中で私の目に止まったのが、日本では見慣れない伝統的なスイーツ。

ヨーロッパというよりも中東のスイーツを思わせる。

店員さんにオススメを聞いて、ロールした硬いお菓子と・・・

シロップ漬けにされたチョコケーキのようなものを選ぶ。

どちらも名前はわからないが、とにかく甘くて美味しかった。

そして多くのアルバニア人が飲んでいるエスプレッソも。

こちらの人たちは小さなエスプレッソ1杯で仲間たちと長時間おしゃべりするのが普通らしい。

女性同士も多いが、男性同士の方がそれを上回って多い。

値段は全部で260レク。

およそ400円くらいととてもリーズナブルだった。

アルバニア、物価が安くて最高じゃないか。

ホテルの朝食は朝7時から9時まで宿泊客用の食堂で食べる。

私は2日ともバスの時間が迫っていたので、7時前には食堂に行き、パパッと食べてタクシーに飛び乗った。

用意されているものは毎日ほぼ同じで、ハムやチーズ、トマトときゅうり、さらに玉子やドリンクが並んでいる。

その中で、唯一珍しかったのは、「ブレ」というクレープのようなパイ包み。

検索しても「ブレ」って見つからないからマイナーなのか、私の聞き間違いなのか。

中に緑の野菜らしきものが入っていて美味かった。

食後はコーヒーを持って裏庭に。

ここは近所の人のたまり場にもなっているようで、常連らしきおじさんたちがまたコーヒーを囲んでおしゃべりを楽しんでいた。

このスペースの賑やかな写真をサイトで見てここに決めたんだとわかった。

裏庭から見るとホテルはこんな感じ。

まあ当たらずとも遠からず。

だいたい期待通りのホテルといった感じだろうか。

このホテルを選んで後悔はない。

日帰りで隣国コソボまで足を伸ばし、ティラナに帰り着いたのは午後8時を回っていた。

この日はホテルの隣にある海鮮料理の店に行きたいと思っていたのだが、まだやってあるだろうか?

そんなことを思いながら、タクシーでホテルに急いだ。

お店はまだ営業していた。

という以上に、お客が店の外まで溢れかえる大盛況である。

前の夜もそうだった。

かなりの人気店らしい。

お店の名前は「Detari. Fish」。

店内にも席があるが、歩道に並べられた席の方がメインのようだ。

ティラナの街は海に面していないけれど、少し西に車を走らせればすぐにアドリア海に出る。

だから、鮮度のいい海産物がいつでも手に入るらしい。

忙しく駆け回っているボーイさんに声をかけると、厨房で直接オーダーするのが先だと言われる。

よくシステムのわからないまま厨房を覗くと、今日仕入れた魚やエビが無造作に置かれ、客はそれを見て好みの調理法と一緒にそこで働くおばさんたちに伝えるようだ。

メニューや値段表は一切存在せず、おばさんたちとうまく会話ができない外国人にはなかなかハードルが高そうな店である。

幸い、店の外にいろいろな料理の写真が貼られていたので、その中からシーフードパスタを選び、スマホで撮った写真を見せながら「パスタ」と伝えると、どうやら伝わったらしい。

ただ、おばさんたちも大量の注文をこなすのにおおわらわで、果たしてちゃんと作ってくれるのか、値段は一体いくらなのか、不安な気持ちを抱きながらちょうど空いた歩道の席に陣取った。

日もすっかり暮れて、外は寒くなってきた。

コソボから到着してホテルには寄らず直接この店に来たので、念のためリュックに用意していたダウンベストが役にたった。

昼間は半袖で十分なほど暑かったけれど、夜になると他の客たちも結構厚着している。

テーブルで待つこと30分。

忘れられたかと思い出した頃におばさんが私が注文したシーフードパスタを持ってきてくれた。

ボーイさんに頼んだ白ワインがまだ来ていないと伝えると、「あらまあ」といった感じて、グラスと小さなデキャンタに入ったワインを持ってきてくれた。

もうとにかく店中がてんてこ舞いで、無事に注文したものにありつけるだけで満足しなければならない。

麺は平べったいリングイネだった。

街灯の灯だけなので少し薄暗いが、エビ、イカ、ムール貝を中心に、麺の下にもたっぷりの魚介が隠れている。

素材から出る様々な味が混ざり合い、複雑な旨みが楽しめるペスカトーレだ。

単純なトマトソースの味とは異なる奥深い味が楽しめる一皿である。

さすが、多くの人が集まる人気店だ。

アルバニアはアドリア海を挟んでイタリアの対岸に位置するため、ピザなどイタリアの料理がとてもポピュラーであり、しかも美味くて安い。

この海鮮料理のお店も調理法はイタリアに近いのかもしれない。

食事を終えて、大満足でお隣のホテルに戻った。

西ヨーロッパの物価がめちゃ高くなった今、アルバニアは狙い目の旅行先かもしれない。

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