<吉祥寺ライフ>井の頭公園の植物【6月】「ホタルブクロ」&「ヒメヒオウズイセン」&「サルビア・ガラニチカ」

2021年のテーマとして掲げた「井の頭公園の植物」観察。

6月に入って、記録することが減るかなと予想していたが、公園をひと回りすると6月は6月で目新しい植物と出会うことができる。

今日見つけた色とりどりの植物たち。

「ホタルブクロ」、「ヒメヒオウズイセン」、「サルビア・ガラニチカ」の3つだ。

「ホタルブクロ(蛍袋)」

すっかり夏草に覆われた御殿山の山野草エリアで新顔を見つけた。

「ホタルブクロ」という植物らしい。

赤紫色の釣鐘状の比較的大きな花がぶら下がっている。

雨上がりの水滴がついたその花は下を向いているので、中の様子が見えない。

そこで・・・

スマホを花の下に入れて覗き込んでみる。

花の内側は白に赤い斑点があり、たくさんの毛が生えていた。

ジブリ美術館の前にも1本「ホタルブクロ」が生えていた。

草むらからヒョロヒョロと伸びて花の少ない時期に咲く「ホタルブクロ」は、とにかく目立っていた。

「ホタルブクロ」
分類:キキョウ科ホタルブクロ属
特徴:多年草
花が咲く時期:6〜7月

井の頭公園の「ホタルブクロ」はここ!

「ヒメヒオウズイセン(姫檜扇水仙)」

井の頭線の高架下にひっそりと咲くオレンジの花を見つけた。

植物識別アプリ「Picture This」で調べると「ヒメヒオウズイセン」と表示された。

群生するドクダミの中からしぶとく這い出し、その派手な花は今の季節とても目につく。

ヒオウギズイセン(Crocosmia aurea) とヒメトウショウブ (Crocosmia pottsii )との交配種である。

両親は南アフリカ産ではあるが、耐寒性に優れ、また繁殖力も旺盛、日当たりの良い荒れ地から林床のような日陰、乾燥地帯から湿地にも耐え、全世界で野生化している。佐賀県では移入規制種の指定を受けており、栽培が条例で禁止されている。

出典:ウィキペディア

「クロコスミア」とも呼ばれ、園芸品種として開発されたものが野生化したようだが、果たしてドクダミとの勢力争いに打ち勝つことができるだろうか?

それにしても、満開になった姿はいささか毒々しい。

「ヒメヒオウズイセン」は吉祥寺通り沿い、テニスコートの前にも咲いていたが、こちらは人の管理を受けているエリアなので、球根を植えて育てているものだと思われる。

こちらの花も、いずれ野生化するのだろうか?

「ヒメヒオウズイセン」
分類:アヤメ科ヒオウギズイセン属
特徴:多年草
花が咲く時期:6〜8月

井の頭公園の「ヒメヒオウギズイセン」はここ!

「サルビア・ガラニチカ」

御殿山の雑木林の片隅、「カフェ・ド・リエーヴル うさぎ館」の向かいあたりにこれまたひっそりと咲いていたのがこちら。

紫の高貴な花を咲かせているのは南米原産の宿根植物「サルビア・ガラニチカ」だ。

「メドーセージ」という名で流通していることが多いというが、これは「サルビア・プラテンシス」という別の植物の呼び名で、日本に輸入する際に流通業者が間違って名付けたためと言われている。

鮮やかな紫色は美しいのだが、よく見ると肉食恐竜が口を開けているようにも見える。

まさかこんな人目につかない場所に誰かが植えたとも思えないので、どこからか種が飛んできて自生しているんだと思う。

葉っぱも大きくて、とにかく立派な印象を与える植物である。

「サルビア・ガラニチカ」
分類:シソ科アキギリ属
特徴:多年草
花が咲く時期:5〜11月

井の頭公園の「サルビア・ガラニチカ」はここ!

<吉祥寺ライフ>井の頭公園の植物【5月】「ノイバラ」&「シラン」

井の頭公園の植物2021

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