3月に入り、今日からまた岡山で畑仕事に勤しむ。

季節外れの暖かさで春の到来を喜んでいたら、昨日から真冬に逆戻り、吉祥寺でも昼間に雪が降った。
今夜は南岸低気圧の通過に伴い一段と強い雪が降る可能性があるというが、今日の午前中は幸い雨も降り止んで無事に羽田空港にたどり着くことができた。

今日のフライトは初めてのプレミアムクラス。
早くからスケジュールが決まっていたため、早割で安く予約していたものだ。
だから今日はいつものパワーラウンジではなく、便利なANAラウンジを利用できた。

さすがにキャリアが運営するラウンジだけあって、いつものラウンジとは違いビールやお酒の用意もある。
ただ、岡山に着いたら車を運転しなければならないことを思い出し、危うく思いとどまった。
それにしても、ANAラウンジ、予想していたよりも混雑している。
それだけプレミアム会員が多いということだろう。

今日のフライトではプレミアムクラスは最前列の2列のみ。
ボーイング737の機体は新しいものではなく、プレミアムクラスと言っても座席モニターさえ付いていなかった。
とはいえ、革張りのシートはゆったりしていて、リクライニングもエコノミーとは当然違う。
ただ岡山までのわずか1時間のフライトなので、あえてプレミアムを選ぶほどの魅力は感じない。

エコノミークラスとの一番の違いは、簡単な食事が提供されること。
この日は2種類のサンドイッチととほうれん草のスープだった。
さらに飲み物もエコノミーとは異なり、酒類もいろいろと用意されている。
しかし、岡山空港から車を運転して自宅に行かねばならないので、飲むことはできない。
せっかくなので、帰りの便ではお酒を試してみることにしよう。

今日は岡山も一日中雨ということで、岡山空港上空は低く雲が垂れ込めて、着陸ギリギリまで地上が見えない状況だった。
それでも無事に着陸し、ほぼ1ヶ月半ぶりの岡山暮らしが始まる。
今回の航空券は「スーパーバリュープレミアム28」という早割料金だったので、往復で4万3500円。
エコノミーのバリュー価格とさほど大きな差はなかった。

さて、2日前の私の誕生日の話を書いておこうと思う。
この歳になると、もう自分の誕生日にもさして興味はなくなるのだが、今年はふと思いついて、私の誕生日祝いだと口実をつけて3人の息子をゴルフに誘ってみた。
三男は子供の頃ゴルフを習わせたまにゴルフ場に連れて行っていたので最近はやっていなくてもプレーできるし、次男は仕事の関係で去年からゴルフを始めた。
問題はウェブデザイナーをしている長男、ほとんどゴルフをしたことがない。
みんな仕事が忙しいから全員揃うのは難しいだろうと思っていたが、予想に反し、3人から参加の連絡が届いた。
長男からは、屋内練習場の会員になって少し練習してみるとの前向きな書き込みも。
意外な反応に驚いたが、とても嬉しかった。
まだ子育てに忙しいお嫁さんたちには申し訳ないけれど、1日旦那さんを借りることにする。

3月2日の誕生日当日。
私は朝7時前に家を出て、まずは次男の家がある青梅線の中神駅に行った。
駅前には次男と一緒にお嫁さんと孫も来てくれていて、「今日は楽しんできてください」と言ってもらった。
お礼にブルネイで買った猿のお土産とシンガポールの空港で買ったチョコを渡す。
そこから次男の車に乗せてもらって西武線の飯能駅へ。
ここで長男と三男をピックアップする。
長男はこの日も早朝に室内練習場で少し球を打ってから来たという。
聞くと長男が契約したゴルフ練習場は花小金井にある24時間営業の練習場で、不規則な生活をしている長男はわざわざ利用者が少ない夜間コースで契約しているという。
利用時間は夜の11時から朝の7時までで、毎日利用しても月4000円というプランらしい。
夜間は無人営業なので自分でロックを解除して施設に入り、1コマ45分空いているブースで打ち放題。
もっと打ちたかったら、続けて何コマでも予約が可能で、ゴルフクラブなど必要なものは全部揃っているのだそうだ。
日頃自宅でずっとパソコンに向かって仕事をしている長男にとって、私の誘いはいい運動への誘いとなったようで、最近は2日に一度のペースで早朝の練習に通っていると教えてくれた。
長男ももう40代だから、そろそろ意識して体を動かし運動不足を解消した方がいい。

今回予約したのは、埼玉県にある「新武蔵丘ゴルフコース」。
私のホームコースである「立川国際カントリー倶楽部」は初心者にはいささか難しいと思い、西武系のこのコースを予約した。
基本的に初心者ばかりなので、少し早めに着いて練習させようと思ってかなり余裕を持って集合させたのだが、あいにくこのゴルフ場には打ちっぱなしの練習場がないという。
仕方ないので、パターの練習だけ入念にやって親子4人のゴルフが始まった。

ほぼ初めてのゴルフとなる長男を筆頭に、まだ始めて1年にもならない次男、子育てに忙しく3年ぶりのゴルフとなる三男という危うい3人を連れてのラウンド。
果たしてどうなるかと心配したが、接待ゴルフで鍛えられた次男は想像以上に腕を上げていて、久しぶりのゴルフとなる三男もさすが子供の頃やっていただけあって、上々の立ち上がりを見せる。
問題の長男は当然ながら順調とは言えないながらも、練習の成果があって、ほとんど空振りをしない。
動きが緩慢なのは気になるが、心配したほど足手纏いにはならない様子である。
おまけに、10時50分スタートの私たちが最終組だったため、後ろの組を気にせずに済んだのは幸いだった。

このゴルフ場は18ホールスループレイが基本らしく、昼食はハーフを終わったところに設けられた休憩所で簡単に食べられる。
私は山菜そばとビールを注文。
するとすぐに運ばれてきて、10分そこそこで食べ終わって後半戦に臨むことができた。
日本のゴルフ場は昼飯で稼ぐビジネスモデルが定着して1時間程度のランチタイムが当たり前になってしまったが、海外ではスループレイが当たり前で、個人的にはこういうスタイルはいいと思う。

この日はとにかく暖かくて、後半を回る頃には気温が20度を超えたらしい。
でも晴れたり曇ったりで暑すぎることもなく、後半もまあ順調にラウンドが進んでいった。
最初はモタモタしていた長男も、尻上がりに調子が上がってきて、終わってみれば本人が目標にしていた144ちょうど、ダブルパーで初めてのラウンドを回った。
私はいつも通りの92、3年ぶりにゴルフの三男が105、初めて1年の次男は115とみんなだいたい予想通りのスコアだった。

ということで、果たしてどんなゴルフになるかと心配したが、まずまず順調にラウンドできて、みんな予想以上に楽しかった様子。
ラウンド後一緒に風呂に入りながら、来年も私の誕生日の頃にやろうという話になった。
運動不足だった長男がこれをきっかけにゴルフ練習場通いを続けると言ってくれたので、おそらくお嫁さんも旦那の健康のためにたまのゴルフを許してくれるだろう。

プレイ後、長男と三男を再び飯能の駅で降ろし、その後次男の家族と合流して私がよく利用する「福生のビール小屋」というお店に行った。
この日は私の誕生日なので、次男夫婦が気を利かして一緒にご飯を食べようと声をかけてくれたもので、会食に合わせて妻も電車に乗ってやってきた。
ビール小屋といっても基本的にはイタリアンレストランで、子供たちが食べられるピザやパスタもあって、楽しいひと時を孫たちに囲まれて過ごした。
息子たちとゴルフを楽しみ、夜は孫たちとの会食。
これ以上、至福の誕生日があるだろうか。
こうして私は67歳になった。
東京では定年退職したおじいさんだが、岡山に来るとまだまだ働き盛りの若手の部類だ。
せいぜい、今年も無理のない程度に畑仕事を楽しんで、集落のお年寄りたちの手助けもできればと思っている。