<吉祥寺残日録>誕生日の翌日に、妻が発熱した #211128

この週末、いろんなことがあった。

プロ野球は、ヤクルト対オリックスの日本シリーズに決着。

4勝2敗でヤクルトが日本一の栄冠に輝いた。

両チームとも昨シーズンはリーグ最下位で、前年最下位のチーム同士が日本一を争うのは史上初の珍事だった。

最近全くプロ野球に関心がない私も昨日の試合は少し見たのだが、両チームともピッチャー陣が安定していて最後は延長12回までもつれる大接戦となった。

前年最下位のチームが日本一になるのは、61年ぶり2回目。

ダメなチームを日本一に変貌させた組織づくりには、低迷する日本の組織が参考にすべき何かがあるのかもしれない。

大相撲では、横綱・照ノ富士が圧倒的な強さで全勝優勝。

新横綱からの連覇は大鵬以来、こちらは59年ぶりの快挙だという。

ただ、白鵬が引退し照ノ富士に対抗できる力士がいない現状が問題である。

最後まで優勝を争ったのは、不祥事で幕下まで陥落し今場所幕内に戻ったばかりの阿炎だった。

照ノ富士もそうだが、一度地獄に落ちた力士は強い。

阿炎はもともと私の贔屓の一人だったが、やんちゃな相撲に力強さが加わった。

早く三役に戻って、大関横綱を目指してもらいたいものだ。

そして我が家でもいろいろあった。

昨日、妻の誕生日だったので、久しぶりにお花を買ってきた。

妻の好きな白い花、そうしたら遊びに来た三男夫婦も同じく白い花束を買ってきてくれた。

さらに、ケーキの代わりに、バラの花の形をしたモダンなおはぎも・・・。

夜には三男夫婦と久しぶりに外食も楽しみ、妻はとってもうれしそうだった。

まさに「最高の誕生日」、そう言っていたのだが・・・。

妻の状況が一転したのは、私が外出している間のことだった。

一夜明けて、私は朝日が差し込む暖かな窓辺でストレッチをしたり本を読んだりしながら過ごしていた。

図書館から借りてきた「東京都の歴史散歩(中)山手」という本を読んでいて、突然新宿に行きたくなった。

日本最大のターミナル駅である「新宿」の名前の由来が書いてあったからだ。

朝食後ベッドで休憩している妻を残して私は新宿に歴史散歩に出かけた。

この話はまた後日、このブログに書くことにする。

目的地を一通り回って、電車で帰宅している途中で、私のスマホが鳴った。

妻からの電話である。

「具合が悪くて熱があるみたい」と言う。

生憎今日は日曜日なので、明日まで様子を見ると妻は言った。

ただの風邪かインフルエンザ、ひょっとしてコロナ?

38度程度の発熱だといろんな可能性が考えられる。

熱よりも体がダルそうだ。

今のところ急速に悪化する気配はないので、もう少し様子を見るか・・・。

テレビを見ても、新型の「オミクロン株」のニュースで再び世界中が緊張を高めていることがわかる。

穏やかだった日常が、妻の発熱によって一気に緊張を強いられる状況に変わった。

夜間に症状が急変することも想定しながら、万一の時にどうするかを考えておかねばならない。

平穏な日々はいつまでも続かない。

そんな当たり前のことを、改めて思い知らされている。

元旦2017

2件のコメント 追加

コメントを残す