去年から懸案になっていた伯母が暮らしていた古民家のリフォーム。
雨上がりの午前中、馴染みの水道屋さんと大工さんがやってきて、最終的な打ち合わせを行った。

あれこれ夢が膨らんだものの、最終的には床下をシロアリに食い荒らされて今にも抜け落ちそうになっている奥の2間だけ、床を作り直してもらうことにした。
フローリングの床暖房にするとか、押し入れを改造してトイレを増設してもらうとか、南側の部屋も全部一緒に修理するとか、土間に床を張ってリビングに改造するとか、諸々の夢は全て夢のままにして現実的に支障がある点に絞って、修理してもらうことになった。
ついでに、妻が以前から気にしていた痛んだ外壁の補修と古い裏窓をサッシに変える工事もお願いすることに。

今日の打ち合わせをもとに最終の見積もりをもらい、OKならば4月か5月に工事をしてもらうことになりそうだ。
住んでいる間に古民家の暮らしにも慣れてきて、歪みや汚れも味わいと感じられるようになった。
直し始めたらキリがない。
安全上このタイミングで手を入れる必要があるところだけ直して、しばらく様子を見ながらゆっくり付き合っていこうと思う。

不動産ということで言うと、伯母の名義になっている訳ありの物件が存在することが去年判明した。
伯母の実の弟から依頼されて、弟さんたち一家が暮らす岡山市内の家がなぜか伯母の名義になっているのだ。
調べていくと、弟さんが誰かの保証人となっていて自己破産に追い込まれた時に、差し押さえを回避するために便宜上、伯母にその家が譲渡された形になったらしいということがわかった。
その時に伯母が書いた遺書が弟さんの家に残っていて、伯母の死後、その家を弟さんまたはその子孫に返すというような内容が書かれていると推察される。

私は早速法務局に行き、その不動産の登記簿を取ってみたが、やはり名義人は伯母の名前になっていた。
ところが厄介なことに、弟さんは数年前に亡くなり、奥さんも息子さんも詳しい話を聞いていないというのだ。
さらに伯母も言われるままにサインしたようでもともと詳しく理解していなかったうえに、認知症で入院してしまったので、当事者2人がいない状態で訳あり不動産の処理をしなければならない状況になっているわけだ。
そこで去年暮れ、私が奥さんと息子さんに電話をかけてみた。
先方も困っている様子で、それでは今年一度会って話をしましょうということになっている。
こういうケースはどんな手続きが必要なのかもわからないので、岡山で誰か弁護士さんでも探す必要があるのだろう。
まあどうせ伯母が天国に召された後、この古民家や農地を相続する手続きもしなければならない。
岡山でそうしたことを相談できる頼りになる人を見つけておくのは悪くない。

昨日は妻の実家に行って、妻の両親と姫路に住む弟と一緒に昼食を食べたのだが、こちらの家でも不動産の相続をどうするかが話題にのぼり始めた。
両親が暮らす家の他に、近くに駐車場として貸している土地などもあり、万一の時にはそれを兄弟姉妹4人で相続することになる。
私の妻は、常に他人より一足先に心配するタチなので、ああでもない、こうでもないと一人で心配して私に相談してくる。
兄弟間の相続に配偶者が口出しするとろくなことがないので、「好きにすれば。何ももらえなくても別にいいよ」と私は言うのだが、妻は兄弟平等主義者なのでどうすればみんな平等になるかと悩んでいる。
妻の希望は、相続が原因で兄弟仲が悪くならないようにすること、そして共有名義になっている土地は代が変わるとトラブルになりやすいので自分たちの代でちゃんと分割すること。
しかし、弟たちや妹とは微妙に考え方がずれていてそれが妻のストレスになっているらしい。

田舎の土地の話なので、東京のようなビッグマネーが動くわけではないが、相続の手間は同じようにかかるのだ。
先祖の土地を受け継ぐというのは、自分で不動産を買うのとはやはり違う感じがする。
自分の希望通りではないし、むしろ厄介ごとが増える面もあるが、それをちゃんと引き継ぐことで自分の責任を全うしたという自信も得られる。
徐々に徐々に相続の日が近づいてくる。
先祖が頑張って手に入れ守ってきてくれた土地だ。
あくまで自分の感覚で、責任ある引き継ぎ方をしていきたいと思う。