<吉祥寺残日録>妻の誕生日、2021年のカレンダーを探して吉祥寺の本屋を巡る #201127

今日は、妻の誕生日。

妻のリクエストは、トイレに飾る来年のカレンダーを買いに行くという地味なものだった。

現在我が家のトイレにかかっているのは、去年の夏にアイルランドで買った老舗パブの写真が美しいカレンダーである。

5年前、30年以上勤めたテレビ局の本社を離れ関連会社の役員になった時から、毎年夏には海外旅行に行って翌年のカレンダーを買うようになった。

ところが今年はコロナの影響で予約していた海外旅行はすべてキャンセル。

来年のカレンダーを買うことができない。

そこで、吉祥寺の街で気に入ったカレンダーを調達しようということになった。

買い物客がまだ少ない午前中を狙って、妻と2人で吉祥寺の本屋さんを回ってみることにした。

ブックファースト アトレ吉祥寺店

最初に訪れたのはJR吉祥寺駅のエキナカ商業施設「アトレ吉祥寺」。

2階に上がると「ブックファースト」がある。

カレンダーコーナーも設けられているが、トイレにちょうどいいサイズのものは少なかった。

本屋ではないが、「ブックファースト」の目の前には「丸善」の文具ショップがあって、ここでもカレンダーが売られていた。

天皇家のお揃い写真のカレンダーもあったが、さすがにちょっと・・・。

「ブックファースト  アトレ吉祥寺店」
アトレ吉祥寺本館2階
電話:0422-23-7671
営業時間:10:00-21:00

啓文堂書店 吉祥寺店

井の頭線吉祥寺駅の駅ビル「キラリナ京王吉祥寺」の7階には「啓文堂書店」がある。

私は初めて行ったが、それほど大きな本屋さんではないので、カレンダーの種類もさほど多くはない。

「啓文堂書店 吉祥寺店」
キラリナ京王吉祥寺 7階
電話:0422-79-5070
営業時間:10:00-22:00

BOOKS ルーエ

吉祥寺を代表する地元の本屋さんといえば、サンロード商店街に店を構える「BOOKS ルーエ」。

蕎麦屋や喫茶店を経て、1991年から書店をオープンしたという。

店頭には目立つようにカレンダー売り場が設けられ様々なカレンダーが売られている。

しかし、オーソドックスなものが多く、どうしてもというカレンダーは見つからなかった。

「BOOKS ルーエ」
サンロード商店街
電話:0422-22-5677
営業時間:10:00~21:30

ジュンク堂書店 吉祥寺店

かつて伊勢丹百貨店があった商業施設「コピス吉祥寺」には吉祥寺で一番大きい書店が入っている。

6階・7階の2フロアを打ち抜いた「ジュンク堂書店 吉祥寺店」。

私は初めて入店したが、まるで図書館のような整然とした本屋さんだ。

「2021カレンダーフェア」と称して、かなりの面積をとってカレンダーコーナーが作られていたが、「これは」という私好みのものは見つからなかった。

「ジュンク堂書店 吉祥寺店」
コピス吉祥寺B館 6階・7階
電話:0422-28-5333
営業時間:10:00〜21:00

吉祥寺LOFT

「コピス吉祥寺」のお隣にあるのがおしゃれな小物が揃う「吉祥寺LOFT」。

本屋さんではないが、3階の文具売場では毎年恒例のカレンダーコーナーがオープンしている。

他の書店と比べても品揃えが豊富で、瀬戸内寂聴さんや松岡修造さんの日めくりカレンダーも売られている。

「LINE キャラクター」や「すみっこぐらし」などのかわいいイラストものもあるが、私が興味をそそられたのが・・・

ロシア・プーチン大統領の写真満載のカレンダーだ。

一体、誰が買うのだろう?

でも、プーチンさんの隣に置かれていたオードリー・ヘップバーンさんのカレンダーはかなりいい。

ここまでのイチオシと心に刻んで次の店にさらにカレンダー探しは続く。

「吉祥寺LOFT 2021カレンダー」
吉祥寺LOFT3階
電話:0422-23-6210
営業時間:10:30-20:00

紀伊国屋書店 吉祥寺東急店

最後に覗いたのは、吉祥寺に唯一残ったデパート「東急百貨店」。

この8階にも本屋さんがある。

私は初めて8階に上がったのだが、このフロアには催し物会場があり、お歳暮を買い求める人たちが詰めかけていた。

我が家ではデパートでお歳暮を買う習慣がなかったので知らなかったが、この時期こんなに混雑するのかとちょっと驚く。

そんなお歳暮売り場の奥にあったのが、「紀伊国屋書店 吉祥寺東急店」だ。

この本屋さんでもかなりカレンダーに力を入れている。

デパートの中だけに、年配の方が多いようだ。

そのためか、シニアをターゲットにしたような渋いカレンダーが揃っていた。

怪しげな「六星占術開運カレンダー」の影に隠れた一つのカレンダーに私と妻の目が止まる。

私の琴線に触れるカレンダーと、ついに出会ったのだ。

そのカレンダーとは・・・

「二十四節気・七十二候 歳時記カレンダー」。

いろいろごちゃごちゃ書き込んであった、カレンダーとしてはちょっと見にくいが、毎日使うトイレで知らない蘊蓄を目にするのは悪くないと思った。

吉祥寺の主だった書店をぐるりと回って、最後に出会ったこのカレンダーを買う。

来年、ブログの材料もこのカレンダーから見つかるかもしれない。

「紀伊国屋書店 吉祥寺東急店」
東急百貨店吉祥寺店8階
電話:0422-21-1810
営業時間:10:30〜19:00

「歳時記カレンダー」を買って家に戻り、1月のページをめくってみると・・・

令和三年・2021年は「辛丑(かのとうし)」。

「睦月」の説明も書いてあった。

『旧暦一月は睦月。「むつき」の由来は、正月に一家がなごやかに「むつみあう」日を送るという意味と言われる。「生む月」の説などもある。』

コロナ禍で迎える来年の正月、果たして一家がむつみあう日が訪れるのか?

我が家では、このカレンダーをトイレにかけて、毎日眺めながら新しい年を迎えるつもりである。

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