＜吉祥寺残日録＞吉祥寺の花屋さん#7「青山フラワーマーケットアトレ吉祥寺西口店」 #201128

妻の誕生日と結婚記念日には花を贈ると数年前に決めたはずなのに、いつの間にかすっかり頭から消えていたみたいだ。

昨日の妻の誕生日、カレンダーを探したいという妻に付き合って吉祥寺の本屋を回ったが、すっかり花のことは忘れていた。

巣籠もりに備えて駄菓子を買い込もうといつものように「おかしのまちおか」に行った帰りに、何かを忘れているような気がしてきた。

しばらく考えて「妻への誕生プレゼント」という言葉が浮かび、またしばらくしてから「誕生日には花束」という決め事を思い出した。

ただ、アイスクリームも買っていたので、うろうろ花屋を探し回る時間はない。

そこで、飛び込んだのが「アトレ吉祥寺」の１階に去年オープンした「青山フラワーマーケット吉祥寺西口店」だった。

ここは以前別の花屋さんだったが閉店し、しばらく空き家となっている場所に「青山フラワーマーケット」が新しいお店を開いたのだ。

大手チェーンである「青山フラワーマーケット」は、アトレの２階に以前から吉祥寺店を構えていたが、そこは残したまま、西口交差点の人通りの多い場所に新規出店をした。

「ラストオータム」というコンセプトらしく、赤や黄色の鮮やかなブーケが並ぶ。

でも、妻はどうもこうしたはっきりした色が好きではなく、とにかく白い花を好むのだ。

クリスマスを意識したコーナーも店頭に設けられていたが、私が探しているのはそういうものでもない。

店内に入ってみると、片隅に白い花があった。

ただ出来合いのブーケにはなっていない。

値段もよくわからないまま、その花を３本取ってレジに向かう。

レジの女性は「１本１２００円ですが、よろしいでしょうか？」と聞いた。

私がいかにも花の値段に疎そうだと感じたのだろう。

事実、私が予想したよりも値段は高かったが、そのまま包んでもらって持ち帰った。

一夜明け、朝の日差しがたっぷりと差し込む窓辺に花を置いた。

冬の晴れた日、私はこの窓辺で寝転がり、妻が布団を干すのを横目にただゴロゴロと時間を過ごすのが好きだ。

名前も知らずに買ってきた花だが、おそらく「トルコギキョウ」だろう。

妻はいつものように喜んでくれた。

ワンパターンだが、白い花さえ買って帰ればいつでも喜んでくれる妻。

おそらく、扱いが簡単な部類に属する女性なのだろう。

危うく忘れるところだったが、あそこに花屋さんができてくれていてとにかく助かった。

「青山フラワーマーケット 吉祥寺西口店」
電話：0422-27-1347
影響時間：10:00-21:00

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