<吉祥寺残日録>賑やかに始まった2025年、新年のお供は「ANA Pocket」と「名言カレンダー」 #250105

早いもので、バタバタしているうちに2025年ももう5日目になっている。

このブログを書きはじめたのが2016年なので、今年でちょうど10年目ということになるが、どうも新鮮だった隠居暮らしも「巡航速度」に入ったようで、まあ無理せずぼちぼちと書きたいことを書き留めていくことにしたい。

2025年の元旦は快晴だった。

いつものようにマンションのベランダから初日の出を拝む。

去年のお正月は能登半島地震が起きたり羽田空港で日本航空機が海保機と衝突炎上する事故が起きたり騒然としたが、今年は平穏に三が日が過ぎた。

我が家では昨年末に義母が亡くなり、妻も疲労困憊の年の瀬だったけれど、東京に戻ってからは心配された頭痛もなく、無事に新年を迎えることができた。

最低限のおせちを並べて、お雑煮を作るだけの質素なお正月。

でも、夫婦2人だけののんびりしたお正月も案外いいものだ。

いつものように井の頭公園内にある弁財天に初詣に行き、本殿裏にある銭洗弁財天でお札を洗う。

今年は新登場の渋沢栄一。

特段増えなくてもいいが、シニアにとってお金は大切なので、こうして新年にお札を洗って金運を願う。

久しぶりに井の頭池の周りを散歩していて気づいたのだけれど、井の頭公園の名物である桜の木がかなり老いて朽ちていた。

この分だと、あと10年もすると切り倒されて桜が咲かなくなってしまうかもしれない。

そもそも戦前の井の頭公園には杉の木が林立していたという。

戦争中にその杉の木が切り倒され、戦後に植えられたのがソメイヨシノである。

今年で戦後80年。

ソメイヨシノの寿命は60〜80年とされ、井の頭公園の桜は立派な後期高齢者なのである。

1月2日、東急デパートの前には初売りに並ぶ人の列が長く伸びていた。

我が家では、3人の息子たちがそれぞれの家族を連れて吉祥寺に集まり、総勢14名で焼肉を食べ、恒例のゲームに興じる。

高校生から2歳児まで6人の孫たちはそれぞれに成長していて、頼もしくもありおかしくもあり、いつもながらに楽しい時間を過ごさせてもらった。

夕方には長男と次男の家族は帰っていき、三男夫婦と2歳になったばかりの孫が我が家に2泊した。

2歳になるまではほとんど言葉を発しなかったのが嘘のように、孫は起きている間ずっと何かを喋り続けた。

単語を発するだけではなく、ちゃんとした文章になっていて会話がちゃんと成立する。

おそらく自分でもそれが楽しくてしょうがないのだろう。

それはそれは可愛くていいのだけれど、一日中それに付き合っているとこっちが疲れてしまう。

子供というのは本当にエネルギーの塊である。

孫は「来て嬉しい帰って嬉しい」を改めて実感した3日間であった。

そして三男一家を送り出すとすぐに、私は友人たちとの新年会に向かった。

「吉祥寺で新年会をやらないか」と昨年末に仲間に呼びかけ、5人がそれに呼応して集まった。

1軒目のお店として私が選んだのは「日本酒庵 吟の杜」。

午後2時から飲み始めて、みんなで井の頭弁財天に初詣、その流れで公園内にあるタイ料理店「ペパカフェフォレスト」でまた一杯。

日が暮れて薄暗くなってきた頃、一人が「何か甘いものが食べたい」というので老舗喫茶店の「ゆりあぺむぺる」に入った。

ランチやディナーの時間を外すと、案外予約しなくても人気店に入れるものだ。

みんな大満足で夕方には帰路につき、なかなかいい新年会であった。

そんな賑やかだった2025年のお正月。

私は今年から新たな習慣を始めてみることにした。

移動するだけでマイルが貯まるという「ANA Pocket」というアプリをダウンロードして、マイルを目当てに歩いたり自転車に乗ったりすることを意図的に始めたのだ。

「徒歩で1キロ移動すれば600ポイント」「自転車で1キロ移動したら650ポイント」といったチャレンジ項目が用意されていて、その日の行動パターンを考えながら実行可能なものに登録する。

自動車や電車での移動、飛行機での長距離移動でもポイントがもらえるのだが、歩いたり自転車に乗ったりする方が断然ポイントが高く、意識して歩いたり自転車に乗ったりすることで健康づくりにも役立ってマイルも増えるという仕組みだ。

チャレンジするためには指定された動画を見なければならず、その広告費がマイルの原資となっているのだろうが、慣れると数秒で動画を飛ばすことも覚え、さして負担にもならなくなった。

こうして寒空の下、私は毎日自転車を漕いでいる。

目標は1日5キロ。

5キロまでは1キロごとにチャレンジが設定されていて、効率的にポイントを稼ぐことができるからだ。

これまであまり乗ることもなく、駐輪場に放置していた自転車が今年に入り俄然活躍するようになった。

自宅から北上し西武新宿線の踏切まで行って折り返せば目標クリアといった距離で、知らない道を適当に走りながら毎日5キロのサイクリングを楽しんでいる。

果たしてこれでどれくらいのマイルが貯まるのか、今の段階ではまだ見当がつかないが、手軽な運動習慣としてはこのアプリは悪くない。

もう一つ、今年から我が家に登場した新たなツールは、トイレの扉にかけた「名言カレンダー」。

ダイソーで売られていたもので、1週間単位で1つの名言が記された日めくりならぬ週めくりのカレンダーである。

記念すべき2025年最初の名言は、第二次大戦でイギリスを勝利に導いたウィンストン・チャーチル首相の言葉だった。

『恐れは逃げると倍になるが、立ち向かえば半分になる。』

なるほど、心当たりがある。

隠居生活に入って「恐れ」はほとんどなくなったけれど、現役時代には逃げ出したくなるような解決方法の見えない難問に何度となく悩まされた。

チャーチルの言葉はある意味真実だと思うのだけれど、同時に本当に嫌ならば逃げてもいいとも思う。

ただ原文は、ちょっと違うニュアンスのようだ。

『One ought never to turn one’s back on a threatened danger and try to run away from it. If you do that, you will double the danger. But if you meet it promptly and without flinching, you will reduce the danger by half. Never run away from anything. Never!』

単なる「恐れ」ではなく、ナチスによる「危険」から逃げてはいけないと訴えたのであり、逃げて妥協すればイギリスはナチスの全体主義に呑み込まれ、とてつもない代償を払うことになると警告したのだろう。

この場合であれば、私も絶対に逃げない。

そして今日からは第2週。

『今日という日は、残された人生の最初の一日である。』

今週の名言は、アメリカのシンガーソングライター、ジョン・デンバーの言葉だと書いてある。

しかし元となる英語の原文『Today is the first day of the rest of your life 』について調べてみると、これはジョン・デンバーの言葉ではなく、薬物中毒患者救済機関“シナノン”の設立者、チャールズ・ディードリッヒの言葉として1960年代のアメリカで流行った言葉ということがわかった。

そしてジョン・デンバーはこの流行語をタイトルに使って曲を作ったというわけだ。

半世紀以上の時が流れれば、誰が言い出した言葉かも曖昧になる。

ただ、今日が「残された人生の最初の一日」であるという事実は決して変わることはない。

明日、たとえ突然の死が訪れても悔やむことがないよう、せいぜい「残された人生の最初の一日」を大切にして、やりたいと思ったことをどんどん実践する一年にしたいと思っている。

コメントを残す