🇰🇼 クウェート/クウェートシティ 2023年2月3日
クウェート観光初日、まずは自分の足で歩いて街の様子を感じたいと思い、海沿いの道を散歩することにした。

朝から快晴。
遠くにクウェートのシンボル「クウェートタワー」が見える。
広いきれいな砂浜が続いているが、そこで遊ぶ人はほとんどいない。

海沿いには点々とレストランやカフェがあったが、まだ時間は朝の9時。
多くの店は開店前で、営業しているお店にも客はほとんどいなかった。
そんな時、2階のテラスで何かを食べている人を見つけた。
どうやらお店のようだ。

看板には「THE HUB」の文字。
ちょうどスマホのバッテリーが切れかかっていたので、ここで朝メシでも食べながら充電することにした。

店に入ると、1階には誰もいない。
ギャラリーのようにたくさんの絵がかけられているが、客はおらず、対応してくれるスタッフの姿も見えない。
あれっ? ここ、飲食店じゃないのかしら?
階段があったので2階に上がってみることに・・・

2階もオシャレな空間。
奥の部屋に人の姿が見えた。

広く開け放たれた窓からは、アラビア海が望める。
アラブ風のモザイクタイルが張られた床も素敵だ。

道沿いのテラス席にも人がいて、やはり何か食べている。
どう見てもカフェのようなのだが、不思議なことにスタッフが2階にも見当たらない。
ひょっとして、ここは会員制のシェアオフィスかなにかか?
疑問を抱きながらもう一度1階に降りると・・・

建物の一番奥にスタッフを発見した。
どうやらこのカウンターで注文して、好きな席で食べるスタイルのようだ。

メニューを見ると、朝食メニューがずらり。
もちろん多様なドリンクやサイドメニューもある。
私は、「Greek-In」というギリシャ風サラダとカフェラテを注文して2階に上がった。

窓際の席には2組のカップルがいた。
どちらもお金を持ってそうな若者たちで、女性は2人とも頭に白いスカーフのようなものを巻いていた。
イランでは、女性が身につけるヒジャブをめぐって女性たちの激しい反対運動が起きていると聞くが、クウェートでは女性たちのファッションはまちまちで、目だけ出して全身を黒いニカブで覆った人もいれば、何も頭につけず豊かな頭髪を誇示している女性もいる。
でも一番多いのは彼女たちのように白いスカーフ「ヒジャブ」をオシャレに着こなしている女性たちのように感じる。
私はファッションにはまったく関心がないのだが、身につけている服は伝統的だがとても品質のいい物のようで、西側で取り沙汰されるように女性差別の象徴といった悪い印象は受けなかった。
もちろん、それ以外の服は着てはならないと政府に言われると反発する気持ちはわかる。
女性たちが自分の意思で伝統的な服装を選ぶのであれば、アラブのファッションも悪くないと感じる。
特に、若い女性が全身を黒い服で覆って目だけ見えていると、逆にセクシーに見えたりするから不思議なものだ。

そんなことを考えながら、充電をしつつ店内をキョロキョロしていると、女性スタッフが私の食事を席まで持ってきてくれた。
窓から入ってくる心地よい風を感じながら、私のようなおじさんにはオシャレすぎる朝ごはんをいただく。

「Greek-In」サラダ、3ディナール(1290円)。
ギリシャのフェタチーズと多種類の野菜が入っている。
ここまで機内食ばかりだったのでこの日の朝は意識して野菜を食べることにしたのだ。

そして、定番のハートが描かれた「カフェラテ」が1.5ディナール(645円)。
砂糖は出されなかった。
中東の人はもっと甘党なのかと思っていたが、そうではないらしい。

静かなジャズが流れる上質な空間で、私の中にこびりついていた偏った中東のイメージか溶けていく。
今の若者たちはSNSで世界中と繋がっている。
伝統的な装飾やファッションは取り入れながら、自分流にアレンジしながら楽しんでいるのだ。

偶然見つけたクウェートの若者たちが集まる素敵なカフェ「THE HUB」。
お店のWi-Fiに接続してLINEをチェックしたら、福島に住む姪に2人目の赤ちゃんが生まれたと嬉しい知らせが届いていた。
子供や若者には未来があり、希望をもらえる。
思い出に残るとてもいい朝ごはんだった。