<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 ひたすら焼却の日々!料理は「すき焼き」と「カレー」だけで1週間を乗り切った #231227

今回の帰省の主目的は、新調した焼却炉を使って野積みになっていた伐採木を片づけることだった。

結果、母の相手をした25日を除いて午前も午後も、今日の夕方までみっちりと焼却作業に明け暮れた。

おかげさまで、厄介者の伐採木がきれいに姿を消し、桃の畑がすっきりした。

正直な話、初日の試運転で焼却炉の威力を確認できたので、もう少し簡単に片付くのではないかと期待したのだが、さすがにそこまで現実は甘くはない。

野積みになっていた伐採木の中にはいろいろな植物が混ざっていて、チェーンソーを使ってもなかなか切れない丸太もあれば、他の枯れ木に絡まって作業を妨害するつるバラもある。

そのほか、硬くて細い枝が四方八方に広がっている木は剪定鋏で細かく切ってやらないと焼却炉の中に押し込むことさえできないのだ。

燃やす仕事は焼却炉がやってくれるのだが、焼却炉に投入できるサイズに枯れ木を切って整えるのに思いのほか時間がかかった。

愛用の小型チェーンソーが大活躍したのだが、あまりに切る量が多いため、2つのバッテリーが数時間でなくなってしまい、昼飯に合わせてチャージし午後の作業に備えるという2部制の作業となった。

朝には焼却炉の中に溜まった灰を取り出し、また新たな1日の作業が始まる。

写真では燃え残りの炭が残っているように見えるが、実際には完全に燃え尽きて灰になっていて、そのまま畑の土と混ぜれば土壌改良の役に立ちそうである。

ずっとしゃがんでの作業だったので、結構腰にきたが、私は完全に焼却炉の虜になってしまった。

今回大量の伐採木を燃やしたので、これだけ何日も焼却作業に没頭することはもう当分ないと思うが、誰かが遊びにきたら一緒にレジャーとして焼却を楽しみたいと思っているほどだ。

真っ赤になった炭を取り出せば、隣でバーベキューもできるに違いない。

とにかく、あの燃える火を見ているだけで、何か心がゆったりとするのである。

こうして朝から晩まで焼却作業に没頭するために、今回の帰省では料理は手を抜こうと考えた。

というか、毎食毎食何を作るか考えるのも面倒なので、私が一人で岡山で過ごす時の基本料理を決めることにしたのだ。

まず一つは、すき焼き。

妻が滅多に作らないことに加え、すき焼きは2日目の方が美味いというのも重要なポイントである。

野菜は、採れたてのジャガイモと九条ネギを使い、タマネギ、春菊、エノキ、焼き豆腐、糸こんにゃくはスーパーで調達した。

牛肉は、初日分として岡山牛のちゃんとした肉、2日目の追加分は安い切り落としの牛肉を買ってきた。

食べ比べるとやはり断然初日の肉の方が美味しかったが、2日目以降はもはやごった煮状態なので上等な肉でなくてもごまかしは効く。

こうした初日のすき焼きが完成。

初日は牛肉中心に食べて、ジャガイモやタマネギはまだ十分柔らかくなっていないので2日目に残す。

この日はとても寒かったので焼酎のお湯割りと一緒に。

割下は、醤油1、みりん1、日本酒1、砂糖大さじ3。

いやはや、すき焼きは素人が作ってもそれなりの味になる。

2日目、水分がなくなったので醤油とみりんを足して、全体をぐちゃぐちゃに。

やはりすき焼きは2日目の方が美味い。

そして2日目の夜。

残った最後のすき焼きを卵でとじて、ビールと一緒にいただく。

この頃になるとどの具にもしっかりと味が染み込んでいてビールにもとてもよく合う。

基本料理の2つ目はカレー。

自家製の傷だらけのニンジンとジャガイモを使う。

何の世話もしなかったニンジンは何かに食われたのか、中央部分が黒くえぐれて見るも無惨な姿。

果たして、中は大丈夫なのだろうか?

傷んでいる部分を切り落とすと、ニンジンは普通の赤い姿を取り戻した。

どうやら使えそうだ。

スーパーで買ったタマネギと鳥取産の鶏モモ肉を使う。

カレーは25日の夕食を食べ終わってから夜間に作り始めた。

カレーもすき焼き同様、一晩寝かせた方が美味しいと思うので、この日はあえて食べずに、焼却作業をする26、27両日はずっとカレーで凌げるよう6人前を作る。

肉とタマネギはフライパンで入念に焼き色をつける。

いつもは適当に作るのだけれど、今回はカレールーの箱に書いてある作り方をしっかり守って時間も測って作ってみた。

初日の朝はトーストと一緒にカレーをいただく。

気のせいか、いつもよりカレーが美味しくできた感じがする。

肉も野菜もすごく柔らかくて、とろっとしたカレーは昔の食堂の味だ。

そして、昨日の朝昼晩、今日の朝昼晩とカレーを食べ続け、最後は茹で卵を添えて作ったカレーを完食した。

さすがに少し他のものが食べたくもなったが、家に戻るとすぐに食べられるものがあるので、時短効果は抜群であった。

時間の余裕があれば、作ったことのないメニューにも挑戦してみたいとは思うものの、岡山に来るとどうしても農作業中心の生活となり、食事はなるべく簡単に済ませたいという欲求の方が勝ってしまう。

でも、すき焼きとカレーのおかげで、無事に伐採木の片付けというミッションをクリアすることができたのだ。

そしてインスタントラーメンを食べるよりは栄養バランスも多少優れているだろう。

これからも、すき焼きとカレーは岡山に来た時の私の定番メニューになりそうな予感がする。

どうせなら、すき焼きとカレーを極め、家族や友人にご馳走してあげられる腕前を目指し精進してみるか。

<吉祥寺残日録>60男の調理修行🔪 畑仕事で連日お疲れなので、材料を考えながら手早く簡単料理 #230116

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