これも地球温暖化の影響なのだろうか?
日本列島を東から西へ縦断する変な台風が昨夜関東を通過した。

前代未聞の進路を辿って昨夜茨城県に上陸した台風15号は、夜中に東京近くを通過して若狭湾から日本海に抜けた。
茨城に台風が上陸したのは、観測史上初の変事だという。
そもそも日本周辺では、台風は偏西風に乗って西から東へ進むものであった。
時に8月の台風は風に乗れずに迷走することもあったけれど、こんなおかしな動きをする台風は見たことがない。

昨日の夕方には東京の空も不気味な雲に覆われていたけれど、実際にはさほど強い勢力の台風ではなかったので、朝起きたら何事もなく通り過ぎていた。
私が被った直接の影響といえば、昨日、定期的に通っている吉祥寺の散髪屋に行くのにいつもの自転車ではなくバスを利用したことぐらいだった。
結局のところ心配した雨に降られることもなく、無事に散髪を済ませスッキリすることができたのだが・・・。

散髪を終えた後、街をぶらぶらしてランチを食べて帰ることに。
私の頭に浮かんだのは、しばらく訪れていないスペインバルだった。
「Wine&Tapas Chill(チル)」
月末に予定する昔の仲間たちとの二次会で利用するかもしれないので、下見を兼ねてここでランチを食べることにした。

お店は相変わらず流行っていた。
いかにもスペインバルといった作りで、うなぎの寝床のような奥に長く、入り口に設られた厨房に沿って伸びるカウンター席もほぼお客さんで埋まっている。
「ここへどうぞ」と店員さんに声をかけられ、重いスツールを引いて厨房に面した席に座る。

席に置かれたメニューには次のような注意書きがあった。
ランチの会計は前払い制。
シェフ1人で調理しているため、混雑時には料理の提供までに時間がかかることがあると記されている。

その厨房の壁には美味しそうなタパス(小皿料理)のメニューが並んでいる。
この日、私がこの店に来た理由は、ワイン好きの友人のためにこれらのタパスとワインで軽く昼飲みができるのではないかと思ったためだ。
ところが、ランチメニューを見るとラザニアと生パスタのみ。
ランチセットとして4種のタパスが付いているものはあるものの、タパスの単品を注文することはできないそうだ。
かなり以前になるが、この店を利用した際には確かタパスのみの注文もできた気がしたが、コロナを経て軌道修正されたのかもしれない。

ラザニアとパスタのメニューを見比べながら、注文するものを選ぶ。
店の一番の自慢は、黒毛和牛を使った自家製ソースに生パスタを使用した「和牛ミートラザニア」らしい。
私は個人的にはあまりラザニアは好きではないが、どうせならこの一番人気を食べてみようと思った。
数量限定のランチセットにすると、4種類の小鉢と三浦野菜のサラダが付いてくるというので、ちょっと奮発して「和牛ミートラザニアセット」(2300円)を注文することにした。

目の前でシェフが1人でテキパキ料理をするのを眺めながら、しばし待つ。
他のお客さんたちも、タパスの付いたランチセットを注文しているようだ。
ここは店名にある通り、ワインとタパスがメインのスペインバルなのである。
ちなみに、ワインにもこだわりがあるようで、赤ワインは扱っておらず、スパークリングと白ワインのみのセレクションとなっている。

注文から15分ほど経って、私の目の前に料理が置かれた。
ラザニアとサラダが盛られたメインのお皿のほかに、4つの小皿が並んでいる。
これはなかなか、ボリュームのあるランチである。

この日の小鉢は、上から「イワシの香草パン粉」。
カリッと揚がっていて、タルタルソースとの相性も悪くない。

その隣は「生ハムと万願寺とうがらし」。
スペインと京野菜の組み合わせだ。

そして3皿目は、ナスのように見えるが「ズッキーニのフリット」。
軽い塩味で味付けされている。

そして一番美味しかったのは、こちらのカルパッチョ。
魚の名前は聞き漏らしたが、オリーブオイルとの相性もよく、日本のお刺身とはまた異なる旨味がある。

そして、お店の看板メニューである「和牛ミートラザニア」。
表面がチーズでコーティングされているせいか、ラザニアというよりもオムレツのような見た目だ。
店のメニューによれば、雑誌「料理王国」で2024年の「100選」にも選ばれた自慢の一皿だそうで、ネット上に残っていた記事には次のように紹介されていた。
『東京吉祥寺で2011年からお客様に愛されるシェフ自慢のレシピで作る特製ミートソースを贅沢に使用。また、手間暇かかるチキンブイヨンや仔牛の骨から約8時間かけて取るフォンドヴォーやリッチなモッツァレラチーズもたっぷり使用。選び抜いたもちもち食感の生パスタを使用しているので、通常のラザニアに比べより良い食感が楽しめます。』

では早速、自慢のラザニアを一口。
モチモチ感のある生パスタの間に自家製ミートソースがたっぷりと入っている。
子供の頃には大好きだったミートソースだが近頃は歳のせいか食べることも少なくなって、久しぶりに口にする濃厚な味だ。
確かに、美味しい。
ただ、やはり私はラザニアがあまり好きではないので、ものすごく大好きというわけでもない。

食事を終えて、参考までに夜のメニューも見せてもらった。
通常用意されているタパスはこのくらい、アヒージョやスペイン風オムレツも並んでいるが、品数がものすごく多いというわけではなさそうだ。
個人的にはランチタイムにもこんなアラカルトが用意されていれば、ワインと一緒に楽しみたいと思うが、慌ただしい昼時はそうもいかないのだろう。
月末の友人たちとの昼飲みについては、別のお店を探すことにした。
食べログ評価3.33、私の評価は3.40。
「Wine&Tapas Chill(チル)」
電話:050-5597-1753
営業時間:平日 12:00 - 15:00/18:00 - 22:00
土日祝 12:00 - 15:30/18:00 - 22:00
定休日:無休
https://www.instagram.com/chill_kichijoji_52