<きちたび>カナダの旅 2016〜地球上で2番目に大きな鹿エルクにも遭遇!バンフ周辺の神々しい朝

🔶「旅したい.com」から転載

<カナダ>地球上で2番目に大きな鹿エルクにも遭遇!バンフ周辺の神々しい朝

🇨🇦カナダ/バンフ 2016年8月 5泊6日

カナディアン・ロッキーの玄関口として世界中から大勢の観光客が訪れるバンフ。昼間は賑やかなこの街も、早朝にはとても神秘的な表情を見せます。

時差ボケを利用して、早朝のバンフをカメラに納めました。

朝焼けを撮る

目が覚めると、窓の外が明るくなっていました。

時計を見ると6時過ぎです。
妻もよく寝ているようなので、起こさないようにベッドから抜け出し、ひとりで朝の撮影に出かけました。

朝焼けに染まる山々を撮ろうと思ったのです。

駐車場に出ると、東の空がすでに赤く染まっています。
「しまった。少し遅かったか」
ちょっと起き上がる判断が遅かったのを悔やみました。

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すぐに車に飛び乗り、手っ取り早く、宿の近くの空き地に向かいます。

空き地と言ってもそこからはバンフ周辺の3000m級の山々が一望でき、東の空を眺めると、山の稜線が赤く染まっています。

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よし、何とか間に合った。

ここで、撮影しよう。

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一瞬一瞬空は明るさを増し、朝焼けの色が薄くなり始めていました。

急いで三脚にカメラを取り付け、何枚か写真を撮りました。

そうそう、今回の旅行前に、Velbon社の CUBE という小さな三脚を買いました。重さわずか390グラム、超軽量です。
長さ24センチ、厚み3センチで小型リュックにも余裕で収納できます。

それでいて、ワンタッチで脚を伸ばすことが可能で、最高94センチになるので旅行では使い勝手がいいのではと思い購入しました。
実際、予想以上の使いやすさだったのですが、驚いたのはその脚。
三脚の概念を打ち破り、伸ばした脚がグニャグニャなのです。
最初これで撮れるのかと思ったのですが、素人がコンパクトカメラでスチール写真を撮るだけならこれで十分、なんとかなります。

この三脚に キャノンのコンパクトデジカメPower Shot をセットし、手ブレを防ぐためセルフタイマーを使ってシャッターを切ります。

このカメラには、40倍ズームがついています。

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結構、それっぽい写真が撮れました。

昔は一眼レフも持っていましたが、今はもっぱらポケットにも収まる手軽なコンパクトデジカメです。

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北にそびえる標高3000メートルのカスケード山も朝陽に染まります。

普段は早起きなどしないのに、旅先だとなぜか早起きになる。
4日目になっても一向に改善しない時差ボケも、こうしてみると必ずしも悪いことばかりではありません。

前の日、ゴルフ場から見上げたランドル山にも、朝陽がさし始めました。

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バンフでは連日、最低気温は5℃から7℃。
ヒートテックに長袖シャツ、レインウェアにライトダウンを着込んでも、朝の寒さがしみ込んできます。

それでも、ずっとずっと見ていたい朝がそこにはありました。

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トンネル山のドライブ

日の出を待たずに空き地を後にし、トンネル山の山道を宿から遠ざかる方向へさらに進んでみることにしました。

初めて通ったその道からは、朝陽に照らされた山々が鮮やかに見えます。

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パンフの街やフェアモントホテルを見下ろすとても見晴らしのよいルートでした。

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所々で車を止め、朝のパンフ周辺を撮影して回ります。

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宮殿のような建物は、最高級ホテル「フェアモント・バンフ・スプリングス」。

手前を流れるのは、マリリン・モンローの映画「帰らざる河」のロケ地として有名なボウ滝です。
早朝のバンフ・スプリングスは、豊かな森に抱かれて、まだ長い眠りの中にあるように見えました。

エルクとの遭遇

川を渡って、バンフの街の原点に言ってみました。

ケイブ&ベイスン。

1883年、3人の鉄道従業員が発見した洞窟とそこに湧く源泉から、パンフの街は発展しました。
ケイブ&ベイスンは文字通り、バンフ発祥の地です。

トンネル山からバンフの街におり、このかつての温泉跡にさしかかった時でした。

道路の先に数頭の鹿を見つけました。
周囲は、針葉樹の深い森。
道端で観光客らしき親子が鹿を撮影しています。

私も急いで車を止め、手元に置いてあったカメラを構えます。
しかし大きな角を持ったオス鹿はさっと森の中に姿を隠し、見えなくなってしまいました。

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驚かさないように、ゆっくり車で近づいてみます。

いた!!

大きな角を持つエルクです。

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道路脇の低木の葉を一生懸命食べています。
角のないメスのエルクも2頭近くにいるのが確認できます。

エルクという英語名は、ちょっと複雑です。
北アメリカでエルクというと、日本名ではアメリカアカシカ。
ところがヨーロッパでエルクというと、日本名のヘラジカ、別の鹿です。
私が出会ったのは、アメリカアカシカの方のエルクです。

鹿のなかまで一番大きいのがヘラジカ、2番目がアメリカアカシカです。
昔、ヨーロッパから来た探検家が、大きなアメリカアカシカをヘラジカと間違えてエルクと呼んだのが混乱のもとだったと本に書いてありました。
先住民のインディアンの部族では、オスのエルクを、力、勇気、精力、性愛の象徴と見なしたといいます。
確かに、近くで見ると大きくて堂々としています。

オスの近くに車を寄せ、車内からカメラで狙います。
その距離、わずか10メートルほどです。

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エルクは私に一瞥をくれることもなく、黙々の食事を続けます。

カナダでは野生動物たちが人をまったく恐れません。
人を見ても逃げないのです。

なんだか、学生時代に旅したガラパゴス諸島のことを思い出しました。

南米エクアドルの沖合に浮かぶガラパゴス諸島。

そこはご存知の通り、ゾウガメやイグアナ、アシカやペンギンなど、珍しい動物たちが暮らす、ダーウィンの進化論でも有名な、地上の楽園です。
人の立ち入りが厳しく管理され、動物たちは厳重に保護されています。

そこで暮らす動物たちは人を恐れません。
海で泳いでいると、イルカやアシカがじゃれるように寄ってきます。
イグアナたちは、カメラのレンズを10センチほどに近づけて撮影しても、じっとして動きません。

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カナディアン・ロッキーの動物たちには、同じ匂いを感じます。
エルクは黙々と草を食べています。
とても、やさしい目です。

道路はここから先、行き止まりになっていて、ケイブ&ベイスンの開場時間前には、ほとんど誰もやってきません。
実際、今この鹿の近くにいるのは私ひとりです。

安心しきってゆったりとした朝を楽しむエルク。
きっと彼らは、地元の人々に大切にされ、手厚く保護されているのでしょう。

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ボウ滝の日の出

そんなエルクに別れを告げ、マリリン・モンローの映画が撮影されたというボウ滝に行ったみました。

ちょうど夜明け、稜線からまさに朝日が顔を出すところです。
朝の光が、川面に反射します。

慌ててカメラをセットし、その瞬間を記録します。

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朝日はすぐに雲に隠れてしまいました。

ロッキーでは、すべてが一瞬で変わります。
気がつくと空一面、もう雲に覆われています。
あの時、外に出る判断をしなければ今朝の一瞬の光景に出会いなかったのです。

バンフ最後の朝

バンフでの最後の朝。

朝食の前に、いつもの空き地まで朝日を撮影に行くことにしました。
カメラと三脚をリュックに放り込んで、車に乗り込みます。
妻も一緒に行くと言うので、2人でダウンを着込んででかけました。

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東の空が、うっすらオレンジ色に染まっていました。
ただ、この日はまったく雲がなく、見事な朝焼けとはいきません。

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6時20分、日の出まではもう少し時間があります。
気温はこの日も5℃。
ヒートテックにレインウェア、さらにライトダウン。
それほど寒さは感じません。
むしろ爽やかな朝の空気が、全身をリフレッシュしてくれます。

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朝7時、ようやく私の右手、ランドル山の山頂に朝陽が当たり始めます。

続いて、私の左手にそびえる、カスケード山にも…。

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そして、2016年8月14日、日曜日、午前7時16分、日の出の瞬間です。

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カナディアン・ロッキーで拝んだ日の出は、一段と神々しい光景でした。

バンフの早朝ドライブ、オススメです。

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