🇨🇦 カナダ/バンフ 2016年8月12日
カナディアン・ロッキーの玄関口バンフにあるリゾートコース「フェアモント・パンフ・スプリングス・ゴルフコース」でプレーした時のことをまとめました。
「世界のトップ18ホール」にも選ばれたほどの絶景のショートホールを含むコースは圧巻。
スコアはボロボロでも、一回は回ってみたい絶景ゴルフ場です。
世界有数の絶景ゴルフ場
モレーン湖から戻って1時間ほど休み、私1人でゴルフに出かけました。
行き当たりばったりの旅ではありますが、ここだけは日本からネットで予約していました。
世界有数の絶景ゴルフ場で、ぜひプレーをしてみたかったからです。
フェアモント・パンフ・スプリングス・ゴルフコース。
フェアモント・グループが運営する名門「バンフ・スプリングス・ホテル」に併設されたゴルフ場ですが、ビジターでもプレーは可能です。
スタート時間は午後の2時半。
こちらは18ホール・スループレイなのに加え、日が長いため、このスタート時間でも余裕なのです。
クラブハウスの売店で、チェックインとレンタルクラブの手続きをします。
要領がわからないので、特に練習もせずクラブハウスの前で時間を潰しながら、みんなの動きを観察することにします。
クラブハウスの奥には、バンフのシンボルであるカスケード山がそびえています。
練習場も、実に広々。人も少なくゆったりとしています。
日本のゴルフ場とは、何から何まで大違いです。
アメリカ人と同組、試練の前半戦
2時半前に名前を呼ばれました。
電動カートを動かしてスタートカウンターに近づいて行くと、ひとりの外人さんが挨拶してきます。
サウスカロライナから来たアメリカ人だと言います。
どうやら彼と一緒に回るようです。
2人で1台のカートに乗り込み、10番のティーグラウンドに向かうと、そこで中年の夫婦が待っていました。
自己紹介してくれましたが、早口でよく分かりません。
おそらく、カナダ人です。
こうして2台の電動カートに分乗して、4人でのプレー開始です。
さすが、世界的な名門コース。
いきなりタフな設定でした。
10番は、197ヤードのショートコース。
右側を流れるボウ川が、グリーンとの間に切れ込んでいて、川越えでグリーンを狙います。
しかも、グリーン左には大きく深いバンカーが口を開けています。
慣れない外人さんとのプレイで、それだけでも緊張するのに、いきなりこれはきついですよね。
時差ボケの睡眠不足、おまけに練習もせずにのぞんだ久しぶりのゴルフは、絵に描いたようなボロボロの立ち上がりでした。
ショットが曲がり、ラフへ。
このラフが異常に深くて、入ったら最後、ボールが見つからないような場所が多いのです。
おまけに、カナダ人の夫もアメリカ人もかなりの腕前です。
迷惑をかけないようにしなければと思えば思うほど、焦りが募ります。
上の写真は、バンフ・スプリングス・ホテルを望む12番。
414ヤード、パー4、ティーグランドからの眺めです。
本来なら、こうした写真をゆっくり撮りながら回りたかったのですが、なにしろそれどころではありません。
結局、この12番までの3ホールで、ボールを3つもなくしてしまいました。
ここのラフは、恐ろしいペースでボールを呑み込んでいきます。
私は日本から、ボールを6球しか持参していませんでした。
普通なら、1ラウンド回るのに、これで十分なのです。
焦せりました。
途中でボールがなくなったら、英語でどう説明するか、そんな事を考えていたら、12番のバンカーでミスを連発。
バンカーの砂が細かくて、日本とは全然違うのです。
ギャラリーが見守る名物ホール
こちらは、15番459ヤード、パー4。
豪快なティーショットが楽しめる、カナダを代表する名物ホールだそうです。
なぜ名物かと言えば、ホテルのすぐ脇にティーグランドがあり、大勢のギャラリーが食事をしたり、ビールを飲んだりしながら、声援を送ってくれるのです。
しかも、写真では分かりませんが、ティーグランドのすぐ下をボウ川が流れていて、川越えで対岸のフェアウェイに打っていかなければなりません。
とても心臓に悪いホールです。
フェアウェイからティーグランドを振り返るとこんな感じです。
ホテルの荘厳な建物が我々を見下ろしています。
私は少し落ち着きを取り戻し、14番、15番と連続パーを取りました。
しかし、その後はまた崩れて、インは55。
後半はもうスコアを忘れて、絶景を楽しむことにしました。
絶景が続くアウトコース
1番のティーグランド、少し広く見えます。
383ヤード、パー4。
10番に比べれば圧迫感は少なく、アウトスタートの方がいいかもしれません。
とは言え、右は林、左は深いラフ、決してやさしいホールはありません。
そして、いよいよ世界有数の「絶景コース」のハイライトに向かいます。
3番501ヤード、パー5。
切り立ったランドル山に向かって打っていく素晴らしい絶景ホールです。
山は写真で見るよりもはるかに近く、高く、覆いかぶさってくるような迫力です。
もうこの頃には、スコアのことは一切気にせず、じっくり山を眺めて回りました。
3番グリーンはランドル山のすぐ真下というど迫力です。
パターが入ろうが入るまいが、もうどうでもいい小さな話です。
ちょうどお天気もよくなり、前半の苦悩はすっかり吹っ飛び、絶景ゴルフを満喫できる心理状況になっていました。
世界のトップ18ホール
そしてゴルフマガジン誌で「世界のトップ18ホール」にも選ばれた、4番。
165ヤード、池越えのショートホールです。
ランドル山の3000メートルの頂がすぐ目の前です。
これぞ、世界に名だたる絶景だあ!
iphoneのカメラで撮影、しかもアングルを探すゆとりもないので、果たしてどこまで伝わるのか心配ですが……。
実際にこの場所に立てば、誰でも息を呑むことは、私が保証いたします。
結局このホール、山に見とれて左手バンカーにつかまって残念なスコアでした。
スコアは忘れて・・・
最後の8番、9番はボウ川沿いを戻ります。
8番125ヤード、パー3。
ティーグランドとグリーンの間は、大きな池で隔てられています。
すでに夕方6時を回り、日もだいぶ傾いてきました。
ボウ川の向こうに見えるカスケード山もシルエットになりつつあります。
「スコアのことは、すべて水に流して気持ちよく帰ってください」という、優しいメッセージのようにも感じました。
最初の3ホールでボール3個をなくしたものの、その後はドライバーがある程度まとまってくれたので、何とか最後までボールはもちました。
それだけでも満足です。
今日は、美しい景色を堪能することと、パートナーに迷惑をあまりかけないこと,それだけを考えてプレーしました。
それに値するだけの素晴らしい一日、そして絶景でした。
「今度挑戦することがあったら、もっとゆっくり美しい写真を撮りたい」
そう心から願いながら宿に戻ると、妻のステーキが待っていました。
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