<吉祥寺残日録>今年も残り1ヶ月!ブレブレの岸田政権、右を向いても左を向いてもモヤモヤばかり #231130

今日で11月も終わり、早いもので明日から師走だ。

朝起きると、妻がせっせと料理をしている。

肺炎で寝込んでいる三男のもとに、今日も作り置きの料理を持っていくという。

鬱っぽかった妻が元気になったみたいで、やはり人は誰かのために役立つことが生きるモティベーションになるということだろう。

ということで、妻に代わって私が月末恒例の銀行まわりを行う。

会社を辞めた後、毎月最終日に口座の残高を夫婦で確認し、お金の使い方をお互いチェックすることを始めたのだ。

いつもは妻がやってくれているが、今月は初めて私一人で銀行を回った。

今月は父の十七回忌を行ったため、ちょっとまとまった出費があったが、これはあらかじめ把握していた支出だったので特に問題はない。

こうして入るお金と出ていくお金をちゃんと把握することは家計の基本だろうが、国家予算となるとそういう常識は通じないらしい。

国会では昨日、今年度の補正予算が成立した。

一般会計の総額で13兆1992億円。

コロナ禍での3年に比べれば、額は減っているというものの、コロナ前の補正予算と比べると数倍に膨れ上がっていて、東日本大震災があった2011年の補正予算に匹敵するという。

「未曾有の事態」という言葉は便利なもので、コロナ禍でも東日本大震災でも大きな抵抗もなく巨額予算がまかり通る。

しかし今年は、どう考えても「未曾有の事態」ではないだろう。

「賃上げを促し、デフレからの脱却を確かなものにする」・・・それはそれで重要ではあるが、あくまで平時の優先事項である。

補正予算の財源はいつものように赤字国債。

格好良く増税を打ち出した頃の岸田総理は「おやっ」とちょっと見直したが、「増税メガネ」という呼び名とともに批判が集まると、コロッと態度を変えて今度は定額減税を打ち出した。

何をやりたいのか、「聞く力」を標榜する岸田さんのビジョンのなさにほとほと愛想が尽きる。

そんな岸田さんの迷走ぶりは国民にも見透かされていて、減税を打ち出したにもかかわらず、支持率が急落するという珍しい現象も起きている。

しかし、巨額の財政赤字を激しく問題にする野党はいない。

与党以上に物価高対策を声高に主張し、国民へのバラマキや消費税減税、ガソリン価格へのトリガー条項撤廃を求めるばかり。

与党も野党も目の前の選挙がちらついて、国民に耳の痛い政策を口にすることから逃げている。

このまま金利が上昇を続ければ、積み上がった1000兆円もの国債の利払いでこの国は首が回らなくなってしまう危険性が高い。

必要な政策を行うお金がなくて、昔の借金に苦しむ姿を誰も想像しないのが不思議でならない。

たとえデフォルトにはならなくても、こんなに借金まみれでは、未来への投資に回すべきお金はどこからも出てこなくなるだろう。

こうして野党の応援も得て豊満財政を続ける岸田政権だが、ここに来てちょっと頭が痛い問題が浮上した。

自民党の各派閥が政治資金パーティーの収入の一部を政治資金収支報告書に記載していなかった事実が明るみに出たのだ。

野党が大好きな「政治とカネ」の問題。

物価高により生活に苦しむ国民が増える中で、政治家の不明朗な金の扱い方には批判が高まるだろう。

国会で追及された岸田総理は、「各派閥が適切に説明すべき」とこの問題から逃げようとしているが、これは政治活動の根幹に関わる根深い問題であるだけに、総理の致命傷になる可能性もある。

さらに都合が悪いことに、このタイミングでアメリカ軍のオスプレイが屋久島沖で墜落する事故が起きた。

多くの住民が墜落の瞬間を目撃し、バラバラになった機体が海上に浮いているにも関わらず、政府は米軍に気をつかって「墜落」という表現を使わず、「着水」と説明しようとした。

乗組員の状況についても詳しい情報がなかなか出なくて、アメリカとの軍事同盟の一番デリケートな部分が図らずもまた国民の目に晒されることになる。

防衛力の抜本的整備を宣言し、そのための増税まで打ち出した岸田総理にとって、アメリカの軍事機密の壁は頭の痛い問題になるだろう。

あれだけ大騒ぎしたオスプレイ反対運動もこのところ陰を潜めていただけに、今回の墜落事故の対処を誤るとこれまた岸田政権の命取りとなりうる。

そして岸田総理は今日からドバイで開かれる「国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)」に出席する。

今年、世界は観測史上最高に暑い夏を経験した。

地球温暖化の危機が叫ばれ始めてはや久しいが、昨今の激変ぶりには目を見張るものがある。

菅総理の時代には「グリーン&デジタル」というキーワードとともに政府の最重要課題とされた環境問題だが、岸田政権になってからは政府からの発信が極端に減った気がする。

もともと環境問題に熱心なヨーロッパ諸国に比べるとまだまだではあるが、日本社会でも「SDGs」というワードが定着し、企業もメディアも地球温暖化への取り組みを強化しているのと対照的な感じだ。

テレビ朝日の夕方ニュース「スーパーJチャンネル」では、毎日のように世界各地の異常気象のニュースを意図的に取り上げている。

グルメ特集よりも内容があるため、その時間帯にはテレ朝を見ることが増えているのだが、私が夕方ニュースの編集長をやっていた1990年代と比べても明らかに世界中で異変が目につくようになってきた。

日本近海でも海水温が上昇し、それに合わせて魚が北上して地域ごとの伝統的な漁がもはやできなくなりつつあるというニュースもよく見るようになった。

いつの間にか、冬の味覚であるフグの漁獲量も北海道が全国1位になったんだそうだ。

その代わり、北海道を代表する味覚ホッケはさっぱり取れなくなっているらしく、北海道の漁師たちも困っているらしい。

フグが獲れるならいいじゃないかと言っても、その地域にはフグを食べる習慣がなく、調理できる人も限られているのだ。

観光客も北海道に行ったら食べたいと思う、ホッケやウニ、鮭はどんどん北上して日本では次第に獲れなくなっている。

長年培ってきた各地の名物も、私たちの持っている常識も、地球温暖化とともに変化することが求められているのだ。

今世紀に入って、身近なところで誰の目にもはっきり認識できるほどはっきりと、地球の環境が激変しつつあるのに、岸田政権の無関心ぶりはどうしたものなのだろう。

ガソリン価格の高騰を抑えるために多額の補助金を使うよりも、石油の消費を減らすことに予算を使うべきではないのか。

当然苦しむ国民からは反発が出るだろうが、それを説得するだけの時代認識を一国のリーダーには持っていてほしい。

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私は明日からアイスランド&グリーンランドの旅に出かける。

この季節、北極圏に近いこれらのエリアでは4〜5時間しか太陽が昇らない厳冬期だ。

テレビ局時代のように自由に動き回る手段もないし、調査団のように氷の状態を調べることもできない。

それでも、地球温暖化の最前線に行ってみたいという思いは昔から強かったのだ。

通常メディアが訪れる夏ではなく、冬に訪ねることにしたのは、暗くて寒い場所で人々がどんな暮らしをしているのかを体感してみたかったからだ。

アイスランドでは国際空港近くで火山の噴火が警告されていて、無事に旅行ができるのかさえ危惧される不確かな旅だ。

でも、先が見通せないことも含めて旅の醍醐味。

暗闇の中で自分が何を感じるか、地球規模の視点でいろいろ考えてみたいと思っている。

<吉祥寺残日録>私が生きた時代👀 地球温暖化が世界共通の課題となっても行動を変えられない人類 #220904

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