秋雨前線の南下に伴い、今日は全国的に雨。
うんざりするほど続いた猛暑日ともようやくオサラバできそうだ。

しかし気の毒なのは能登半島の人たち。
秋雨半島が能登半島の先端に停滞して線状降水帯が発生、きのう大雨の特別警報が発令されるほどの集中豪雨に見舞われた。
元日の地震で大きな被害を受けた輪島市の中心部が広範囲で水に浸かったほか、珠洲市など能登の各地で土砂崩れが起きて、また死者・行方不明者が出ている。
地震の被災地でもようやく落ち着きを取り戻し、観光客にも来てほしいというニュースが伝えられるようになったので、私もこの秋能登に行ってみたいと考えている最中の豪雨被害だった。

濁流は、地震で家を失った人たちが入居する仮設住宅にも容赦なく流れ込んだ。
災害から立ち直ろうと必死で頑張ってきた人たちにとって、やっと整えた生活環境を再び破壊される苦しみはいかばかりだろう。
何度も繰り返し不幸に見舞われると、人は立ち上がる気力を失ってしまう。
それでも私たち日本人は、この世界でも最も災害の多い島国で幾多の苦難を乗り越えて命を繋いできたのだ。
能登の人たちにも、挫けず頑張って生きてほしいと願う。
能登の人たちの苦難は決して他人事ではなく、近い将来すべての日本人が味わう可能性のある悲劇なのだから。

さて、私はといえば、雨が全く降らない猛暑の岡山から19日に吉祥寺に戻ってきた。
帰京を前に畑をまわり、残っている夏野菜を片っ端から摘みとった。
多少日持ちのするナスやパプリカ、オクラやシシトウは、自分たちで食べられる分は東京に持ち帰り、残りはフードバンクに寄付したり、友人にあげたりした。
問題は、摘んだらすぐに萎れてしまう葉物の扱いである。

まずは、バジル。
今年のバジルは畑に馴染んだのか、摘んでも摘んでも新しい葉を茂らせてくれた。
暑さのせいで9月になると葉がいくぶん小さくはなったが、それでもこのまま枯らしてしまうのはもったいない。

とりあえず、伸びた枝を全部刈り取り、その中からきれいな葉っぱだけを選り分けて自家製のバジルソースを作ることにする。
今年すでに2回、バジルソースを作って冷凍庫で保管してきたので、私も妻もだいぶ要領がわかってきて我が家の定番レシピになりつつあるのだ。

摘んできたバジルはすぐに水洗いし、茎や傷んだ葉、硬くなった葉を取り除く。
夏の初め頃は瑞々しかった葉っぱも、9月になるとだいぶ老化が目立つようになる。
生きとし生けるもの、老いは避けては通れない宿命なのだ。

ミキサーに刻んだニンニクと松の実をまず投入する。
松の実がない時にはカシューナッツを使ったこともある。

そこへバジルの葉とたっぷりの粉チーズ。
粉チーズの量はレシピによって様々だが、最初に作った際には1本まるまるぶち込んだら、とても濃厚なバジルソースが出来上がった。
とにかく、ドバッと入れるのがコツだと思う。

続いてオリーブオイルもたっぷりと。
要するに、バジルソースの正体は粉チーズとオリーブオイル。
そこにバジルの緑を混ぜ込むんだと理解した。

あとは、ミキサーを回して全体をよく混ぜ合わせるだけ。
バジルの葉は一度に入れるとうまく混ざらないので、ミキサーがいっぱいにならない程度に小分けで入れて、完全に液状になってから次を入れるのがポイントだ。
粉チーズやオリーブオイルは最初に全量入れて、バジルだけを追加投入するのである。

所詮は葉っぱなので、攪拌時間は1分とかからない。
ドロドロのペイスト状になったら出来上がり。
ある意味、とても簡単な調理だ。

出来上がったバジルソースはジップロックに入れて、冷凍庫に保管する。
緑色のなかなか美味しそうなソースである。

以前冷凍していたバジルソースを解凍し、パスタにかけて食べてみた。
作った直後に比べると緑色の鮮やかさは多少失われているが、美味しさは失われていない。
簡単で美味しい自家製パスタソース。
我が家を訪れた友人たちにも振る舞ったが、あっという間に食べ尽くされてしまった。
来年はもう少し多めにバジルを育ててみようと思っている。
<吉祥寺残日録>60男の調理修行🔪 図書館で借りた『パスタ大全』を見ながら「スパゲッティ・カレッティエッリ」を作る #221007