昨日は冬至。
日本列島が強い寒波に襲われ中、一人で岡山に飛んだ。

1ヶ月あまり留守にしていた古民家に特に異常は見当たらなかったものの、到着した時には、雪花が舞っていた。
どうりで寒いわけだ。
そんな寒い冬至の日、うれしいニュースが飛び込んできた。
3年連続で投手4冠を達成した日本を代表するピッチャー、オリックスの山本由伸が大谷翔平と同じロサンゼルス・ドジャーズと契約することを決めたと報じられたのだ。

12年契約で総額3億2500万ドル、日本円で462億円という巨額の長期契約である。
大谷の1000億円の後なので驚きは半減するが、日本からMLBへ移籍した際の契約としては史上最高額だ。
最初からメジャーを代表する超一流投手の仲間入りする好条件で、まだメジャーでの実績のない選手の契約としては前例のない契約と言える。
来シーズンは手術を受けた大谷翔平は打者に専念する予定なので、山本が文字通りドジャーズの先発ローテーションの柱となることが期待されている。
夢のようなメジャー移籍、それでもプレッシャーは半端ないだろう。

この山本由伸は岡山県備前市の出身。
早速、岡山のローカルニュースでも「岡山出身初のメジャーリーガー」として大々的に報道されている。
プロ野球をほとんど見ないので、ここ数年の山本の大活躍はリアルタイムで見ていないが、ドジャーズの試合は毎日テレビ中継されるだろうから、これまで以上に気になる存在になりそうである。
まずはアメリカの風土に早く慣れて、平常心で試合に臨んでくれることを願うしかない。

そんなニュースを横目に、畑の様子を見て回る。
裏庭ではトマトがたくさんの実をつけたまま、ほぼ枯れていた。
さすがに真っ赤に色づいたものはなくて、夏にほとんど実をつけなかった桃太郎トマトは今頃になって緑の実をならせている。
このまま捨ててしまうのはちょっと惜しいが、緑のトマトって食べられるのだろうか?

今年は1個も実をつけなかったイチジクもなぜか今頃になって1個だけ小さな実をつけていた。
この調子ならば、来年には収穫も期待できるかもしれない。
イチジクが大好きな義母は入所している施設でコロナに感染し先週から入院しているが、来週初めには退院できそうだと妻が知らせてくれた。
元気になって、来年我が家のイチジクを頬張る姿がもう一度見られるといいのだが。

キウイの枝も長〜く伸びていた。
今月はこうした果樹の剪定をする時期である。
それぞれ樹種によって剪定の仕方が違うので、一つ一つ勉強しながら剪定するつもりだ。
でもこれだけ寒いと、ちょっと外仕事も躊躇してしまう。

畑に行くと、何かが枯れていた。
これって、何だっけ?
大豆?
すぐには思い出せなかったが、芽が出たジャガイモを試しに植えてみたことを思い出した。

しまった!
収穫の時期を完全に逃してしまったかと思いながら、枯れた茎を引っ張ってみると、根っこについたジャガイモがいくつか採れた。
今回はお店で種芋を買わず、夏に採れた我が家のジャガイモから芽が出てきたので、それをそのまま地中に埋めてみたのだが、ちゃんと発芽してしっかりと種芋の役目を果たしてくれた。
とはいえ、採れたジャガイモはどれも小ぶりで、それが種芋のせいなのか季節のせいなのかそれは私には判断できない。

ニンジンもなんとか生きていた。
土が硬くて引っこ抜けないので、スコップを持ってきて掘り起こす。

すると地中から丸々と太った不恰好なニンジンが出てきたではないか。
中には育ちすぎて割れてしまったものや、石か何かで行手を阻まれいくつかに枝分かれしたニンジンもある。
とてもお店に並ぶ形の整ったニンジンとは同じ品種と思えない野生感にあふれた奴ばかりだ。

雑草に埋もれるようにミニゴボウも数本生き残っていた。
こちらもスラーっと伸びた美しいゴボウではなく、何本にも枝分かれしたずんぐりむっくりしたゴボウである。
果たして食べられるのか?
とりあえず、このまま土に置いておいても仕方がないので、全部掘り起こして食べてみることにする。

そして、この季節の極めつけはユズ。
先月大量に収穫したのだが、12月になると実が完全に黄色く色づいて大きくなり、存在感を増していた。
熟れたユズの実は地上にもたくさん落ちていて、そのうちまだ腐っていない奴をとりあえず拾って家に持って帰った。

冬至といえば、柚子湯。
早速沸かした風呂にユズを浮かべて柚子風呂を楽しむ。
人間が手をかけなくても、育つものは育つ。
山本由伸同様、岡山が育んだ野菜や果物たち。
農作業を始めて2年、なるべく手をかけず自然の恵みをいただく「のんびり村」のスタイルが徐々に見えてきた気がした。