<吉祥寺残日録>シニアのテレビ📺 個性的なヒロインたちが輝いた2023年秋ドラマ!今年一年をテレビドラマで振り返る #231230

昨日はテレビ局時代の仲間たちとのゴルフ。

初めての青梅ゴルフ倶楽部でのラウンドだった。

年末とは思えない暖かさに恵まれるも、結果は最悪、OB4つで99というどうしようもないスコアで一年を締め括った。

これで2023年の行事は全て終了。

あとは静かに新年を迎えるだけだ。

現役の後輩たちの話を聞いて、テレビ業界もいろいろ大変だと聞き、久しぶりに心がザワザワした。

振り返れば今年一年、私の生活にもいろいろな変化があった。

今年から積極的にテレビドラマを見たようになったので、その中から印象に残ったドラマたちと共に一年を振り返ってみようと思う。

まずは、今月終了したばかりの10月ドラマから。

今年の秋ドラマは、ちょっと変わったヒロインたちが印象に残った。

毎週、妻と楽しみに見たのは日本テレビの「コタツがない家」。

小池栄子演じるやり手のウェディングプランナーが、ダメな夫、ダメな息子、ダメな父親をまとめて面倒を見る痛快なコメディーである。

脚本を担当したのは「俺の話は長い」や「コントが始まる」の金子茂樹。

主人公と3人のダメ男の間で交わされるスピーディーな掛け合いが絶妙だった。

TBS「マイ・セカンド・アオハル」の主人公を演じた広瀬アリスのコメディエンヌぶりもとても印象に残った。

無為に20代を過ごし30代を迎えたOLが一念発起して大学に入り直し、ひとまわり年下の仲間たちと建築家を目指す青春コメディーだ。

学生が共同生活するシェアハウスで繰り広げられる群像劇に目新しさはないものの、歳をとっていることをネタに仲間たちから姉御と慕われ、叶わなかった憧れの青春を全力で取り戻そうとするヒロインの姿はとても可愛くて、思わず応援したくなる清々しさがあった。

幾つになっても自分の夢を追い求めることができる、そんなメッセージを広瀬アリスが見事に表現してくれた。

しかし、たくましいヒロインという意味ではテレ朝で放送された菅野美穂主演「ゆりあ先生の赤い糸」が一番だろう。

くも膜下出血で意識不明となった夫を自宅で介護しながら、認知症の義母とわがままな義妹に振り回され、そこに夫の愛人だったという美少年や隠し子まで現れる。

こんな初回を見ると、悲惨なドロドロ劇を想像するが、このドラマのヒロインはそれを全て引き受けて愛人たちの力も借りて夫を回復させるという予想外の展開。

介護、不倫、性的マイノリティなど現代的なテーマをてんこ盛りにしたストーリーに最後まで目が離せなかった。

原作は数々の賞をとった入江喜和さんの漫画だそうで、最後はヒロインがひとまわり年下の男性と赤い糸で結ばれるというハッピーエンドで、伝統的な家族観を木っ端微塵に打ち砕くような作品であった。

その他にも、魅力的なドラマがいろいろあった。

王道の高校野球ドラマだったTBS日曜劇場「下克上球児」。

地味で友達も恋人もいない経理の女性がベリーダンスを通して人生を変える日本テレビ「セクシー田中さん」もユニークだった。

今の若者たちの繊細さを描いて話題となった「サイレント」のスタッフが再結集したフジテレビの「いちばんすきな花」は、キャストも魅力的で今シーズン一番期待したドラマだったが、全体的には少しリアリティーに欠けた印象を受け個人的にはややしっくりこなかった。

「二人組が苦手」といった刺さるセリフも随所に登場して現代の若者たちの繊細な心を感じさせてくれるのは前作と同じだが、いささか会話劇のような段取りくささが気になった。

もう少し、それぞれの行動に説得力を持たせればもっと魅力的なドラマになった気がする。

ということで、私が見た秋ドラマをざっと振り返ったうえで、今年一年の振り返りに入ろう。

1月ドラマで一番ハマったのは、なんといってもバカリズムが脚本を担当した日本テレビ「ブラッシュアップライフ」である。

死ぬたびに同じ人生を生き直し、友人の危機を救うという不思議なタイムリープストーリー。

「人生○周目」というワードが耳に残り、人間の想像力の豊かさを感じる作品だった。

このドラマが放送されていた今年1〜3月の私といえば、年明け早々、今年から返してもらった広い耕作放棄地を野焼きして自力で畑づくりを始めた。

本当にこの広い農地を私一人で管理できるのか、不安を抱えながらのスタートだった。

2月にはコロナ禍でずっとお預けになっていた海外旅行に3年半ぶりに出かける。

行き先は中東、アラビア海沿岸のクウェート、バーレーン、サウジアラビアを回った。

初めて訪れる国々を気の向くままに歩きながら、やっぱり私は旅が好きだとつくづく実感した旅でもあった。

そして3月、WBCで大谷翔平やダルビッシュを擁する日本代表が3度目の世界一に輝く中、一人で農地を守ってきてくれた伯母がひっそりと息をひき取った。

たまたま私たち夫婦が岡山に滞在中に、入所する施設で眠るように亡くなったのだ。

最後の最後まで、他人に迷惑をかけない伯母らしい最期であった。

急遽葬儀を手配し、高野山に永代供養を済ませ、農地の相続手続きには夏頃までかかった。

私にとっては、今年最大の出来事と言っていいだろう。

続いては4月ドラマから。

木村拓哉の「風間公親-教場0-」と福山雅治の「ラストマンー全盲の捜査官ー」が注目されたシーズンが、私が一番面白かったのは日テレで放送された「だが、情熱はある」だった。

オードリー若林正恭と南海キャンディーズ山里涼太の二人をエッセーをもとに作られた葛藤する芸人たちの姿を描く青春ドラマだ。

売れない時代の焦りや妬みがとてもリアルに描かれ、将来が見えずにもがく若者たちに勇気を与える作品に仕上がっていた。

このドラマが放送されていることの出来事といえば、まずは4月に行ったブドウ棚の解体と納屋に溜まっていた廃物の処分だった。

伯母が一人で守ってきた1000平米のブドウ畑が管理しきれないと判断し、コンクリートの支柱と針金でできた棚を業者に依頼して重機で撤去してもらったのだ。

ついでに100年にわたり古民家に堆積していたさまざまな道具や雑物を一気に捨て去った。

おかげで、妻のストレスは軽減され、家の中も見違えるようにスッキリとして暮らしやすくなった。

5月には、去年植えたイチゴを初収穫する。

同時に、スイカやカボチャ、ナスやピーマンの苗も植え、耕作放棄地だった畑で少しずつ野菜を育て始めた。

ジャガイモやタマネギ、ニンニクなど上手に育つ野菜がある一方、今年はエダマメやトウモロコシがうまくできず、一喜一憂の二拠点生活が続く。

そして今年一番の話題作、TBSの「VIVANT」が放送されたのが夏。

「半沢直樹」など数々の人気ドラマを手がけてきた福澤ディレクターが自らオリジナル脚本を書き下ろし演出も手がけた野心作だった。

主役級がズラリと並ぶ豪華キャストと壮大なモンゴルロケで日本のテレビドラマの常識を打ち破った。

個人的には「半沢直樹」の方が好きだったが、兎角こじんまりまとまりがちな昨今のテレビ界にあっては目を引く挑戦だった。

「VIVANT」が放送された今年の夏、結婚記念日に夫婦で比叡山にお参りした直後、衰弱していた義父が亡くなった。

最後まで枕元にはたくさんの本が積んであり、気がついたことをメモした紙切れも残されていた。

ちょっと変わり者ではあったが、インテリで勉強熱心だった義父らしい94歳の大往生である。

義父の葬式を済ませると、8月下旬、私は中央アジアに旅立った。

カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタンの4カ国、いずれも初めて訪れる国々だった。

今もロシアの影響を強く受ける中央アジアには専制君主たちが君臨すると同時に、遊牧民たちの攻防の舞台でもあり、日本人との血のつながりも感じる大変興味深い旅であった。

9月には無事にブドウを収穫。

家族や友人に送ると、みんな「とても美味しい」と褒めてくれた。

我が家でも毎日ブドウを食べ、食べきれない分は寄付をする。

試しに妻が作ったブドウジャムがとても美味しくて、来年からの定番になりそうだ。

そして再び秋ドラマに戻る。

フジテレビの月9は今年も苦戦が続き、10月から放送された「ONE DAY」もコンセプト倒れの大失敗だった。

3人の主人公を通してクリスマスの24時間を描いたが、脚本がコンセプトについていけず最後まで空回りに終わった。

テレビの世界は所詮、個人の力量によって決まる。

どんなに豪華なキャストを集めても、元になる台本がダメなら名作は生まれない。

私の10月は、学生時代の友人たちとの旅行で始まった。

岡山の家に友人たちを迎え、吉備路を巡り、瀬戸大橋を渡って四国に入った。

讃岐うどんの名店で舌鼓を打ち、秘境祖谷温泉で温泉三昧。

みんな身軽になったこともあり、何のしがらみもない実に楽しい旅であった。

一方痛恨だったのは同じ10月に計画していた南太平洋への旅行に失敗したことだ。

迂闊にもパプア・ニューギニア旅行にビザが必要になったことを見落としていて、羽田空港で飛行機への搭乗を拒否されてしまったのである。

昔から気持ちだけが先に行って、実務が抜け落ちてしまうことがよくあったが、今回も悪い癖が出てしまった。

ただ、このエリアは治安が極度に悪いため自由に街を歩き回ることができないらしく、ラバウルやガダルカナルという目的地をちゃんと回ろうと思ったら現地ツアーを申し込んだ方がいいことを学んだ。

近い将来、ぜひ再チャレンジしたいと思っている。

11月は私の父の十七回忌で、うちの子供たちだけでなく弟の一家も岡山に集まってとても賑やかな法事になった。

伯母と義父を送り、最後は父の法事。

相続した古民家や農地の片付けなど家族の世代交代にエネルギーを費やした一年であった。

でも、去るものあれば来るものあり。

私には6人の孫、弟にも2人目の孫が生まれて、家族がどんどん膨らんでいく。

こうして振り返ってみると、本当にいろいろあった一年だった。

年老いた親たちの見守り、息子たちの子育ての応援、葬式と相続手続き、古民家と農地の再生と管理、ブドウ栽培を中心とした農作業と草刈り、そしてようやく再開できた海外旅行。

年始から年末まで盛りだくさんで、暇を持て余すことなど全くない充実した一年だったと言ってもいいだろう。

そんな一年の締めくくりは、今月初めに行ったヨーロッパ旅行だった。

防寒対策を万全に整えて極北のアイスランド、グリーンランドへ、さらにリヒテンシュタインにも足を伸ばした。

iPhoneで見事なオーロラ撮影にも成功し、地球温暖化の最前線を自分の目で確かめることもできた。

シニアライフにとって、好奇心と学びは何よりも重要と聞く。

そういう意味では、私の隠居生活は悪くないと自己満足を深める昨今である。

さて、今年のNHK大河ドラマ「どうする家康」は苦戦し、年間の視聴率は過去2番目の低調な数字だったという。

主演の松本潤はひ弱な少年期から晩年のたぬきオヤジになるまで特殊メイクを駆使して頑張っていたが、やはり脚本が今ひとつで周辺の登場人物の描き方が弱かった気がする。

ただ、信長、秀吉に比べ、従来あまり人気がなかった徳川家康像に新たな解釈を加えたという面では、私個人はそれなりに興味深く毎週拝見した。

家康が本当はどんな人物かは知らないけれど、戦乱の世を終わらせ300年の泰平を築いたという功績をポジティブに評価することは今日的な意味があると思う。

徳川幕府を倒した明治政府からすれば、家康を崇拝する思想を打破することは非常に重要と考えられ、意図的にずる賢いたぬきオヤジという家康像が作られてきたのかもしれない。

2022年の「鎌倉殿の十三人」に比べれば重厚さに欠けた大河ドラマであったことは確かだが、最終回まで欠かさず見続けたのは、やはり歴史の持つ面白さゆえのことであろう。

来年の大河ドラマはガラリと変わって紫式部を主人公とする「光る君へ」。

吉高由里子が主人公・紫式部を演じ、脚本は大石静が担当するという。

藤原家全盛の平安時代の宮廷物語。

ちょっと韓流歴史ドラマを想像してしまうが、果たしてどんな作品になるのだろう?

私は来年も今年同様、旅行と農業を柱に据えて東京と岡山を行ったり来たりの生活になりそうだ。

まずは1月には永平寺、続いて2月にはカリブ海旅行を計画している。

その後の旅行についてもいろいろ夢は広がるばかりで、ゴルフや英語学習も含めてやりたいことがありすぎて、来年も忙しい一年になりそうである。

<吉祥寺残日録>ブログのメンテナンスをしながら2021年を振り返る #211228

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