2021年のテーマとして掲げた「井の頭公園の植物」観察。
目立った花が少なくなるこの季節に、個性的な花をつけている植物を見つけた。
「ヤブタバコ」「ヤツデ」「マルバフジバカマ」について書いておこうと思う。
「ヤブタバコ(藪煙草)」

枝先に丸い花が下向きに並んでいるちょっと変わったこの植物。
植物識別アプリ「Picture This」で調べると、「ヤブタバコ」という聞いたこともない名前が表示された。

下方の葉がタバコに似て、藪地に生えることから「藪煙草」という名が付けられたそうだ。
御殿山の雑木林の日陰にひっそりと生えていて、まったく目立たない。

枝をひっくり返してみると、その花は釣鐘型をしていて、先端は黄色い。
花が終わると先端に粘液を持つ種子ができて、それが衣類にくっつくらしい。
いろんな植物があるものだ。
花言葉は「豊かな感情」。
「ヤブタバコ」 分類:キク科ガンクビソウ属 特徴:越年草 花が咲く時期:9〜11月
井の頭公園の「ヤブタバコ」はここ!

「ヤツデ(八手)」

お茶の水橋の近くで目に止まったのが、こちら。
ちょっと不思議な形をしたこれは「ヤツデ」の蕾のようだ。

グローブのような大きな葉っぱは子供の頃からよく見てきたのに、こんな蕾ができるんだと初めて気づいた。
形は文字通り掌状だが、若葉のときは卵形をしていて、次に3裂して、次第に数を増して7、9、11の奇数に深く裂ける。ヤツデの名のように、8裂はしない
出典:ウィキペディア
「ヤツデ」というからには8本指なのだとずっと思っていたが、実はその葉は9つに割れているものが多いのだという。
数えてみると確かに目の前のヤツデも葉が9つに分かれている。
なんで、「八手」という名がついたのだろう?

「ヤツデ」の蕾は成長して、見慣れたブロッコリーのような形になり・・・

やがてそれぞれに白い花が咲く。
「ヤツデ」はどうしても葉っぱが主役で、花が咲くのを初めて見た気がする。
昔は鉄道駅のトイレに植えられていたが、これは「ヤツデ」の葉にウジ虫に効く殺虫成分があるからだそうで、かつては汲み取り便所のウジ殺しに使われたという。
花言葉は「分別」「健康」。
「ヤツデ」 分別:ウコギ科ヤツデ属 特徴:常緑広葉樹・低木 花が咲く時期:10〜12月 実のなる時期:4〜5月
井の頭公園の「ヤツデ」はここ!

「マルバフジバカマ(円葉藤袴)」

こちらは特別個性的ということではないが、ジブリ美術館前の花壇で柵の外に咲いていたので気になった。
植物識別アプリ「Picture This」で調べると、「マルバフジバカマ」という名前が表示された。
「マルバフジバカマ」は北米原産の帰化植物で、戦前に箱根の強羅自然公園で栽培されていたものが野生化したと言われている。

よく観察すると、筒状の小さな花がたくさん集まっていることがわかる。
こうして見ると美しい花ではある。
しかし、見かけによらず獰猛で、本来なら帰化植物が侵入できないと考えられる植生が安定した林地にも侵入できるため、在来種との競合が懸念されているという。
ジブリの花壇にも無断で生えてきたに違いない。

毒性もあって、「ミルク病」の原因にもなるという。
トリメトル(tremetol) という有毒成分を含み、家畜がこの植物を食べると肉や牛乳に有毒成分が混入し、それらを食べたヒトも有毒成分を摂取することになる。そこで、このような汚染された肉や牛乳を食べつづけると、人間にもトリメトルによる中毒症状が発生する。この中毒はミルク病(Milk Sickness)と呼ばれていた。それは、人間がマルバフジバカマを食べた牛の牛乳を飲むことで中毒したためである。
出典:ウィキペディア
見た目によらない厄介者、成長すると1.5mにもなるという。
花言葉は「ためらい」。
「マルバフジバカマ」 分類:キク科アゲラティナ属 特徴:多年草 花が咲く時期:9〜11月
井の頭公園の「マルバフジバカマ」はここ!

井の頭公園の植物2021
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