私たちが生まれた時には、ロシア(ソ連)はすでに日本の隣国だった。
しかし、それはわずか150年ほど前からの話に過ぎない。それ以前の時代、現在のロシア極東地方には誰が住んでいたのか?
そんな素朴が質問に答えるだけの知識が旅行前、私にはなかった。一体どれだけの日本人が正確に答えられるだろうか?
アルセーニエフ沿海州博物館

ウラジオストクのど真ん中に建つ「アルセーニエフ記念沿海州総合博物館」。
1917年日本軍がシベリア出兵した頃には、横浜正金銀行の支店として使用されていた建物だ。ここが今、沿海州地方最大の歴史博物館となっている。
ロシア科学アカデミー極東支部歴史・考古・民族学研究所編「ロシア沿海地方の歴史」という本を参考にしながら、知られざるロシア極東地方の歴史を簡単に紹介していこうと思う。

博物館の1階には、見慣れぬ地図が貼ってあった。
北朝鮮、満州、ロシア極東にまたがる地域を支配していた黄色く塗られた国は何か?
この国は高校の世界史でもかすかに登場した記憶があるが、「渤海国」という。698年から926年までこの地に誕生したツングース・満州民族による最初の国家である。
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