<きちたび>3泊4日ホーチミンの旅① 1925年開業の老舗ホテル「マジェスティック」でよみがえる若き日の記憶

30年ぶりのベトナム 三連休を利用してベトナムに行ってきた。ベトナム戦争ゆかりの場所を訪ねたりしたのだが、そもそもは妻が昔からベトナムに行ってみたいと言っていたことがきっかけだった。 私は、バンコク支局勤務時代、3度ほど…

平成と大正

変な台風が日本列島に接近している。 八丈島の東側からどんどん西に回り込んできて、関東の南を抜け、東海に上陸、そして西日本へと、東から西に進む台風だという。 進路が通常のスライスではなく、フックなのだ。偏西風は一体何をして…

稲佐のお栄さん

ワールドカップで日本人の注目を集めるロシアだが、やはり遠い国だ。 7月に旅行を計画している極東のウラジオストクについても私はまったく知識を持っていない。そこで一冊の本を借りて読んでいる。 ゾーヤ・モルグン著「ウラジオスト…

ロシアの年

サッカーのワールドカップが始まった。今年は初めてロシアで開催される。   開幕戦では地元ロシアがサウジアラビアに対して5−0で大勝した。FIFAランキング70位と出場チーム中最低のロシアがまず勝利を収めたことで…

インドとベトナム

夏休みもまだだというのに我が家ではお正月休みの話をしている。 これまでは元日に3人の息子家族たちが大集合するのが我が家の定番となっていたが、還暦も過ぎたので、正月休みも旅行に使おうと考えたのだ。妻も同意してくれた。 「で…

渋谷QFRONT

渋谷スクランブル交差点に面する「Q FRONT」は、大型サイネージの目立つ渋谷のランドマークだ。今は東急グループが管理するこのビルにまつわる黒い歴史が今読んでいる佐野眞一著「阿片王 満州の夜と霧」に出ていて興味を惹かれた…

昭和通商

佐野眞一著「阿片王 満州の夜と霧」という本を読んでいて、「昭和通商」という会社のことを知った。 どんな会社だったのか? 佐野氏の著書から引用させていただく。   『 昭和14年(1939年)4月に設立された昭和…

坂の上の雲

テレビニュースに突如、大連が登場した。 北朝鮮の金正恩委員長が空路、大連を訪れたようなのだ。 中国の習近平主席も空母試験運航式出席のため大連に滞在中で、再び中朝首脳会談が行われたと伝えられた。米朝首脳会談を前に駆け引きが…

メディア政治

明日から大連に旅行するにあたり、日露戦争に関する本を読んでいる。 読売新聞取材班がまとめた「検証 日露戦争」という本の中に「「メディア政治」の始まり」という項がある。こんな文章から始まる。   『米ポーツマスで…

満州国の幻

ヤンキーズ田中将大  VS  エンゼルス大谷翔平。 この「夢の対決」を生で見ようと、GWの休みを利用して多くの日本人がカリフォルニアに向かった。しかし、大谷が前日の試合で足首を捻挫して今日の試合出場を回避した。 「夢の対…

ムッソリーニ

この夏旅行する予定のイタリアで総選挙があった。事前の世論調査の通り、過半数を制する政党のいなかった。 ポピュリスト政党「五つ星運動」が単独政党としては第1党となったが、政権にもっとも近いのは極右政党「同盟」や元首相のベル…

マンガ日本の歴史 10〜12巻

石ノ森章太郎さんの「マンガ日本の歴史」、今回は第3弾だ。 10巻から・・・ 10巻「将門・純友の乱と天歴の治」。 西暦935年から941年にかけて天下を揺るがせた東の平将門、西の藤原純友の乱は、兵(つわもの)が歴史に登場…

王宮占領

先日のソウルへの旅行で、私は初めて朝鮮の王宮が日本軍によって占領された事実を知った。 漠然としか知らなかった日清・日露の戦争について今更ながらちゃんと知らなければならないと思い、手始めに中公新書「日清戦争」を読み始めた。…

マンガ日本の歴史 6巻〜9巻

石ノ森章太郎さんの「マンガ日本の歴史」の続きを読んだ。 まずは6巻から・・・ 6巻「律令国家の建設とあらがう神祇」。 百済救援のため朝鮮半島に大軍を派遣し、唐と新羅の連合軍と戦った「白村江の戦い」から始まる。 『この巻で…

マンガ日本の歴史 1巻〜5巻

石ノ森章太郎の「マンガ日本の歴史」を読み始めた。 これがなかなかの力作なのである。東京大学名誉教授の義江彰夫先生が原案を執筆し、仲倉重郎氏らが脚本を書き、石ノ森章太郎さんが作画をするという分業体制で作成された。 中公文庫…

天翔ける倭寇

総選挙の週末、超大型の台風21号が接近し東京もずっと雨が降り続いている。 私は朝一番で投票に行った後は、ほとんど外出せず小説を読んで過ごした。 津本陽氏の「天翔ける倭寇 上下」だ。 なぜこんな本を読んでいるのか? 仕事の…

カズオ・イシグロ

今年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの小説「日の名残り」を読み終えた。 舞台は1956年のイギリス。 オックスフォードシャーの由緒あるお屋敷で働く執事が、主人から休暇をもらい田舎にドライブ旅行に出かける。イギリ…

俺の世界史

ノーベル文学賞に決まったカズオ・イシグロの小説「日の名残り」をさっそくkindle版で読んでいる。執事を通してイギリス文化を描く物語のようで、純文学の苦手な私はちょっと退屈していたのだが、途中からイギリスの歴史が登場し俄…

古浄瑠璃

日帰りで新潟県の柏崎まで行ってきた。「古浄瑠璃」の舞台を見るためだ。 古浄瑠璃というのは、近松門左衛門が登場する前の人形芝居のこと。ウィキペディアによると、「初代竹本義太夫が語った義太夫節以前の浄瑠璃を言う」と書かれてい…

源義経

古来、人間の営みというのは大して変わらない。 司馬遼太郎著「義経」を読んでいる最中に、民進党の山尾志桜里議員のスキャンダルが飛び出した。人生のピークで自らの行動で身を滅ぼす。何か共通する部分を感じた。 私は、義経や弁慶の…

扁平な顔

『長者がほしいものは、若者の扁平な顔であった。』 本を読んでいて、このフレーズがちょっと気になった。 いつも利用している吉祥寺図書館が今月からリニューアル工事のため使えないため、今日初めて少し離れた武蔵野市中央図書館に行…

税所篤快

社会起業家・税所篤快(さいしょあつよし)という若者に興味を持った。 図書館でたまたま手にした「ゆとり世代の愛国心」という本を読んだためだ。 彼は早稲田大学在学中、バングラデシュに渡り、DVDを使った映像授業「eEduca…

今時の若者

「今時の若者は・・・」というのは昔からよく聞くフレーズだ。 最近だと、ひ弱ですぐ会社を辞めるというイメージでこの言葉が使われることが多い。 ただ、私は今時の日本の若者たちは何かとてもいいなと思っている。 何がいいと言って…

竜馬がゆく

司馬遼太郎著「竜馬がゆく」をようやく読み終えた。 さすが人気作だけに、図書館で借りて読み進めるのはなかなか時間のかかる作業だった。確かにこの小説は面白い。司馬さんの作品の中でも最も読みやすいものだろう。竜馬のキャラクター…

こまらぬ男

司馬遼太郎著「竜馬がゆく」の第7巻が図書館にあった。 「窮迫」という章にちょっとメモしておきたい箇所が見つかった。「こまらぬ男」の話だ。 幕長戦争が終わり長崎に戻った竜馬だが、船もなく、金もなく、亀山社中の者たちを食わせ…

2045年問題

この写真は最近、うちの会社がパートナーと一緒に展示した「ロボット×映像」を活用した受付システムだ。まだAIは搭載されていない。受付が行なっている業務のほとんどは、AIに代替できると言われているそうだ。 AIビジネス研究会…

AIビジネス

AIビジネス研究会著「60分でわかる! AIビジネス最前線」という本をパラパラ読む。 AIのような最先端分野では、書籍化のペースが技術の進歩に追いつかないケースが多いので、それほどしっかり読み込もうとせず、あくまでパラパ…

最後の将軍

欠けていたピースがピタリとはまる、とはまさにこの事である。 今まで腑に落ちなかった明治維新の謎が一冊の本によって魔法のように解消した気がする。 司馬遼太郎著「最後の将軍 徳川慶喜」。 江戸幕府15代将軍となった一橋慶喜の…

歴史案内人

そろそろ梅雨が明ける。 北九州で豪雨災害が起きる一方、東京は空梅雨だった。 夏休みの中欧旅行に備え、少し参考資料に目を通し始めた。 最初に読んだのは、中谷剛さんが書いた「ホロコーストを次世代に伝える アウシュヴィッツ・ミ…

大久保利通

私は日本史に疎い。高校では世界史と地理を選択して日本史は取らなかった。 司馬遼太郎著「翔ぶが如く」第5巻(文春文庫)を読んで、知らないことの多さに改めて驚いた。維新直後の日本が台湾に軍を送ったこと、清や列強から責められ大…

2つの維新

南京事件の記念館のリポートをまとめるかたわら、司馬遼太郎著「竜馬がゆく」第4巻(文春文庫)を読んでいる。 外国の侵略を恐れて尊皇攘夷の志士たちが登場し、江戸幕府を打ち倒した。そうして出来上がった明治政府は富国強兵につとめ…

中国バブル

中国経済はいかにして急成長したのか。バブルは弾けるのか。 「橘玲の中国私論」には、「現代の錬金術」と題して、中国に存在する「影の銀行」や「」など、そのカラクリが書かれている。 そもそもの原因は中国の金利政策にあるという。…

橘玲の中国

あまり本を読まずにここまで生きてきてしまった私だが、橘玲さんの本は1−2冊読んだことがある。経済関係、特に資産運用や海外投資に関する本を多く書いている作家だ。 彼の本を読むといつも知らない情報が多くて感心させられる。自ら…

習近平の中国③

宮本雄二著「習近平の中国」からの引用、第3弾だ。 『習近平は、早くから注目されていた政治家ではない。07年に平の中央委員から二階級特進で政治局常務委員となり中央に戻ったが、82年に北京を離れてから25年も経っていた。しか…

“まぼろし”

南京に行く前にぜひ読んでおきたい本があった。 鈴木明さんが書いた『「南京大虐殺」のまぼろし』である。 いわゆる「ネット右翼」と称される人たちが「南京大虐殺はなかった」と主張する際に、バイブルのように扱われることがある。第…

習近平の中国②

宮本雄二著「習近平の中国」からの引用、第二弾だ。 まずは「中央書記処」。政治局常務委員会を支える官僚機構だ。ここには7名の書記がいる。 さらに総書記と中央書記処の仕事を支える組織として「中央弁公庁」がある。 『秘書軍団的…

習近平の中国①

ゴールデンウィークの南京旅行を前に中国関連の本を読み始める。 まずは、元駐中国大使、宮本雄二さんが書いた「習近平の中国」(新潮新書)だ。 中国については、何となく知っているが、詳しく調べたことはない。最近の日本では、嫌中…

閑適

窓から吹き込む風が気持ちいい。 窓辺に敷いたマットに寝転びながら、音楽を聴く。のどかな休日。最高の季節。ベランダに干した白いバスタオルが、時折、春風にそよぐ。 井の頭の桜も今年はもう終わりだ。大量の花びらが水面を漂う。 …

不致仕

漢詩に俄然興味が湧いてきた。「NHK新漢詩紀行」の本をめくっていると、私が持っていた漢詩の退屈なイメージが壊れていく。 私がそれだけ年をとったということなのだろう。   本の中から気に入った詩を一つ。 白楽天が…