今日、岡山から東京に戻ってきた。
ちょうどランチタイムだったので、マンションに帰る途中で昼ごはんを済ませることにする。

羽田空港からモノレールに乗ったので、終点の浜松町駅周辺でお店を探す。
浜松町のシンボルだった「世界貿易センタービル」は現在絶賛立替中。
2021年に新しく南館が完成したのに合わせて、東京で2番目に古い超高層ビルだった本館が取り壊された。
私はこの間何度も浜松町で乗り換えを行なっているが、外に出ることがなかったので、今回初めて浜松町の激変ぶりを目の当たりにしたのである。

私が選んだお店は、浜松町駅から歩いてすぐの路地裏にあった。
とはいえ、土地勘がまるでないうえに工事中でルートが限定されていたため、大回りして10分ほどかかってしまった。
周囲にはサラリーマン相手の美味そうな飲食店が点在している。

しかし私が選んだお店は、おじさんたちが通う定食やとはとはかなり趣が違う。
店の名前は「カラバッシュ」、西アフリカの料理が食べられるマニアックなお店である。
ちなみに、「カラバッシュ」とは英語で瓢箪のことだそうだ。

タイル張りの階段を降りていくと、アフリカの民芸品が飾られた入り口が待っている。
私も学生時代、初めてアフリカに行った時に木彫りのユーモラスな民芸品を買ってきて、しばらく飾っていたことを思い出した。
妻との婚前旅行の思い出だったので、しばらく我が家に置かれていたが、引っ越しを繰り返すうちにどこかで捨てられてしまったんだろう。

店内はかなりゆったりとしていた。
そろそろ昼休みの時間だったけれど、薄暗い店内にはサラリーマン風の男性客の姿はなく、女性客ばかりだった。

店の一角にはアフリカの衣装や木彫りの大きな女性像も置かれている。
衣装や小物類はおそらく販売されているのだろう。
そういえば若い頃、アフリカで買ってきた民族衣装を愛用していたなあ。
長く忘れていた記憶が突然蘇る。

カウンター席に腰掛けて、メニューを開く。
見慣れないアフリカの料理がずらりと並んでいた。
『チェブヤップ』『チェブジェン』『ヤッサ・プレ』『マフェ』『ワーチェ』『アダル』・・・。
全くわからないので接客担当の女性に尋ねるが、「どれも美味しいですよ」と言ってオススメを教えてくれない。
仕方がないのでメニューの先頭に書かれている『チェブヤップ』を注文してみることにした。

こちらが、私が頼んだ『チャブヤップ』(1500円)である。
ランチタイムは、無料でサラダとコーヒーまたはルイボスティーがセットになるらしい。
メニューに書かれていた説明によれば、『チャブヤップ』とは「スープの旨味が染み込んだセネガル発マトンのピラフ風ライス」だそうだ。
セネガルだけではなくナイジェリアやガーナなど西アフリカで広く食べられ、アメリカでも「ジョロフライス」の名で知られるアフリカの代表的な料理だという。

食べてみると辛さはなく、あまり食べたことのないような独特の風味がある。
アジア各地の米を使った料理とも異なる異国の味だ。

セネガルの言葉で、「チャブ」はコメ、「ヤップ」は肉を意味するという。
日本ではお目にかかることの少ない羊の肉。
硬くて筋っぽいが噛むと噛むほど羊独特の旨みが口の中に広がる。

野菜もたっぷり。
アフリカ料理はそのイメージとは違い案外ヘルシーだった。

世界各地を旅してきた私だが、アフリカではまだ訪問した国の数はに満たない。
特に西アフリカは一度も足を踏み入れたことのない未知のエリアである。
いつか行きたい。
いや、いつか必ず行くことになるだろう。
だから、その日のためにアフリカ料理についても学ばなければならない。
浜松町で見つけた「カラバッシュ」には、私が知らないアフリカの味がまだまだたくさん待っているのだ。
行きつけのお店になる予感。
食べログ評価3.43、私の評価は3.30。
「カラバッシュ」
電話:050-5589-3614
営業時間:月〜金 11:30 - 14:00/17:30 - 22:00
土 17:30 - 22:00
定休日:日曜祝日
https://www.calabash.co.jp/