私のようなシニアでも、スマホが使えなくなると生活に重大な支障が出る。
紛れもなく、そんな時代だ。
それを痛感させられる出来事が起こり、今日一日、私はその対応に翻弄された。
使用中だった「iPhone14 Pro」に異変が起きたのは、友人たちとのゴルフと飲み会を楽しんで帰宅した昨夜のことだった。
いつものようにスマホの充電をしようと、電源コードをさしても反応がない。
そういえば、ゴルフが終わってレストランに向かう時、モバイルバッテリーで充電しようとしたら見慣れない表示が出て充電を拒否されたのだった。
この日はあいにく大気の状態が不安定で、東京にも雷注意報が出され、終日雨が降ったり止んだりの予報だったのだが、幸い私たちはほとんど雨に濡れることもなく最終18番ホールまで到達したその時だった。
前の組のプレーが遅く、待たされている間についに雨が降り出した。
雨はどんどん勢いを増して、グリーンに上がる頃には傘をさしても濡れるほどの土砂降りになったのだ。
最後の最後で雨に濡れたものの、すぐに風呂に入れるので問題はなかったのだが、この時の雨でどうやらポケットに入れていたスマホが少し濡れたらしい。
そのため、危険を察知したiPhoneが充電を拒否したのかもしれないが、バッテリーがダウン寸前だったので、私は何度もモバイルバッテリーからの充電を試みた。
これがいけなかったのかもしれない。
その時はなんとか充電できたものの、家に帰って直接アダプターを通して充電をしようとすると、コードをさしても反応がないのである。
最初はさほど気にすることもなく、しばらく時間をおいて再トライしてみたり、充電するアダプターやコードを変えてみたり、スマホを再起動したりいろいろやってみたのだけれど、うまくいかない。
それでも酒に酔っていたので、そのままコードにさして寝てしまったのだが、夜中に目を覚ますとやはり全く充電されていないではないか。
ここで本格的に「ヤバい」と思った。
なるべくスマホのバッテリーを消費しないように、別のiPadを使っていろいろ調べ始めた。
そもそも使用していたiPhoneはいつから使っているのか、それをまず調べた。
記録によれば、「iPhone14 Pro」を購入したのは2022年の12月とある。
コロナ禍がようやく明けて、3年ぶりに海外旅行に行くのに合わせて購入したらしい。
ということは、すでに4年近く使用したということであり、そろそろ買い替えも検討していい時期だと思った。
機能的には特段不満はないけれど、充電ができないのは致命的である。
朝を待って、妻に事情を説明すると、妻は「しょうがないんじゃない」と文句も言わず承諾してくれた。
まもなく岡山に行って、母の引っ越しに関わる準備を始めることになっているので、その前にスマホを新しくした方がいいと思ったようだ。
私は、9時半の開店時間に合わせて吉祥寺のヨドバシカメラまで自転車を走らせる。
前回はヨドバシの直売店にも在庫がなく、新宿のアップルストアまで買いに行ったとの記録があり、今度もどうかなと思いながらダメもとで訪れたのだが、ヨドバシの店員さんに在庫を確認してもらうと、私が欲しい『iPhone17 Pro 256GB』が1台だけあるというお返事だった。
ひとまずホッとした一方で、その販売価格を見て愕然とする。
『iPhone17 Pro』のラインナップのうち最も安い「256GB」でも、なんと税込21万4280円もするという。
もちろん通常の『iPhone17』ならもう少し安く手に入るのだけれど、ブログ用の写真を撮影するためには、どうしても望遠レンズも付いた三眼の「Pro」が私は欲しいのだ。
アップルの公式オンラインストアで見ると、同じ機種が19万4800円で買えるのに、ヨドバシの直売店だとさらに2万円負担が増えて、おまけにヨドバシのポイントも1%、わずか2000円ほどしかつかないというの。
来月になればiPhoneの新機種が発表されるとみられていて、このスマホも1ヶ月もしないうちに型落ちとなる運命にも関わらず、20万円という強気の値段は変わらない。
これが、アップルの商法だ。
しかし、パソコンもタブレットもイヤホンもアップル製品を使っている私としては、iPhone以外のスマホに変える気にはどうしてもなれないのだった。
さて、どうするか?
このまま在庫があるヨドバシで買うか、それとも前回同様、新宿のアップルストアまで足を伸ばすべきか?
迷った私は、店から妻に電話をかけて事情を説明した。
「新宿まで行ったも今日在庫があるかどうかわからないんでしょう。なら、ヨドバシで買って早くセッティングした方がいいんじゃない」
今日の妻は、ありがたいことにとても物分かりがいい。
私は再び店員さんを捕まえて、1個しか在庫がないという『iPhone17 Pro』を購入した。
まあ、今年は海外旅行にもいかないし、そもそもスマホが使えないとどうしようもないから、と自分を納得させてクレジットカードで支払いを済ませる。
買ったばかりの未開封の「iPhone17」を持って、私はそのままワイモバイルのブースを訪ねる。
これまで使っていた「14」は従来型のSIMカードを使っていたが、「17」にはSIMカードを差し込むスロットルが設けられておらず、すべてeSIMにしか対応していないため、私が使っているキャリアであるワイモバイルでeSIMを使用できるように設定してもらう必要があるというのである。
対応してくれた若い店員さんはとても好感度の高い人で、その場で新品の「iPhone17」を箱から取り出し、慣れた手つきで素早く設定をしてくれた。
おまけに、通常なら4000円以上かかる設定料もタダでいいという。
キャリアを変更すると端末の代金が安くなるとも聞くが、使い慣れて不便を感じていないワイモバイルのままスムーズにeSIMの設定ができたのは、個人的には大助かりで、混雑する都心のアップルストアに行くよりも空いている開店直後のヨドバシで購入から設定までできたのは結果的には正解だったと
こうしてお店に到着してから1時間足らずで、無事に『iPhone17 pro』をゲット、SIMの設定も済ませ、ついでに手帳型のカバーも購入して帰宅、予想外に順調にスマホの買い替えは進んだ。
「17」を代表するこのオレンジ色もそのボテッとしたスタイルも、個人的には好きではないけれど、スマホ難民になるリスクはどうやら避けられそうである。
しかし、問題はここからまだ続く。
スマホを買い替えるたびに直面する「データ移行」という作業が私を待っているのだ。
前回の買い替えの際のブログを読み返し、「LINE」だけは事前にバックアップを取っておく必要があるというので、ネット上のマニュアルを参考に、すでに夜中のうちにその作業は終えていた。
ワイモバイルの親切な店員さんに教えられた通り、帰宅後すぐに新たに購入した「17」のOSを最新のバージョンにする作業から移行作業を開始した。
昔に比べたら圧倒的に簡単になったとはいえ、数年に一度しか行わない作業だけにいつも緊張する。
それが終わると、やはりワイモバイルの店員さんがくれた「移行作業の手順」という小冊子を見ながら、新旧2台のiPhoneを操作していく。
2つのスマホを並べて、「クイックスタート」というデータ移行のソフトを起動する。
マニュアル通りに操作しているつもりなのだが、途中で固まったようになったり、予想外の画面が現れたりでで悪戦苦闘して、あっという間に昼時になってしまった。
妻が作ってくれたランチを食べて気分を変え、再び移行作業に挑戦。
今度はマニュアル通りに画面が切り替わり、なんとか無事に新しいスマホにデータが移せたようだ。
最初何が悪くて作業が滞ったのか、何が改善して午後はうまくいったのか、結局のところ私にはさっぱりわからなかったけれど、無事に終わればそれで良しである。
データ移行を終えた「17」は、当然のことながら、従来の「14」と同じ画面構成になっている。
ただ、使用しているアプリの中には、改めてログインを求めてくるものも多く、一つ一つアプリを開いて今まで通り使えるかどうか確かめるのにもそれなりの時間がかかった。
とはいえ、充電問題が発覚してから丸一日も経たずして、新たなスマホを手に入れてこれまで通り使えるようになったので、バタバタしたけれど結果オーライの1日だった。
シニアにとって、デジタル時代を生き抜くのはかなりの苦行である。
私の妻などハナから時代についていくことを諦めていて、スマホで何か新しいことをやらなければならない時には必ず私に頼ってくる。
ほとんどの家事は妻にやってもらっている身としては、何とかデジタルの進歩に最低限ついていき、二人の生活が滞らないよう頑張るのが私の務めだ。
とはいえ、スマホの設定ごときでこの有り様、とてもAI時代についていくことはできそうもない。
