<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 トマト、キュウリ、ナス、ピーマン・・・裏庭で進める夏野菜づくり #230619

ブドウの世話も一段落し、今私の関心は主に夏野菜に向いている。

去年も挑戦したトマトとキュウリに加えて、今年はナスとピーマンづくりにも挑戦中だ。

トマトはほとんどを虫たちに食べられ、キュウリは巨大化してお化けキュウリになってしまった去年の反省から、今年は2つの点を改善している。

  1. この時期、できるだけ岡山にいる
  2. 毎日観察できるよう家の裏庭で育てる

その結果、古民家の裏庭が今年はキッチンガーデンに変わった。

春先からラディッシュや春菊、レタスなどを栽培してきたこの裏庭に新たに3つの小さな畝を作ったのは5月中旬のことだった。

1つはトマト、2つ目はキュウリ、そして3つ目の畝にはナスとピーマンを植えるためだ。

買ってきた夏野菜の苗は一晩水に浸し、午後から雨が降る予報が出ていた5月13日の朝に植え付けを行った。

トマトの畝には4つの苗を植えた。

メインとなる大玉トマトは「ホーム桃太郎」を2株、そしてミニトマトの「アイコ」と「千果」を1株ずつ。

去年はトマトだけで8株ほど植えたので、数は半分に減らした。

キュウリは去年より1株少ない3株。

去年好印象だった「夏すずみ」を2株とサントリー史上最強を謳う「強健豊作」を1株である。

正直な話、去年の実績はほとんど参考にならなかったが、1株でたくさんの実が採れるということだけは学習した。

私たち夫婦が食べる量を賄うにはこれだけあれば十分であろうと考えた。

一方、ナスとピーマンは今年初挑戦だ。

ナスは代表的な品種とされる「千両二号」を選び2株植えた。

苗木が虫に食べられてしまうことを防ぐため、多少虫除けの効果があるというタマネギの葉を畝に置いておいた。

ナスと同じ畝にピーマンを1株植えてみた。

選んだ品種は「京波」、作りやすい定番ピーマンだそうだ。

苗はどれもまだ小さいので、細い支柱を1本ずつ立て倒れないように支えてあげる。

予報通り雨が降り、地面が柔らかくなった翌14日に、トマトとキュウリの畝に支柱を立てた。

合掌型と呼ばれる支柱の組み方は去年学習済みなので、材料となるイボ竹や麻紐も手元にあるものを再利用する。

こうして我が家のキッチンガーデンは夏野菜を育てる態勢を整えたのである。

それから3週間ほどが経ち、6月6日に帰省した時には苗はそれぞれ成長していた。

トマトの畝はこんな感じ。

支えに立てておいた細い支柱ではもはや高さが足りず、組んだ太いパイプに麻紐で結び直す。

こちらはキュウリ。

今年は支柱だけでなく、きゅうりネットを買ってきて全面に張ってみる。

キュウリは蔓性なので、このネットを使ってうまく誘引してあげると紐を使わなくても倒れることはない。

ナスとピーマンもそれなりに大きくなっていて、細い支柱の代わりに1.5メートルのイボ竹を支柱として立ててあげた。

ナスやピーマンは3本の支柱で支えるのが一般的な育て方のようなので、側枝が伸びてきたらそれを支える支柱を追加する予定だ。

さて、この6月にやるべき重要な作業に「芽かき」がある。

トマトもキュウリもナスもピーマンも脇芽がどんどん出てくるので、苗が成長する初期には、それを片っ端から摘み取ってしまうのだ。

そのまま放置してしまうと、枝や葉が混み合って風通しが悪くなり病気になったり害虫が大量発生したりする。

葉っぱの大きいキュウリの場合、特に地面から近い最初の5〜6節はわき目を全てかき取ることが大切だ。

私は今月9日にこの作業を行ったが、こんな感じで株元が混み合っていたキュウリが・・・

作業後はこのようにスッキリとした。

この時すでにキュウリの花がチラホラ咲き始めていたが、この花が咲いた場所にキュウリが実ることになるのだ。

ピーマンにはたくさんの虫が群がっていた。

特に蕾の周辺には小さな虫が密集していてこのまま放置するのはまずいと考え、野菜果実用の殺虫剤をかけて様子を見ることにした。

翌日には虫の姿が消えていたので、とりあえず効果があったようだ。

11日には、虫除けになるというニラをブドウ畑から抜いてきてキュウリとナスの株元に植えた。

「コンパニオンプランツ」と呼ばれる作物の組み合わせによって農薬を使わずに行う害虫対策である。

こうしてYouTubeやネットでさまざまな情報を仕入れながら、私は夏野菜たちの世話をしている。

これも家の裏庭に植えたからできることで、畑までいちいち通っては細かな世話は難しい。

こうしたお世話の結果、今日現在、我が家の裏庭では夏野菜の子供たちが姿を見せるようになった。

こちらはミニトマトの「アイコ」。

圧倒的な成長力を見せ、細長い独特のフォルムをしたミニトマトがたくさん実をつけ始めている。

大玉トマトの「ホーム桃太郎」はそれに比べて成長はゆっくりである。

それでも2つの株にはそれぞれ3個ほどのトマトが実をつけている。

去年は大玉トマトはほとんど全滅と言っていい惨状だったので、今年はなんとしても立派なトマトを収穫したいと願っている。

キュウリは一番果がだいぶ大きくなってきた。

今月は26日まで滞在する予定なので、それまでには収穫できるだろう。

蔓もネットをよじ登って無事に成長していて、もうすぐ合掌の天辺まで到達する勢いだ。

天辺に届いたら先端を摘心しそれ以上の成長をストップする。

そうすると子づる、孫づるが伸びてきてそこにキュウリがどんどん実をならすようになるのだ。

すでにたくさんの黄色い花が咲いている。

花が咲いたら1週間でキュウリができるのだ。

ナスの成長はキュウリやトマトに比べると遅いが、紫色の花が咲き、小さな一番果ができている。

側枝も伸び始めてきているので、とりあえずこのまま様子を見て良きタイミングで追加の支柱を立ててあげよう。

ナスは枝から直接はえる実と脇芽につく実があって、それぞれ収穫の仕方が違うのだとYouTubeで知った。

ピーマンはナス以上に成長が遅く、まだ背丈は低いままなのだが、白いかわいい花が咲き、緑の小さなピーマンがいくつも姿を現し始めている。

ピーマンは花が咲いた位置で2つから3つに分かれて、それぞれにまた花が咲いて枝分かれする特性があるのだそうだ。

でも、初めてのことは見通しが利かない。

ナスとピーマンについてはよく観察して、その習性を学ぶ必要があるだろう。

こうして我が家の裏庭は大切なキッチンガーデンになった。

毎日観察して少しずつ世話をする。

だから東京に戻るタイミングが計りずらいというのが現在の悩みである。

留守の間に何が起きるのかが予測できないため、ずるずると岡山滞在が長くなりそうだ。

それでも今年しっかり観察すれば、私流の手抜き農業の方法がきっと見つかる、今の私は思っている。

<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 合掌型に支柱を組みトマトとキュウリの苗を植える #220513

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